-⑯ その他の小児病疾患

〔引 付 け〕

 

十才の男子。四才の時急性胃腸と脳膜炎を起し、医者にて救われましたが、同年九月より、引きつける様になり後天性癲癇と言われ、月一回必ず、夜明け前に発作を起し、強度に引きつけ尿を漏らします。発作後は無意識に頭痛を訴え学校の成績は悪く、お腹の具合が悪い時には、必ず発作を起し易いとの事で御座います。母親は天理教の信者ですが、・・・

 

 之は霊的じやありませんよ。脳膜炎を固めてあるんです。それで、前頭部ですね。ここに固まつている。それで、癲癇の様な症状が起るんですね。強度に引きつける――之は前頭部の中の――脳が、非常に神経を使う機能になつてますから――それから、尿を漏します――小便を催すとか言うのは前頭部に神経があるんですから、ここに浄化が起る為に、そう言つた神経が鈍くなる――ぼーつとして鈍くなる。それで、尿を漏らす。

 

発作中に無意識に――ここに浄化が起るから――強く起るので無意識になる。それが溶ける為です。学校の成績――無論悪いですね。今、天理教じや治りませんね。それ丈ですからね。前頭部の中を浄霊すると、すつかり治ります。之も、力を絶対入れちやいけません。之は、良くなると、目ヤニや洟が出ますから、そうしたら、しめたものです。それから痰が出る事もあります。そんな――排泄物で治つて来ます。

 

 それから、お腹の具合が悪い時は発作を――之は、お腹と頭は続いてますから、ここに浄化が起る時は、お腹も浄化する。だから、ここ(頭部)を浄霊すると、お腹がグーグーと鳴る事があります。天地になつてますからね。」   (「御教集4号」  S26.11.28.)



「(生後一年の子供、乳を飲ませます時、首を反対に向けてひきつけます。乳は飲みたがりますが、

 

 一年以上経つたら乳を飲ませてはいけない。之は乳を飲みたがつてはいない。胃か臍の周りに固結があるから浄霊してやる。背もよくしてやるんですね。」     (「御垂示録1号」  S26.8.5.)



「(四歳の児を養女にやり五歳の時死亡。母が非常に不憫がつておるうちに姙娠し女児を産みました。此子は今年四歳ですが、誕生頃よりひきつけを起す様になり、ひきつけのあとすぐ続いて寒気をし目を開いたまゝ痙攣を起し、始終ピクピクしております。

 

 死亡した児の霊が憑依するのだ。母親がその児に対する執着の為、子の霊は引つけられて行く所へ行けず、母によばれる為、憑依するのである。ひきつけは、一種の癲癇である。その際前頭部を浄霊して祝詞を奏げてやればよい光明如来様をお祀りしてよく御願ひすれば必ず治癒する。」     (「地天14号」  S25.3.20)



「(小児に於ける引付けは霊的及び体的に見て如何なる解釈をしたらよろしいでしょうか。某先生は霊的と言ひ、又一人の先生は体的と言はれます。浄霊を受けてますが、周期的に現象が起りますが、

 

 霊的で、死んだ霊が始終憑いていて頭へ上ると引付ける。身体に居る場合と傍に居て入って引付ける事もある。浄霊により発作は殖へる。最初は回数が多いが、段々時間が少なくなる。

 

 死の状態を表はす。無縁の霊とか、流産の霊で、三月位で流産した霊が偶には浮ばれずに憑く場合もある。何れにしても原因は死霊である。大抵赤ン坊の霊が多い。大人の霊だと表はれ方が違ふ。単なる引付けなら赤ン坊だと思へばいい。(他人の子で迷ってるのが憑く場合もある)」        (「講話集補」 S24.1.19.)



信者(光明如来様御奉斎)の子、二歳児、先日より引付け始め、母親が明け方その子の戦死した従兄が嬉しそうな顔をしてその家に参りましたので、祝いの盃をさそうとした時四回目の子供の引付けの泣き声で眼がさめ、その後は何とも御座いませんでした。この引付けと従兄弟の霊とは何か関係は、尚、御屏風の観音様は未だお祀りして御座いません。

 

 従兄の霊が憑いた。子供の引付けは全部霊である。高熱で引付けるのは皆霊である。お屏風観音様を早く祭らなければならぬ。何か要求がある。」          (「講話集補」 S24.10.12.)



「(生後一ケ年半の女児、日に二、三回引付け。最近七、八回位となりましたが、・・・

 

 小児の癲癇である。癲癇は浄霊すると一時頻繁に起る。霊が浮いてくる。つまり浮いて浄化するのである。それを通り越すと治ってゆくので、経路として仕方ない。心配せずやればよい。段々よくなる。勿論死霊で、体中に居て頭へ行く。霊が憑ってると額部へ行きたがる――人体全部を支配し得るからで、額へ行くと死んだ状態を現はす。

 

 祖霊の戒めとはちょっと違ふ。全然戒めでない事はない。単なる戒めでない。斯ういふのに憑ってるのは無縁の霊又は急死の霊である。」             (「講話集補」 年代不詳.)



「(生後三ケ月より引付け、二歳になりますが、毎日一回か二回引付けます。

 

 之も霊で、頭へ行った時引付ける。赤ン坊の癲癇である。」

 

                (「講話集補」 S23.10.26.)



「(台湾からの引き揚げ者、長女12歳が、引揚げて二ケ月位たって引付けを起しますが、10分乃至20分位で元に復し、後頭痛がひどく、最近は一週に一度位引付ける様に。この子は右手が弱く、重いものは持てない状態・・・

 

 死んだ霊が頭へ憑るのである。台湾で死んだ霊である。憑いた時に祝詞を奏げてやる。段々治ってゆく。浄霊は前頭部をする。手は大体腕の付根の中である。」   (「講話集補」 S24.8.17.)



「(御神体奉斎、その日から、三才の娘が引付ける様に・・・

 

 霊界で迷ってゐた霊が、光明如来様をお祭りしたので助けを求めて子供に憑る。普通此様に解釈してよい。又、子供に前から祖霊が憑ってゐたのが苦しいので引つける場合もある。大した心配にならぬやうに段々治る。引つけるのは癲癇の一種で、死んだ霊が頭へ来る、前頭部の浄霊で直に治る。そういふ霊は大抵変死急死の霊で、子供に憑る。頭を中心に浄霊すると段々治る。霊が浄まり救はれ、霊界の良い所へ行くか。娘の守護神になる。」

 

               (「講話集補」  S24.10.16.)



《浄霊》

 

 前頭部、腹部(胃から臍の回り)、背部、

〔疳 の 虫〕


「疳の虫など両顳(コメカミ)。」 

              (特別講習会御講話 S15.11.9)

〔顔面瘡その他〕


「其他の小児病としては、湿疹、皮膚病、頭瘡、顔面瘡等もあるが、之等も自然治癒が最も確実である。特に顔面瘡の場合、眼球を犯され、甚しきは盲目となるかと疑はるる程のものもあるが、之等も自然によって完全に治癒するのである。(中略)


以前私が経験した病気に面白いのがあった。それは抱くと必ず泣くといふ嬰児である。それはよく診査すると、肋間神経痛があったので、抱くとそこを圧迫するから痛む。それで泣くのであった。故に、其部を治療するや忽ち全治したのであった。(中略)」 

           (「小児病 脱腸」明医二 S17.9.28)