「(中略)男子は外へ出て、智慧や元気を揮ふのであるから、動物性食餌と、植物性食餌と半々位が良く、婦人は内に居て、体的活動が多いのであるから、植物性七分、動物性三分位が最もいいのである。近来、上流婦人にヒステリーが多くなったのは、動物性を多く摂り過ぎる為なのである。」 (「完全営養食」医講 S10.)
「(中略)野菜七分、魚鳥三分位が最もいいので、人の女房でありながら、家を他所にし、家庭の事を顧みないやうな婦人は、その原因として魚鳥や肉食の多量といふ事もあるのであります。」
(「栄養食に就て」療講 S11.7)
「次に、毒血と膿でありますが、之は陰陽の如きものであります。然し、毒血は膿になるが、膿は毒血にはならない。ですから、毒血の浄化されたものが膿で、それは断えずどこかへ溜るので、婦人などは腹部へ溜りやすく、それが自然浄化によって溶解され、白帯下(コシケ)となって出るのであります。
処が、白帯下が出ると、子宮が悪い、内膜が悪いんだと心配しますが、実は白帯下の出る程、結構なのであります。白帯下になって出ない人は、腹膜炎を起したり、足が重くなったり、利かなくなったりするのであります。
次に、よく喀血や痔で出血する事がありますが、之は決して浄血ではないので、毒血であります。浄血は、病気では排除されないものであります。そのことを知らない為に、喀血でもすると非常に吃驚するが、之は大変結構な事なのです。(中略)」
(「毒血と膿」療講 S11.7)
「(中略)次に、婦人に於ては、産後七十五日は決して眼を使ってはなりません。産後悪くしたのは一生涯治らない。ですから産後丈は充分眼を大事にしなくてはならないのであります。又、薬の中毒で悪くなる事もあります。(中略)注射をした為に全然失明した人もありましたが、之は薬が原因ですから仲々治らない。少しは良くなるがとても治らないから、之は二、三年経ってから来なさいと言ってやりました。二、三年経つと薬剤は膿になるから、膿になってから溶し易いのであります。」 (「眼病」療講 S11.7.)
「(中略)種痘なるものは、此天然痘毒素(以下略して然毒とする)の排除作用を抑止せしめるのである。浄化力を薄弱ならしむるのである。言ひ換へれば陽性を陰性化するのである。此陰性化した然毒即ち陰化然毒は、排除の力を失ふから体内に残存するのである。そうして体内に残存した陰化然毒はどういふ作用をするかといふに、之が結核や近眼、腎臓病、扁桃腺炎、頭部疾患其他凡ゆる疾患の原因となるのである。のみならず陰化然毒残存は全身的機能を衰退せしめるから、一般体位低下及び婦人の姙孕率低下を促すのは勿論である。」
(「人口増加率低減の問題」明医一
S17.9.28)
「(中略)全身倦怠、頭重、肩首の凝り、物に倦き易く、根気がなく、何事も気が乗らず、不快感の為、鞅々(オウオウ)として楽しまず、無為にして日を送るといふ実に哀れむべき症状である。而も外見上、健康そうにみゆるので、周囲の者から横着の如くみらるるといふ訳で患者は猶更苦痛なのである。然るに、右の如き症状は、悉く萎縮腎が原因であって、患者の腎臓部を検するに巨大なる毒素溜結があり、又脊柱の両側、肩、頭、淋巴腺附近、全頭部、腹膜部等に尿毒の溜結が相当あるのである。
故に、腎臓部を第一とし、其他各部の浄化法を行ふに於て、毒結減少と共に漸次苦痛は軽減し、畢に溌刺たる元気を取戻すのであるから、患者の喜びは例へようがない位である。此症状は、中流以上の人に多く、殊に婦人に多いのである。」
(「医学不明の流行病」明医一
S17.9.28)
「(中略)扁桃腺除去後、首より上方の病気に罹り易くなり、又虫様突起除去は腎臓、腹膜、胃腸等に障碍を来し、婦人は月経不順勝ちになり、頭痛、肩の凝り等に悩み、全身的にも活力減退は争へない事実である。常識で考へても判る筈である。最も高級で微妙極まる人体組織の一部なりとも毀損(キソン)する以上、何等かの影響がない訳はない。」 (「扁桃腺炎及び盲腸炎の手術」天
S22.2.5)
「茲で婦人病に就て、根本原因をかいてみるが、元々婦人病の一切は、体内に保有してゐる毒素が、漸次下降する為であって、下腹部に溜れば子宮、卵巣、喇叭管、膀胱等の障害となり、尚下降すれば痔疾、並に一般陰部の病原となる(中略)」
(「婦人病」文創 S27.)
「(中略)寒冒の原因である肩から上に固結する毒素は、凡て腎臓が元である事は明かである。としたら寒冒も結核も肺炎も殆んどの病気は腎臓萎縮が原因である事が判ったであらう。処がそればかりではない。肋膜炎も、腹膜炎も関節リョウマチも神経痛も婦人病も勿論そうであり、カリヱスも、肝臓病も、黄疸も、糖尿病も、胆嚢、腎臓、膀胱内の結石も、喘息も、中風も、小児麻痺も、精神病もそうである。としたら実に腎臓萎縮を起さないやうにする事こそ、健康の第一条件である。以上の病気は順次説く事にするから、それを読めば尚よく判るであらう。
此理によって、腎臓を完全に働かせる事が肝腎で、それには腎臓萎縮の原因である固結を、溶解除去すると共に、作らないやうにする事である。」 (「腎臓病と其他の病」文創 S27.)
「単に婦人病といっても、世間で思うやうな部分的のものではない。局部に原因がある事を知らねばならない。例えばヒステリー、憂欝病、頭痛、頭重、朦朧感、神経質、怒り易い、気短か、悲観等々は勿論だが、夫婦仲の悪い事、子に対する愛の薄い事、我儘な事等々いくらもあるが、一寸気の付かない事だが、夫に冷淡な妻、結婚を嫌ふ娘、勉強が出来ない女学生等々いくらでもあるが、之が為人生を儚なんだり、悲劇を起す原因など、殆んど此原因によるといってもいいのであるから、婦人の幸不幸は此点にあるといっても過言ではないのである。
処が始末の悪い事は、場所が場所だけに、他人処か家族の者にも打明け相談が出来ないといふ事である。又医師に相談し治療を受けても、悪くはなっても快くはならないのは誰も知る通りである。そこへ行くと浄霊程結構なものはない。知る通りの方法であるからである。そこで女性の病気によっては、成可離れて此辺と思う処を狙って行ればいいので、案外な効果を挙げるものである。」
(「婦人病」 未定)
「(中略)婦人病ですがね、あれは全部薬毒ですね。あれが段々――始終下におりて行く。それが下に溜る原因は簡単なものです。それを知らないから薬で治そうとして薬を飲むから、結局何時迄も治らない。それだけ分つただけでも大したものですね。(中略)」
(「御教え集1号」
S26.8.11.)
「(中略)女の病気というと婦人病によるように思うが、そうではないのです。仮りにヒステリーとか頭痛とか、頭に関係したいろいろな病気ですが、その時の浄霊は、頭や首の廻りも肝腎ですが、その外に子宮を中心としてのその辺が非常に関係があるのです。ですからその辺を浄霊すると頭がなおるのです。
そういう場合には女の肝腎な所を浄霊するのです。そうすると頭が非常に良くなるのです。とに角女の此処(股間)が因です。早く言えば急所ですから、此処に毒があると浄化の熱が出たり、いろいろな溶ける作用が頭に響くのです。それについて知っておくべき事は、全部前の方は前頭部に関係があり、後の方は肛門に関係があるのです。ですから下痢や赤痢というのは後頭部附近の毒が出るのです。
それから前頭部の毒は前の方から出るのです。コシケなどになったりするのです。特にコシケなどは多いのです。そこで天地と言いますから、此処(前頭部)を良くすると下の婦人病が良くなるし、此処(股間)を良くすると頭が良くなるというように非常に関連してますから、そういうような事を知ってやると大いに効果がありますから、試して御覧なさい。(中略)」
(「御教集21号」
S28.4.15)
「もう一つ注意する事は、浄霊の場合に、婦人に限って臍から下の急所をよく浄霊するのです。これが非常に女の病気の原因になっているのです。特に頭が痛かったり重かったり、女の人はこれが原因になっているのです。そういう症状の人とか、ヒステリー、或いはいろいろな下の病気に関係のあるので、種類はいろいろありますが、そういう事がみんなこれが原因ですから、まず其処をよく浄霊するのです。夫婦仲の悪いというのは、此処が大いに原因しているのです。夫婦喧嘩を始終やっている家庭というのは、其処を良く浄霊するのです。そうすると夫婦円満は絶対です。病貧争絶無とすると、やはり争が此処に関係があるのです。それから娘などで、よく結婚を嫌うのは、大いに此処に原因があります。
これはやっぱり薬毒のためですが、薬毒がずっと下に垂れて行きますから、そうすると婦人は此処に一番溜まるのです。よく膣痙攣というのがありますが、ちょっと触ってもピリッとして飛び上がるほど痛いのです。こういうのは結婚を非常に嫌うのです。それから掻痒症というので痒いのがあります。これも薬毒が下に溜まるのです。ところがこれは人に言えないから、実際余計苦しむのです。こういう事も神様からいろいろ教えられますが、実際こういう事がいろんな苦痛や悲劇の原因になる事が非常に多いのです。ですから、ただ浄霊して浄めれば良いのです。
それで前頭部の毒は此処に行くのです。そして後頭部の毒は肛門の方に行くのです。ですから下痢とか、何時も言う赤痢というのは後頭部の毒です。それで婦人の病気は前頭部です。ですから前頭部と此処は非常に関係があるのです。前頭部が痛い人は前頭部を浄霊するよりも下を浄霊した方が良いのです。」
(「御教え集21号」 S28.4.16.)
「(中略)婦人の病気については、(中略)やっぱり根本を知っておかなければ駄目なのです。それで今言った頭の毒が下がって来て、一旦腰に集まって、男は痔になりやすいのです。ところが女の方は腰に溜まった物が、痔の方でなく前の方に行くのです。これだけが男と違う所です。ですから女の方が便利と言えば変ですが、排泄の管が大きいだけに非常によいのです。男の方が厄介なのです。
男の方は出血と言っても非常に重く見られますが、女の方は平気なものです。そういう点から言っても非常によいのです。ところがそれを知らないために神経を起こしたりしますが、女のコシケというのはごくよいわけです。そのコシケを悪いと思って止めたりするのが今までの医学の考え方ですが、それはとんでもない間違いなのです。そういうようでコシケに出ればよいですが、コシケでなく出るのが困るのです。
これはつまり粘膜にカタルを起こしたり、それからシコリのような物が出来たり、それが横の方に来て、股の方に固まって、足が吊ったりする事になるのです。それからお腹がはるのです。それで凡て毒が下に下がって行って、お腹から足にかけて溜まって行くわけです。しかし頭だけでなく、いろいろと胸から下がって、心臓とか肝臓の附近などのも、やっぱり幾分下に下がります。
だから下半身の病気というものは凡て毒が下がって溜まるというように思って居れば間違いありません。その毒がお腹に溜まると膀胱を圧迫しますから、その結果小便が近くなるのと遠くなるのと両方あります。遠くなるのは膀胱の尿の出口の方に毒が固まって尿道が細くなるので、そこでそういうのは小便が遠くなるのです。それからそうでなく外部から圧迫するのは近くなるのです。それは膀胱が小さくなるからです。
それから腎臓の廻りに元気がないとか腰がふらつくとか力がないというのは、それが今度は腰の廻りに溜まって来ます。腰が痛いとか、直ぐにくたびれるとか、足が重いとか、よく不精と言いますが、女の人でもまめなのと億劫(オツクウ)がるのがありますが、億劫がるというのは腰から下が重いのです。重いという事は腰に一番固まりがあるのです。だから尾底骨の辺を狙って浄霊しますと、とても足が軽くなって歩きよくなります。従って歩いて息切れのする人などは非常になおります。息切れが腰に関係があるという事は全然気がつかない事です。
だから自分でもそうですが、少し足が工合の悪い時は尾底骨の附近をやると非常に足が軽くなります。それで婦人病の中で女が非常に怒りっぽくなったり憂鬱になったり元気が無く不愉快なようなのは、子宮の辺の原因が非常にあります。そこで腰のが溶けて前の方に出ますから、そこで腰と前の方と両方やるのです。そうすると非常に気持良くなります。それで夫婦喧嘩というような点が大いに良くなるわけです。(中略)」 (「御教え集22号」 S28.5.6.)
「(中略)それで頭と婦人の局部とは非常に関係があるのです。よく子宮内膜炎とか実質炎とか子宮筋腫、卵巣膿腫というものの毒は何処から出るかというと頭からです。それで女は頭の毒が腰に行って、腰から前の方に行くのです。男の方は多くそれが痔になるのです。ですから痔は男の方が多いのです。
男の痔もみんなこれですから、痔をなおすには頭をやればよいのです。それで一番肝腎なのは後頭部です。前頭部の毒も、後頭部から前頭部に行き、又前頭部が溶ける時も後頭部から下がってくるのです。
そういうようで、つまり人間の体というものは天地になっているのです。だから一番肝腎なのは、男でも女でも、此処から一旦腰に来ます。尾底骨の附近ですから、其処を浄霊すると下半身の病気は大抵なおります。」 (「御教集22号」 S28.5.7)
「(中略)卵巣を剔出してからの眼の悪くなる人はよくある。ひどいのは潰れる。卵巣と眼とは関係がある。体中の器能を除るのは野蛮である。除らずに治るのでなくては医術でない。(中略)
左眼が二重に見えるのは剔出手術の為である。痛むのは浄化であるから治る事になる。根よく浄霊する。左卵巣、右盲腸。
浄霊すれば治る。致命的のものではない。浄霊を知らぬと腎臓が悪くなる。心配した事はない。卵巣が元であるから、腹の痛い所をやればよい。肩、首が悪い。目もやる。」
(講話集補 S23.12.16)
「スバコは今でいふ「子宮病」等下の病を総称していふ。一般に白帯下が降りたり、冷え易い事をいふようである。漢方薬が下へ下りてくる。それが前とか後ろとかへ溜る。溜って固まったのは冷えやすい。その浄化が起るのが子宮病で、熱が出る前に局部的悪寒になる。腹膜の薬毒が溶けて下りるのが白帯下である。女は知っていた方がよい。腹膜のない人はない。腹には必ず毒が溜っている。薬を服んだ人は必ず腹膜がわるい。それが原因で卵巣とか子宮癌、痔、足痙(ツ)り、脚気等になる。
下半身は浄霊すると治りいい。固まるのが少い。ハケ口に近いせいである。一番集るのは腎臓で、薬毒が腎臓附近に凝っている。飲み薬は腎臓へ来、外へ滲(シ)み出て固まる。その為小便の処理が出来ず、幾分溶けて下へ下りる尿毒が溜り、漸次背中の方へ溜る。スバコなど、腎と腰の間をやれば根治する。」
(講話集補 S24.11.19)