I-③ 出産に係わるもの     〔姙 娠について〕

茲で姙娠に就て心得おくべき事がある。それは姙婦の状態を診て出産の重軽を知り得る方法である。即ち姙婦が健康であれば子宮だけが膨脹して他には異常なく、恰度下腹部に円形の玉が隆起せる如く際立ちて見ゆるのである。此様な状態であれば出産は軽いと共に出産間際まで身が軽く活動が出来、予後も順調である。

 

 

 

右に引換へ下腹部から腰部へかけ膨満してゐる姙婦は割合多いが、之等は出産は重く、出産時の近よるに従ひ身体重く活動不如意となり、産後の経過も概ね不良である。勿論右の如き膨満は萎縮腎に由る浮腫であって、本医術によれば容易に全治し、出産は非常に軽く、又出産前後の状態も頗る可良であるから、本医術の偉効に感謝せざるものはないのである。」   (「婦人病」天  S22.2.5)

 


 

「(中略)姙娠であるが、之は婦人にとっては病気ではなく、寧ろ健康な証拠であるが、近頃は姙娠するや婦人の多くは、喜ぶよりも反って恐れたり心配したりするが、之も一面無理はない、何故なれば姙娠中色々な故障や病気が起り易いからで、大抵の人は悪阻の苦しみは勿論、結核、バセドー氏病等のある人は、医師は危険であるとして、人口流産させたり、又人によっては出産となるや、難産の場合さへあるので、本当に安心の出来る人など先づないといってもよからう。

 

 

 

之に就て考へなければならない事は、右のやうな種々の障害は実は変則であって、恐らく昔の婦人はそういふ事は余りなかったやうで、記録等にも見当らないのである。としたら医学の進歩とは逆効果で、理屈に合はない話だが、之が即ち医学の盲点である。逆効果とは全く薬剤の為であって薬剤多用者程成績が悪いのである。而も自分ばかりではなく、早産、死産の外、生れた赤ん坊に迄影響するので、近年多い弱体嬰児や発育不良がそれである

 

 

 

そうして本当から言えば婦人が姙娠し、子を産むといふ事は、婦人に与へられた立派な役目であるから順調に経過し、無事に出産するのが当然であり、故障など起る筈がないのに、起るといふのはそこに何等か間違った点があるからで、其間違った点に気が付き改めればいい(中略)

 

 

 

 茲で姙娠に就ての医学の考へ方に就てかいてみるが、前述の如く結核やバセドー氏病等の病気ある婦人に対し、危険として流産させるのは大いに間違ってゐる。何となれば姙娠するといふ事は、其人の健康状態が無事に出産出来るだけの体力があるからで、言はば母になる資格が具ってゐる訳である。そうでなければ、決して姙娠する筈はない。

 

 

 

之等も医学の考へ方が唯物一方に偏してゐるからで、人間本来の神性を無視し、動物と同一視する誤りである。之は理屈ではない。私は今迄右の理由によって、姙娠した婦人に、どんな持病があっても差支へないと、只浄霊だけで悉く無事に出産させ、一人の過ちさへなかったのである。」     (「婦人病」文創 S27.)

 


 

「(中略)それで一番肝腎なのは子宮の位置なんです。(中略)第一の原因は子宮の前屈や後屈です、下腹を押してみて固ければそこに毒結があるその為子宮は後に押されて子宮後屈になるし、又腰に微熱があればそこに毒結がある証拠で、そのため子宮は前に押されて前屈になるのです。前屈や後屈になると子宮の入口と子宮とが喰ひ違って来るためにうまく妊娠しないのです。

 

 

 

それから子宮の発育不全といふ事もあります。之も下腹を押してみれば判ります。一般に下腹が固くなってるのは妊娠しにくいんです。昔から「あの人は下腹が固くなったからもう子が出来ない」といふのはこの意味です。第二に腎臓が萎縮すると性慾欠乏性になる。そして之が弱ると卵子の活力も弱るのです。だから腎臓を浄霊すれば非常に幸福になれるんです。

 

 

 

 それから、すべて女性は膣の所に粘液が出てるんですが、それは酸性で精虫を殺す働きを持ってゐると言はれますが、之は大した事はなくてもあるにはあります。女性の方はそれ位です。――男の方は矢張り腎臓が弱いと射精力も弱くなりますそのため精虫が奥の方まで行かずに入口で止まってしまうのです。

 

 

 

精虫は自分で進むと言はれますが――?

 

 

 

 いや進みませんよ。進まないから卵子と結合する事が出来ないのです。そして射精力を強くするのは腎臓をよくする事が第一で、第二は睾丸です。睾丸でもって精液は作られますからね。だからこういふ事もあるんです。横痃(ヨコネ)なんかを手術するとその薬毒が睾丸の所へ来てそのため痛みや重い感じが起きたりするんです。で、そうなると精虫の力も弱くなるのです。肩あたりからも毒が下がる事もあるんですよ。」       (「御光話5号」  S24.3.8)

 

 

 

               (「地天7号」  S24.8.30類似)

 


 

「(姙娠の場合、腹帯をするのは、・・・

 

 

 

 どつちでも良いです。したければする。元の起りと言うのは、あれをする方が子供が大きくならなくて良い。お産が楽だと言うのです。あれをしなければ、育ち放題に育つて、お産が苦しいと言う丈けだからね。

 

 

 

然し、あれを強くしてはいけないです。強くする為に流産する事がある。多いですよ。こうあると、それを押さえつけるから下に出ちやう。年寄りは、腹帯をしないと、何だ彼だ言うからね。そう堅くなく中位にやつて置く。それから、働く場合にも、働き良いです――ここ(腹)が締つているとね。」

 

 

 

              (「御垂示4号」  S26.11.8.)

 


 

「(産児制限は霊界に響く?・・・

 

 

 

 大変な罪である、霊界ではそれだけ、その人の罪が加はってゆく。之は唯物的科学の弊害である。人口が殖えすぎても決して困らぬ。米なども粒がふえるから増収する。神様は一人一石としてある。日本人八千万なら八千万石は必ず出来る。無肥にすればよい。

 

 

 

 人間が生まれるのも、出来るのもすべて神事である。人工流産など大変に間違っている。妊娠するのは、身体で育って生れる資格があるからで、妊娠したら必ず生れる。」 (「講話集補」 年代不詳)