「よく萎縮腎を腎臓結核と誤られます。本当の腎臓結核は、右か左かどっちかの内部に水膿が溜結し、それが化膿して痛みを有(モ)つのであります。そうして、普通は膀胱へ移行するもので、非常に悪性で、小便に血液が混るのであります。そうして、膀胱結核から摂護腺、睾丸へ迄移行し、最後に到って睾丸は糜爛するのでありますが、斯うなれば間もなく死に到るのであります。」
(「腎臓疾患」療講 S11.7.)
「次に、腎臓結核は極稀であって、誤診の方が多いのである。そうして此患者は医家に於ては左右孰れかの腎臓の剔出(テキシュツ)を慂めるのである。然し、手術の結果は予後良好であったとしても、全身的活力は減じ、普通人としての活動は先づ困難であるといへよう。そうして、医家は血尿によって結核の診断を下すやうである。然し、私の経験によれば、腎臓以外の原因による血尿もあるのである。
それは如何なる訳かといふと、多くは両鼠蹊腺上部の微熱又は軽熱の腎盂炎による発熱によって、輸尿管の附近が常に熱せられてゐるので、尿が輸尿管を流下する際熱尿となり、それが尿道を通過するので、尿道粘膜の薄弱なる人は、粘膜が火傷するのである。その火傷部の欠陥から血液が浸潤して血尿となるのである。之等は右の微熱部の毒素を溶解するに於て、大抵数日間で容易に全治するのである。
然し、稀には真の結核性腎臓病もあるが、之は腎臓部に痛みがあり、それが膀胱に移行し、摂護腺から睾丸に迄移行するといふ悪性で、非常に痛苦があり、最も難症である。」
(「腎臓及び糖尿病」明医二 S17.9.28)
「(中略)結核性腎臓炎は浄霊によつて、必ず治るから手術の必要はない。此病気は腎臓の外部に毒素が固結し、それが溶解される為の発熱であつて溶解されただけが液体化し、腎臓内へ滲透し、尿と共に排泄されるもので、医学はそれを称して蛋白が出るといふのである。
従而、蛋白が出るのは治癒作用だから結構である。もし痛みがあれば、それは毒結溶解作用だから少しも心配はない。浄霊は腎臓部だけでよろしい。但し相当長くかかるが、必ず治るから心配はない。又食物は何でもよろしく、成可運動する方が早く治る。(中略)」
(「地天17号」 S25.10.15)
「(中略)次は腎臓剔出であるが、此手術は腎臓結核の場合であって、痛みや血尿があるので、そう決められ剔出するが、此成績も面白くない。大抵は何かしら故障が起る。その中で一番困るのは、残ってゐる一つの腎臓は二つの負担を負はされるから、病気が起り易いと共に、剔出する事も出来ず、どうしていいか判らないといふ惨めな人もよくある。
といふのは誰しも保有毒素が相当あるから、残った腎臓へ溜結するのである。その外全身的には弱体化し、歩行にも困難があり、腰を捻ったり、正坐すら出来ない人もあって、先づ半分廃人である。処が最初から浄霊によれば、手も触れずして簡単に全治するのである。(中略)」 (「手術」文創 S27.)
「(中略)腎臓結核は非常に痛む病気で、重症になると血の混った尿が出る事がある。これは薬毒によって腎臓壁に腫物が出来、其処から膿と血が滲出するからである。(中略)」
(「腎臓炎乃至腎臓病」ア救 S28.1.1)
「(腎臓結核で片方の腎臓を手術、30分位毎に小便、根治は・・・)
片方しか腎臓がないんだから、すっかりとは治らないでせうがね、然しこの30分おきっていふのは一寸ひどすぎますね。これは残ってゐる方の腎臓が萎縮してるんですから、御浄霊して毒をとれば腎臓が拡がりますからね、ずっと楽になりますよ。
それから手術して取った方の腎臓の跡にも膿が溜ってますからね、いくら手術して取ったって、たゞ体的にだけ取ったんですから、又溜ります。だからそっちも矢張り御浄霊するんですね。随分違ふ様になりますよ。」 (「御光話録8号」
S24.3.)
「(排尿多量で両腎臓結核と診断、以後四十度前後の熱が持続、現在血尿を少量づつ寝る暇もない程排泄・・・)
尿意頻繁は――。膀胱結核から尿道に影響している。腎臓の周りに固まっている。それが溶けて腎臓へ滲透する。血尿は、尿道の出口等の粘膜が柔くなっており、それが少し切れる為である。段々治る。小便濃い――。」 (「講話集補」 S23.7.13.)
「腎臓結核は治りやすい。衰弱に気をつける。食欲のない時は流動物にせよ。問題は衰弱である。食欲ない――、早期ならよかった。腎臓の外側のおデキで、之が中へ滲透する。溶けて血尿となって排泄される。」 (「講話集補」 S24.7.19.)
「(腎臓結核で右腎臓を剔出、今は左腎臓付近に痛み、尿は一日15、6回程で尿量は一回約五勺程度、膀胱に痛みがあり、血又は鼻汁の如き下り物が・・・)
右腎剔出の為毒が溜る事が出来ず、どこかに溜らなくてはならぬので、それが左腎へ全部溜る事になる。例えば盲腸を除ればそこへ集る事が出来ず、腹膜から腎臓へ溜るから身体が弱る。医学では腎臓は一つで二つの働きをするといふが、之は違ふ。だからどうしても早死する。血膿である。腎臓へ固まり、おデキみたいになる。それが溶けて血膿が出る。後から押すと必ず痛い所がある。(中略)」 (「講話集補」 S24.5.6.)
《浄霊》
肩、 背面腎臓、 微熱部
症状により膀胱、摂護腺(前立腺)、睾丸等も
又、血尿のある場合、微熱のある背面腎臓、両鼠蹊腺上部、尿道