此病気は、肛門の贅肉(ゼイニク)が外部へ露出するので、軽症は指頭で圧すれば還元しますが、重症は容易に還元しないので、非常に不快を感ずるのであります。此贅肉は、空気に触れると膨脹性があります。原因は、排便時間の長いのと、便秘に因る息み等であります。従而、治療せんとするには、原因である排便時間を短縮する事で、少くとも一回五分以内にしなければなりません。
又水分を出来る丈多く摂って便秘を防ぐのがいいのであります。此二つを気永に実行すれば一、二年位で大体治癒するのであります。尚本療法を行へば、治療の期間を何十分の一に短縮するのであります。
痔の病としては、右の外にも種々ありますが、大同小異だから略します。如何なる種類も、如何なる悪性の痔疾も、本療法によれば百パーセントの治癒率であります。」 (「脱肛」療講 S11.7.)
「(中略)そうして脱肛は、排便方法によって治すのが一番良いのである。それは、便所の時間が長いのが、最大原因であるから、之を先ず短縮する事である。即ち排便が有る無しに関はらず、一回を五分以内とすること。但し、一日何回でも差支へない。此方法を一二年続くるに於て、必ず治癒又は軽快するのである。又今一つの原因は便秘による硬便であるが、之は本治療を施せば容易に治癒するのである。」 (「痔疾患」明医二 S17.9.28)
(「痔」医試 S14.類似)
「痔疾の中で最も多いものは脱肛といって贅肉のやうなものがはみ出る症状であるが、之も最初の内は訳なく押込ませられるが、時日の経つに従って段々大きくなり、押込め難くなる。そうなると非常に気持が悪いので、色々な手段を尽しても治らないので、煩悶懊悩してゐる人が、世の中には割合多いやうである。
特に婦人が出産の折などイキミの為、脱肛になる人も実に多いが、之などは場所が場所だけに人には言へず秘してゐるので、猶更辛いであらう。元来痔疾の原因であるが此病気は先天性薬毒及び尿毒と、後天性薬毒との二種又は三種の混合毒素が下降して、肛門の周囲に一旦集結する。之が脱肛の原因であって、脱肛にも痛むのと痛まないのとがあるが、痛むのは後天性薬毒がある為である。
此病気は日本人に特に多いとされてゐるが、之は全く便所の構造が悪いからであらう。今一つは便所で読書をする人がよくあるが、之が悪い。読みかけるとつい時間が長くなるからで、痔のある人は此点自省すべきである。私も若い頃随分痔で苦しんだものだが、此点に気が付き、必ず五分間以内と決め、仮へ中途であっても便所から出るやうにした処、それから自然に快方に向ったのである。」
(「下半身の病気と痔疾」文創 S27.)
「(子宮癌の女、局部の痛みと共に肛門が脱肛、痔の為激痛、癌との関係は・・・)
本当の癌なら関係がある。癌は進行してゆく。真症癌なら局部から肛門へ移行してゆく。薬毒と癌と混合しているものである。」
(「講話集補」S24.12.8.)
「(痔疾を患い脱肛に、浄霊を続けていますが、変化なし・・・)
固まりすぎている。治る。脱肛は古くなると固くなる。浄霊すると軟くなる。便所へ行った時押し込む。長便はいけない。日本人特有の病気で、便所の構造による。私も若い時分は脱肛で困ったが、短便にしたら治った。指先から霊気を入れる。割合い早く治る。」
(「講話集補」S24.9.18.)
《浄霊》
頭部、後頭部(後頭部の中央、やゝ上方)、肩、腎臓、
痛む側の鼠蹊部の固結部、患部、
※ 排便時間を短くする