D-⑪ 喘  息          〔心臓性喘息〕

「そうして、私の発見によれば、心臓性喘息は、斯ういふ原因によるのである。それは先づ、患者の横隔膜の下辺-即ち胃の上部及び肝臓の上部を診れば必ず腫脹してゐて微熱がある。そこを圧すれば硬化してゐて多少の痛みを感じ、毒素溜結がよく判るのである。之が第一の原因であって、次に、背部心臓の裏面も同様である。又、胸部及び腋窩(ワキノシタ)及びその肋骨部を指頭にて圧すれば、相当強痛を感ずるのである。之は右の附近に毒素が溜結してゐるのであって、之が第二の原因である。次に肩部(重に左)臍部の周囲及び大腸部(重に右側)鼠蹊腺部(重に右)背面腎臓部(右又は左)等之が第三の原因である。

 

  原因は、右に示した通りであるが、第一は喘息の主因ともいふべきもので、喘息の本格的原因である。特に発作は第一が主で、第二が次であって、第三は、発作の原因とはならず、唯だ咳嗽の原因となるのである。

 

 そうして何故に発作が起るかといふと、第一の原因即ち横隔膜下辺及び心臓裏面の毒素溜結が、浄化作用によって溶解し、それが喀痰となって肺臓内に浸潤して排泄されようとする場合喀痰が濃度の場合と、人により肺膜が厚性の為、容易に喀痰が浸潤し難いので、肺臓自体の方から喀痰を吸収すべく、強大なる呼吸を営なまうとするので、それが発作である。

 

 その證左として注射を行った後、必ず喀痰を排泄すると同時に発作が止むによってみても瞭かである。又、私の経験によるも、治療の際喀痰の排泄がある毎に発作は軽減してゆくのである。又、此症状は必ず食欲不振であるがそれは常に毒素が胃を圧迫してゐるからである。

 

 従而、軽快に赴くに従って、患部の腫脹は柔軟となり、小さくなるに従って、胃は活動を始め、食欲も漸次増加するのである。又第二の原因即ち肋骨部の毒素溜結も、第一とほぼ同様の作用をする。第三の原因は咳嗽だけであるが、発作や呼吸困難を促進する事があるから、是等も除去しなければならないのは勿論である。

 

  右の原理が正しいといふ事は、如何なる喘息と雖も、本療法によって完全に治癒せしめ得るにみて、疑ふ余地はないのである。

 

  右に示した第一、第二、第三の原因に就て、今少しく説いてみよう。喘息には遺伝即ち先天的原因も相当あるが、後天的原因の方が多いのである。

 

  然らば、後天的原因とは何ぞやといふと、先づ肺炎に罹るや、肺炎の特性である多量の喀痰の排泄を医療は抑止するが故に喀痰は或程度排泄されても相当の量を残存する事になるので、その喀痰は上より下へといふ具合に肺臓外へ逆浸潤を為し横隔膜下辺に集溜凝結する。又心臓裏面の毒結は、萎縮腎の余剰尿で、之が第一原因である。

 

  次に、第二原因は、尿毒及び薬毒胃や肝臓の上部及び肋骨と其附近に集溜するのである。特に薬毒が多いのであって、必ず発熱を伴ひ、人により肋間神経痛と同様の痛みがあるのである。第三の原因は、感冒の咳嗽と同様である。(中略)」                     (「喘 息」明医二  S17.9.28)

 

 「喘息の原因は、私の発見によれば心臓性喘息は横隔膜の下辺を主とし、肩部、腎臓部、胸部、腹膜、鼠蹊部、其他の溜結毒素が浄化液体化し、それが肺臓内に浸潤する場合、肺膜の厚い人か、又は喀痰濃度の場合、肺自身が吸収せんとするその運動の為の呼吸困難である。故に発作の場合吐痰すれば軽快になるにみても明かである。」               

                                           (「喘息」天  S22.2.5)

 

 「(中略)医学でもいふ如く、喘息は大体二種ある。気管支性と心臓性(近来此方はアレルギー性ともいふ)とである。先づ心臓性からかいてみるが、之は最初横隔膜の外部に、薬毒が固結するのである。それに浄化が起るや微熱によって溶解、液体状となり、肺へ浸潤して喀痰となって出ようとするが、此場合横隔膜部は肺臓から距離があるので、液体の方から浸潤する事が出来ない為と、肋間に毒結のある場合浄化によって液体となったが、人により肺膜の厚い場合容易に浸潤し難いので、肺の方から最大限に拡がり吸引しようとする

 

 そのやうに大体右の二つの原因であるといふ訳は、肺は其様な猛烈な運動の為、肝腎な空気を吸ふ力が減殺されて、窒息状態となるのである。何よりも其際肺に侵入した毒液が、咳と共に痰になって出ると、発作は一時楽になるといふ事や、又肺炎に罹ると一時快くなると言はれるが、之は高熱の為固結が溶解され、痰になって出るからである。右の理が間違ってゐない事は、何よりも先づ心臓性喘息患者の、横隔膜部を指で探れば、必ず固結を見る事である。」

                                                   (「喘息」文創 S27.)

 

 心臓喘息、体躯中調べても、熱は左の肩胛骨の処に少々あるのみ、他には見あたりません。

 

 (中略)それから、肩胛骨に熱があると言うから、そこを浄霊するんですね。未だ――喘息が治るには、何うしても二、三年かゝりますよ。長い喘息はね。この人のは、十五年の喘息ですから、二カ月や半年で治る筈がない。気長に、出来る丈け食欲の出る様にして、衰弱しない様にすれば治ります食欲がないのは熱の為ですから、肩胛骨の処から熱が出るから、そこを良く浄霊してやる。それから、医者を奨められてますが、いけないと言えば、医療妨害になるから、いけないとは言えないが、本を読ませるんですね。御神書をね。特に病気の処を。そうして、本人に心から解らせるんですね。」     (御教集4号 S26.11.18.)

 

 「それからこの前も"結核は肩を主にして浄霊する"という事を言いましたが、これは結核ばかりでなく、心臓病でも胃病でもこれが最も効果があります心臓病の人は必ず左の肩が凝ってます。これが溶けたものが心臓の廻りに固まって圧迫するのです。それが心臓病です。喘息も無論それです。喘息の方は横隔膜の方に固まるのです。ですからよく医者の方では心臓性喘息と言います。(中略)」

                                               (「御教集24号」S28.7.7.)

 

 気管支喘息で手術、苦しみ声も出なくなり、縁家には母の実母及び養父の弟が悪性の喘息で死亡して居る霊的関係は・・・

 

  心臓性喘息で、霊的かもしれぬが、遺伝といふ事もある。性はそう悪くない。身体の方々にある毒が出たのである。喘息は横隔膜の下である。他に腎臓、肩をやる。」 

                                         (「講話集補」S24.11.27)

 

 心臓喘息で動くと心臓が破裂しそうに苦しむ・・・

 

  治る。心窩部の両脇である。」 (「講話集補」S24.12.23)

 

 

 

《浄霊》

 

 

 

 

 

 

(心臓性喘息及び気管支性喘息ともほぼ同じ個所)