バセドーといふ人が発見した病気ですが、病が進むと眼が飛出るのが特徴で「眼の大きい人」に多いやうであります。そうして、悪化すると心臓を頗る悪くする。其結果「脈搏不正」又は結滞を来すのであります。普通は、治りいい病気であります。「姙娠すると危険だ」-といって、人工流産させますが、私の経験上、そんな憂はないと思ふのであります。」 (「バセドー氏病」療講 S11.7.)
(「舌病」療講 S11.7.)
「(中略)バセドー氏病の末期に、脈搏不正となる事もあります。」 (「下巻(三)」療講 S11.7.)
「次に、バセドー氏病は医学でいふ甲状腺部即ち咽喉外部が腫脹するのである。軽症は、軽微な咳嗽、その部の不快感等であり、又気のつかない場合もある。重症は強烈なる咳嗽、喀痰又は白色の粒状や泡状等の液を排泄し、又眼球の飛出す事もある。末期に到ると心臓障碍を起し、脈搏不正、呼吸困難、食欲減退等によって疲労死に到るのである。
本医術によれば、順調によく全治するのである。又、妊娠の場合、医家は危険を想ひ、人工流産を行ふが、私の経験によれば危険等はなく、順調に出産するのである。
又普通健康体で気附かない程の軽微な甲状腺部腫脹がよくあるが、之等も咳嗽の原因になる事がある。」 (「脚気とバセドー氏病」明医二 S17.9.28 天国の福音(S22.2.5)も類似)
「バセドー氏病-この辺(咽喉の回り)は目と関係あり、この辺を治療して目のよくなる事あり。バセドー氏病に似て声帯の下の方脹れる事あり-為に呼吸困難
となる。」 (御講話 未 年月不詳)
《 図1》
《 図1》
「(中略)バセドー氏病で飛出す事もあり、毒が後から押して飛出すものもあ