A、総 論 A-2-12、自然の肥料
「天然の窒素肥料」
(前略)抑々、地球は一年に一回呼吸する。息を呼き始める時が春で、漸次吐きつゝ極点に達した時が夏である。地球の吐く息も人間と同じように温かい。それは地熱の放散によるからで、春になればそれが濃く、万有は生育しはじめ、先づ草木が萌え始める。凡ゆる物は上方に向って伸び、人間も浮き浮きする。夏になるに従い草木は弥々繁茂し、極点に達した時、今度は地球が息を引き始めるから、草木は凋落し、万物は凡て下降状態となり、人間も冷静になる。それが又極点に達した時が冬であって、これが大自然の姿であるが、地球が吐く息は地の霊気で、科学でいう窒素であるから、草木が成長するのである。此窒素なるものは不断に上昇しつゝ空気の存在する高さまで上昇集積され、雨によって再び地中へ還元する。これが天然の窒素肥料である。此意味に於て空中から特に窒素を採り、それを肥料にする事は過ってゐる。成程、一時は窒素肥料によって作物の収穫が殖えるが、長く持続する時は土壌は窒素中毒を起し、痩土と化す。その理由は窒素過剰結果として土壌自体の活動力が鈍化するのである。(後略)
(「地球は呼吸する」信 昭和24年1月25日)
「地霊――天然の窒素肥料」
(前略)それから土を穢さないようにという事は、大体肥料というものは、地霊――土からは始終霊気が発散してますが、地球の真中は火の固まりで、それが始終上昇しているのです。そこで地霊には非常に熱があるのです。熱と言っても体的の熱ではなく霊的の熱です。やはり浄霊と同じようなものですが、その熱が非常に強いのです。それで肥毒がないとその熱が始終通るから、それが肥料になるのです。それが地から上昇して空中にだんだん溜まって行くのですが、それが雨によって又土にしみ込むという事になり、それが窒素肥料です。だから土から肥料となる霊気が絶えず上昇しているという事を知っていればよいわけです。そこで土を穢したりすると、それを妨げるわけですから、これもやっぱり"超愚"の方です。(後略) (御教え集27号 昭和28年10月5日)
「酵素肥料、窒素に就て」
"無肥料耕作開始による二、三年間の減収を酵素肥料の使用によって増収を計っては如何でございましょうか。御伺い申し上げます。
"酵素の要はない。無肥料の根本は自然で、人為的の事は一時いいが、その為に土の力が弱るので、その次に悪くなる。堆肥が良いのは、草が枯れ、木の葉が落ちる――之が自然である。酵素は人間が作る。人間が無理するのである。窒素は地の霊気である。空中に地の霊が沢山ある。窒素肥料はこれを纒める。之はいい物だけ与えたのであるから一時良くても、先に弱る。地霊は土を通して強まる。故に土の不純物をなくして土自体の本質を良くし、強くする意味である。魚の骨など神の目的でない。肉でない。道を真直に歩けばよいものを横道へ入って薮に迷ってるというのが
今の文化の一面である。 (「酵素肥料、窒素に就て」年代不明)
「堆肥以外に使用できるものは・・・」
"水稲の無肥料栽培に堆肥の準備も持ちません。堆肥の代りに何か使用してもよいのでしょうか。普通の肥料、魚肥(ホシカ)、蛹(繭のムツゴ)、海草、草木、藁灰、塵芥灰の如きものの使用は不可でしょうか。堆肥も新しいものは如何でしょうか。
"土は農作物を養うよう作られている。地霊は窒素である。
(「堆肥外の物使用」年代不明)
「「光」が立派な肥料となる」
(前略)又農作物でももっと沢山取れる様になる。今日より三倍位取れる。肥料が不要となるのである。何故肥料が不要となるかと言えば、「光」が立派な肥料となるからである。又光に逢うと虫害がなくなるのである。豊作物は豊富に収穫の出来る時が事実来るのである。(後略)
(「第二講座 宗教の根源と救世主の出現」昭和10年7月25日)