第一章 メシヤ様の御神格 

 

読者のみなさんへ

 

 幸せになりたい、幸福になりたいと思うのは人間誰しも同じであるが、一生を通じてそれが叶えられる人と叶えられない人がいるのは何故だろうか?

 また、一時その夢が叶えられたとしても、ずっと続く人と続かない人がいることも事実であり、一寸先は闇という言葉があるように、明日のこと、否一時間先のことでさえ分からず、時には心臓麻痺などで不帰の客となる場合も十分考えられる世の中である。

 また、これほど医学が進歩したといわれているに係わらず、段々と病気の種類は増え、病人も増え続けている。なぜなのだろうか?

本来なら医学の進歩と共に病気は減り、病人も減っていくのが、真の医学ではなかろうか。

いつになれば、病気の心配のない社会になるのだろう。

この世に安心立命というようなことは望むべくもないことなのだろうか?

一体人間は何のために・・・、この世に生を受けて生まれてきているのだろうか?

読者諸君は、このようなことを考えた事はないだろうか。

このようなことを真に理解して把握しない限り、本当に幸福な社会も、個人も生まれるわけがないのである。

 

これに明快な答えをお出しくださっておられるのが、勿論メシヤ様である。

メシヤ様は、この時代に、霊界の夜から昼への転換期に、主神様の御命令によってこの世に生を受けられ、婦人病以外ほとんどの病を体験したというほど、あらゆる病と貧苦の体験を自らの肉体で体験され、そして可能な限り人類を救うために、この世を救うために、また、この世に、主神様の本来の目的である理想世界、言い換えれば、地上天国を建設すべく、今まで隠されていた真理を御教えとしてお説きになり、救う手段としての浄霊法を万人にお授けになる道を示されたのであります。

そして、肉体は消滅しましたが、霊魂は霊界に帰り、主神様と御一体になられて、主神様の本来の目的である理想世界の建設をメシヤ様としてお進めになっておられます。

私達信徒は、そのメシヤ様の本来お進めになろうとされた御神業を正しく認識し、御事蹟と御教えに正しく求めつつ、狂ってしまった教団改革と共に、本筋の本来の御神業とは何かということをそれぞれが自覚して、日々取り組んでいかなくてはいけません。

また、全ての人間は、今まで何回と無く生き変り死に変わりして、夜の時代を生き抜くための処世術を身に付けています。その為、昼の時代になった今でも、その夜の時代に身に付けた癖を持って、生活しています。

しかし、今という時にあっては、そうしたものを一日も早く取り去り、昼のリズムの生活とは如何なるものかを、御教えに求め、改めることが求められています。一人一人に染み付いた悪い癖やずるい心、そして自己中心的な考えを改める努力を積み重ねながら、自らの魂の覚醒を、日々の生活の中で図っていただきたいと思います。

その方々のために、そして、「浄霊力伝授」を許されたり、さらには本会の趣旨に賛同されて「会員」になられて、一層自らの信仰の向上を目指されている皆さん方のために、この纏めた「信仰の手引き」がお役に立てば幸いです。

 順を追って、御教えを拝読してみていただきたいと思います。

 

                                 編集者より