第三章 信仰の向上を図るために

 

自分自身、メシヤ様とのご縁はどうして出来たのか?

ご縁を許された私たちは、今後どうして行けばいいのか?

この当りの事を整理して、自分自身の信仰の原点を明確にさせていただき、何かあった時には、常にこの原点に返り、自分を見つめなおすことが大切です。

また、自ら、メシヤ様の御教えを学び、日々の生活の中に取り入れ、こつこつ実践して魂を磨きつつ夜の時代に染み付いた悪い癖を直す努力が求められると共に、人間としてメシヤ様に一歩でも近づく営みが大切です。

この章では、自らの使命を自覚して、魂の向上、信仰の向上を図るべく、関連した御教えを学んでいきつつ、利他行と下座行に励みつつ、自分自身を磨いていきたいと思います。

昭和29年7月26日、メシヤ様は側近奉仕者へ対し、

『現実の破壊と創造は日々世界各地に於て行われている。将来、腰を抜かすような大きな経綸が行われる時、天地上下は引っ繰り返るのである。その時のために少しでも徳を積み、美しき行いをしておかなければならない。天地が引っ繰り返る程の大浄化が起きた時は、信者でも残るのは2割位は難しいであろう。しかし、本当に改心し、善徳を積めば、その大峠も易々越せるのである。昭和29年6月15日から本当の世界歴史が始まったのである』と仰せられました。

 そして、昭和29年8月8日に、メシヤ様は、

『如何なる奉仕でも誠と気配りが出来ぬ者は御用に使うわけにはいかぬ』

と仰せられ、さらに昭和29年9月28日、側近奉仕者のちょっとしたミスに対して、

『お前たちは知らないだろうけど、救世教の信者でも最後の審判によって残される者は少ないんだぞ。それなのに、そんな気持でいたら、亡びるよりほかにないではないか。救われたいのなら、もっと心を入れかえなければならない』

と話され、奉仕者は心から御詫びを申し上げたということですが、当時の側近奉仕者の多くは、メシヤ様からお叱りいただくことが多く、この御詫びの域を出ることが中々難しかったようであります。

 このことからも、心からの改心と奉仕に臨む姿勢が非常に大切であることが理解できると思いますし、心からの改心の表れが奉仕であり、その奉仕に誠と気配りが表れてないのは、心からの改心が出来てないということになるのではないでしょうか。

 また、お詫びを申し上げるという事は、「同じ過ちは二度と繰り返さない」という強い決心、決意が重要であり、必要だと思います。神様は、全てご存知なのですから・・・。

 

 それでは、次の項から因縁使命の自覚について学んでいきましょう。