〔参考文献 1(御教え)〕

 

「大光明世界の建設  最後の審判」 
                  

(光世3号  昭和10年1月11日)

 

観音力即ち「東方の光」は、今後、月日の経つに従って、之が段々、拡がって行くのであります。そうなりますと、人為的でなく、自然的に世の中が、変って行くのであります。それは、あらゆる方面に渉って、間違った事や、悪に属する事が、やれなくなって来るんであります。

 総ての混乱は打断(ウチキ) られ、あらゆる逆事が、是正され、人も物も本当の姿に、立直るのであります、例えば、政治にしても、若し政党が間違ってをって、有害無益の存在であれば、どうしても解消しますし、又、間違ってをる事に、気が付いて、本来の正しい使命に還へり、社会一般からみて、有益なる存在となれば、解消しなくとも済む事に、なるんであります。

 茲で、一寸序ですからお話しますが、立憲政治にしても、政党政治にしても、其形体組織は、何しろ人類が、長年の間、研究をした結果、練りに練って出来たんでありますから、実に良く出来てゐるんであります。けれども、夫を運用する人間の心が、間違ってゐるので、折角の組織形体が、非常に不完全の様に見えるのである。であるから、私共は、形式は次にして、先づ人間の心の改造、それが先だと思ふのであって、此人間の心を改善するといふ事は、立法機関では駄目なんで、之こそ、宗教家の受持でなくては、ならないと思ひます。

 然るに、今日の宗教家は、そういふ方面に薩張り無関心なのは、実に遺憾であると思ひます。それも是からは、観音光に依って、革(アラタ) められて行くのであります。

 又今迄は、総てが乱れてをりましたから、その人、本来の資格が、地位と合ってゐない事が、沢山あるんであります。そういふ事も是正されるんで、例へば、局長位の資格の人が、正しくない手段で、大臣にでもなってをれば、夫は矢張り下へ降りて、本来の局長になり、又局長でも大臣になるべき資格があれば、蔭の運動等をやらなく共、大臣になるんであります。

 又、宗教にしても、インチキや間違った事をしてをれば、どしどし滅んで行くし、夫を自覚して、悪を革め、善に立還れば、再び伸び栄えて行くんであります。
 敢(アエ)て人間が傍から、之を審判(サバ)かふとしないでも、自ら審判かれて行くんであります。之が「観音力」の偉大なる「力の顕はれ」であります。ですから、観音様に、お任せして置けば、今言った様に、自然に悪いものは、解消して了ふのであります。

 今日迄、何百年も何千年も、間違って来た事も、沢山ありませうが、今度は、赦されないのであります。善悪の解決が、付いて了ふんであります。(中略)

 斯ういふ様に、一切の清算、世界的大清算が、行はる時が来るんであります。此、清算は、本当から言ひますと、九千年間に渉っての、あらゆる清算であります。此の九千年に就ては、いづれ別に、詳しくお話する考へであります。そして其結果、森羅万象一切が、時処位を得て、「本然」に立直った時が、五六七の世、大光明世界なのであります。

 それからが、永遠の平和であり、万民和楽の地上天国に、成るのであります。

 私は大胆に、未来の事をお話致しましたが、之は人間が考へたり、私の出来心等で、言ふのではないのであって、遠き神代の時代に、主神が既に定められてある事が、愈々出て来るのであって、どうする事も出来ない、時期になったのであります。ですから、一日も早く、悪を捨て、善に立還るより、仕様がないのであります。

 観音力に就て、大きい方面の事は、別にお話を致しますが、小さい例へを一寸お話すれば、茲にある此大黒様でありますが、昨年の十二月卅一日に、此所へ来るといふ事は、定ってゐた事なんであるから、祀ってをった、山田さんが、いくら手離すまいとしても、仮令、大富豪が、何十万の金を出さうとも、どうする事も出来ないのであります。

 そういふ絶対力で、行られるのでありますから、人間の力では、どうし様もないのであります。でありますから、一日も早く、光明世界の団体の一員となって、此、栄誉ある「大光明世界建設」の大事業に、加はる事程、生甲斐のある仕事は、何千年来ない事であります。でありますから、悪魔の方では、之は堪らないと、極力妨害しやうと、してゐるんであります。
 
 マッソンの陰謀等も、ナカナカ油断が出来ないのでありますが、いづれ最後には、斯マッソンも改心して、此光明世界建設に力を協(アワ)す事になるといふ事を、私は知らされてをるのであります。
 斯うなるのを一日も早く望んでゐる次第であります。」