概 論

 

1,メシヤ様の人間観と健康観

 

⑦ 病気になる原因

「(中略)本療法は実に霊医術であり、特に「心臓医学」とも謂ふべきもので、心臓が根本になるんであります。そして前にも、お話致した通り、病気が発生するといふのは霊的原因としては、自己の邪念や不純行為により、魂に曇を生ずるからであります。

 

 茲で、病原に対して、霊的定義を下してみませう。

 

 病気とは-人間の悪念及び悪行為に因る罪穢の堆積が精霊を曇らし、それが、血液の溷濁となるので、その汚血を、心臓と肺臓が、燃焼と洗浄作用をする結果、それの残渣が物質化して毒血となり、膿汁となり、それの排除作用が、即ち、病気現象である

 

  魂は「人間の小雛形」ともいふべきものであるから、魂の方の胸のあたりへ曇が発生すると-心を通じて精霊へ移り、肉体へと映るのであります。(中略)

 

  之を別な意味からの定義にすれば、

 

  病気とは-健康保持の為の、又は、死を免れしむる為の不断の浄化作用の苦痛である

 

  このやうに人間は-

 

  病気によって、健康保持が出来、病気によって死を免れるのである』

 

  と聞いたら、現代人は驚倒するでありませう。然し、今日迄それに気付かなかっただけであって、病気といへば直に不治を連想し、死を予想して恐怖して来た事の、如何に大きな誤りであったかが知られるのであります。」 

                                       

(「病気発生の原因」療講  S11.7.)