食と農
B-10-8、麦について
「中耕と麦踏みについて」
“無肥料耕作に麦踏み、中耕は如何致したらよろしいでしょうか。
中耕は特にいい。之は土を固まらせないようにする。麦踏みは霜が降りて土が浮くから、之を防ぐ為である。
(「中耕と麦踏み」S23・11・27)
「麦踏みと土入れ」
“浄霊にて耕作させて戴いて居ります大・小麦の麦踏み及び土入れは如何にしたら宜しいでせうか。之が可否、方法を御垂示ください。
“麦踏みは、霜の降りる所では土を持上げるからした方がよい。土入れも麦踏みをすると低くなるからする。どっちもした方がよい。霜は降るのが本当で、下からの水気もある。
(「麦踏みと土入れ」年代不明)
「麦踏みと川藻」
“麦類の土入れ及び麦踏み等は自然に反する様に思います。川藻は肥料としてよろしいでしょうか。
“自然に反しない。土踏みは、無肥料ならその要はない。川藻も必要なく、やらぬ方がよい。
(「麦踏みと川藻」S24)
「麦踏みの可否」
“麦栽培に寒期の三月頃迄、麦踏み(踏圧作業)を農業会などで奨励して居ますが、自然の発育力に逆らう理ですが、如何で御座いましょうか。謹んで御伺い申し上げます。
“霜の為持上るから、結構である。
(「麦踏みの可否」S24・11・26)
「麦踏みと霜地」
“無肥料栽培の時、麦踏みは如何致しましたらよろしいもので御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“麦踏みは結構である。霜で持上らぬと麦の根が固まらぬ。霜の多い所は大いにやるとよい。
(「麦踏みと霜地」S24・1・21)
「麦踏み」
“農作物を浄霊して御神徳を戴いた事を承って居りますが「麦踏み」と言ふ様な事は如何なもので御座いませうか。
“麦踏みはした方がよい。霜の降りる時は、土が浮くから土を固める為にした方がよい。土入れもよい。
(「麦踏み」S?・1・14)
「麦の黄変について」
“大麦が近年になく黄色くなりましたが 施肥が原因で御座いませうか。昨今の気候異状の為で御座いませうか。
“両方である。今迄の金肥等で弱っているから気候の影響を受けやすい。有肥の麦は折れやすい。作物に肥料をやると弱る。人間が薬を服んだから弱ると同じである。
(「麦黄変」S24・2・4)
“無肥料耕作で麦を蒔きましたが、非常に黄色くなりました。但し蒔付けの時アンモニアを少量やり、 その後無肥料にて土入れ四回実施致しました。
“アンモニアをやったのがいけなかった。麦が黄色くなったのは、アンモニアの為である。麦がアンモニアを吸収したのである。
(「黄変せる麦」年代不明)
「赤色となった麦」
“無肥料栽培で本年初めて麦を作りましたが、大変色が赤くなり、心配して居ります。今後浄霊だけでよいのでせうか。中耕、土寄せ等不要でせうか。御教示下さい。
“今迄の肥毒が出るのである。之を過ぎるとよくなる。
(「赤色となった麦」S24・8・9)
「小麦より裸麦が先に出穂」
“例年、当地福岡県地方では、小麦と裸麦とでは無肥、有肥を問わず裸麦が先に出穂するので御座いますが、今年は何故か小麦が先に出穂致しました。之は何か訳があるので御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。
“気候か霊界の変化か、何か訳がある。今年だけか、又は来年も続くか、それによって判断する。
(「裸麦、小麦より先に出穂」S25・5・21)
「自然栽培で減収について」
“今年の大麦、小麦(約七反歩)を無肥料耕作致しました処、例年の有肥時の半分位しか穫れませんでした。生育初期は前肥が残っていたのか有肥と同程度に発育し、中期より赤くなり見られない程になって来たのでした。今度の稲も赤くやせていますが、今後堆肥の施し法を御指導下さい。
“稲作など堆肥の要はない。大抵初年度二、三割、二年目一、二割は減収し、三年目位に同作になる。種が特に肥毒を含んでいる。
最初は一部づつ無肥料にしてやるとよい。
(「無肥減収と植傷み」S24・7・7)
“私事、昨年八月入信、過日大光明如来様を御迎えの栄に浴し、一家八名御光のもとに微々たる御用をさせて戴いて居るものであります。無肥料耕作も村人の悪口をよそに懸命に努力致しましたが、結果は麦三俵弱(普通反当五俵)と言う成績に終りました。是には種々とわけがあると思います。畑は全部で九反あり、堆肥は普通にやったのですが、如何なる原因でありましょうか。御教示御願いします。
“之は肥料中毒の為である。薬中毒と同じ事である。
(「減収」S24・6・25)