食と農
B-10-7、その他
「稲の倒壊被害について」
“人間の想念が天候に異変を起すとの御言葉でございますが、二百十日や二百二十日は厄日とされ、毎年特にその時期に暴風雨があるのは何故でせうか。
“こういふ天候の異変は、結局それが必要なんですね。二百十日、二百二十日頃に起きると、或程度稲を倒す被害があるにはあるが、その反面、根を固めるっていふ力は大したもんですからね。木でもそうですよ、ゆすぶられると倒れない様に根を張って、木に力が出て来るんですよ。さうでないと木は倒れ易くなってしまいます。だから強い風が吹くと根が張っていゝんです。風で倒れる様なのは肥料をやってるからです。無肥料にすれば倒れる事なんてありませんよ。
(「御光話録8号」昭和24年3月)
「田植後の苗が黄味がかるのは」
【問】無肥料耕作の田植後の苗の黄味がかつたものは如何に処置したらよろしいでせう。
【答】もみに前の肥料の毒が残つてるためで、放置しておけば黄味はとれる、凡ての種に肥料の毒が残つてゐるが二三年続けてゐるうちにだんだんなくなる。
(「地上天国3号 妙智之光」昭和24年4月20日)
「ボーフラが湧く田には客土」
「無肥料栽培で藁を小さく入れますと、針位の大きさのドブにいるミミズがわき、発芽が悪いそうです。何う言う原因で御座いましようか」
肥料が相当あるんでしよう。
「二年目で御座います」
二年目じやしようがない。発芽しない事はないんですがね。
「私共も、そう言う事が御座いますが、神様から種が不適当だからと言うのではないかと、他の種に変えさせて戴きますと、出て参ります」
ははあ、肥毒を多く食つた種と、少なく食つた為ですね。
「ミミズがわくのは――」
ミミズがわくのは良いんですがね。
「沢山で、中でダンスをしており、下から持上げて了います」
初めて聞いたがね。
「それは、肥料がうんとある処に出来ますミミズで、汚たないドブか何かにわくもので御座います」
糸ミミズと言うのですね。ボーフラの一種ですね。
「それを全滅させますには、如何致しましたら――」
客土すれば良い。
「客土するより外に御座いませんでしようか」
客土すれば肥料が無くなるから、それが一番良いでせう。
「無肥料栽培で以前から致してをりますが、成績が悪く、種は何うしてるか聞きますと、有肥の種を使用してをりました。現在無肥料栽培を致してをりますが、種に気がついてをりませんので――」
そうなんですよ。
(御垂示録7号 昭和27年2月)
「焼土、燻炭は不要」
“私は田八反の無肥料耕作を実施させて頂いて居ります。初め苗代に藁を入れ、四十五日間置き本田に植付け致し、藁と草を植付け前に入れました。四十日後草を二日干して一寸位にきざみ、田圃全部にまきました。土用に入ってから焼土、燻炭を施しました。只今の出来具合は、始めは赤く小さかったのですが、七月後よりはとてもよくなって一同喜んで居ります。 目下出穂肥時にて、村人達は一生懸命になって居りますが、私は何もやって居りません。このままで十分の実が出来るのでせうか。御伺ひ申し上げます。
“此ままでよい。焼土や燻炭は不要である。草は柔かいもの。
村民の言ふ事など介意せずやれ。
(「焼土、燻炭」S24・8・8)
“焼土及び燻炭(モミガラ、藁、雑草等をいぶしたもの)を作物に施す場合の可否に就て御伺い致します。
“悪い事はないが、必要がない。やはり自然である。
(「焼土、燻炭使用」S24・5・25)
「田草取りの時期」
“田の草を取りますのに、日中の暑い時取った方が良いでしょうか、朝の涼しい時にした方がよいでしょうか。又、日中の暑い時と朝の涼しい時草取りをしたのでは、稲の発育や収穫に影響があるものでしょうか。御教示下さい。 どっちでもよい。草を育てるものなら取っては具合が悪い事もあるが、(そんな事はない。)
(「田草取りの時期」S24・7・25)