食と農

A-3-8、今後の計画

                         

「一村一支部構想」

 

(前略)これは小冊子に作って、できるだけ多くの人に見せ様というわけです。地上天国の半分の大きさで百五十頁くらいにして、できるだけ安くして手の出しいい様にするつもりですが、細かい規約の様なものは幹部の人が相談して作る事になってます。出来たら読めばいいですが、私の考えとしては一村一支部という様にして、支部長は救世教の教会の支部長という様な人が兼任してはいけないのです。これは全然別にして、信者でなくてむしろその土地の篤農家の様な人がなるといいのです。それを中心として座談会とか指導という事をやる様にして行くと非常に普及が早いのです。この方は医学革命と違って、現実に沢山とれるのですから分り良いのです。今言った様な方針でやっていくつもりです。ですから農村の人を早く分らして、一村一カ所の支部を作る様に大いに活動してもらいたいと思います。(後略)

                                                

(御教え集19  昭和28225)

 

   (前略)そういう様で自然栽培というものは、ひとり日本ばかりでなく、他国の間違った事も救う事になるのです。そういう様なわけで、今度はできるだけ早く日本を救わなければならないというので、自然農法普及会という会を作ろうと思っているのです。それは大体一村一支部という目標です。調べてみると、日本の村の数は一万幾らあるのです。その中でいろんな事情から、支部を作ってもいい村が一万はあるわけです。それで大体一万を目標にして、これから支部を作るべく運動をするつもりです。細かい事は教団の幹部会でいろいろ案を練って作るわけですが、支部長というのは全然信仰と関係のない人で、信者でなくていいのです。なるべく村の篤農家とか村長という様な信用のある人が一番いいです。そうしてそこで毎週座談会をやるとか、指導者が居て指導するとかして、急速に日本全国を自然耕作にしてしまうという事です。(後略)          

 

(御教え集19  昭和28226)

 

    (前略)それで今度自然農法普及会という会を作ったのです。まず大体一村一カ所の支部という目標です。それで調べてみると、村というのは、日本中に大体一万何千かありますが、本当の農村でなくいろんなのがあるので、確実な数としては一万とみればいいのです。ですから一万の支部を作ってやれば大変なものですが、それは急には出来ないがその目標でやってゆけば、それだけずつ国家的の利益になりますから、そういう方針でやってゆこうと思ってます。無論その支部長になる人は、救世教の教会の支部長というのでなく、信者、未信者を問わず、なるべくその村の篤農家、村長、農会長という人がなって、そうして始終座談会とか指導をして、そうして信仰に関係なくただ自然農法の普及という考えでやって行く様にしよう思ってます。ですから信者さんもそういうつもりで、農業をしている人は、あの人を是非ああしたい、あそこに支部を作りたい、という事を心がけて居てもらいたいと思います。(後略)

 

(御教え集19  昭和28227)

 

             

「教団で模範農場を展開」

 

 

 

    「昨日の理事会と会長会議にて提案させていただきましたが、この度の自然農法普及会は熱意をもって燃え上って来ましたが、それと相呼応しまして、小田原から埼玉、千葉という東京近傍の土地で教団経営の模範農場をやらしていただいてはと思います。そうしてそれをできるだけ識者に宣伝させて関心を高めて、初年度でこの程度だという事を見せ、又四年五年とやっている地方に連絡をとり、その方も見学させるという方法は如何なものでございましょうか」

 

  結構です。それならば、野菜から柑橘類、果実と、あらゆるものをやるといいです。

 

    「農業家とタイ・アップしていきますと、それほど経費もかからずにやれると思います」

 

  経費がかからないどころか、あべこべに儲かります。

                                                

(御垂示録18  昭和2831)

 

      

「各地に自然栽培の販売所を・・・」

 

 

 

    「各地で非常に自然栽培が盛んになって来ておりますので、東京で野菜、果実等の販売所を設けて宣伝しては如何かと思います」

 

  それは結構です。私はこの販売は前から思っていたが、二、三年前から清浄野菜というのが売り出されてますが、これは人糞尿は使わないのですが、化学肥料を使うのです。いろんな害虫は人糞のためだからこれは使わないが、化学肥料はそうではないというのです。そういうのを売っている所があるそうです。ですからこっちは自然農法でやるとすると、これは本当の清浄野菜です。とに角自然農法とか無肥料栽培を看板にして街頭に出るという事は非常に良いと思います。

 

    「又農事関係、政治関係者にその米、麦の展示会を開き、試食会をやるという事も考えております。宜しく御願い申し上げます」

 

  それは大いに儲かるでしょう。やはり儲かる事は続きます。土地ですが、それは便利な所がいいです。そうすると方々から来ます。交通が不便で行くのに時間がかかると、なかなか行きにくいものです。

 

    「それに小田原か東京辺ですと、明主様に御覧いただく事もできますから」

 

  結構ですから大いにやって下さい。土地は最初から客土をすると良いです。肥毒のある土を、無いのと入れ換えるのです。それから種も全国で無肥料栽培を一番長くやっていた所の種をもらって来るのです。そうすると初年度からどんどんいって、素晴しい成績になります。そういうのを、東京附近にしても、一カ所でなく何カ所も作っていいです。そのつもりでやれば神様がいい所を見付けてくれます。それは神様の方でちゃんと用意されます。自然農法の方だとそういう様で簡単ですが、病気の方はなかなかそうはいかないのです。             

 

(御垂示録18  昭和2831)

 

       

「自然栽培---法制化には時期がある」

 

 

 

    「自然栽培の事につきまして、鈴木正吾さんが、議会で取り上げても良い事だから、材料を提供してくれと言っているのを聞きましたが、明主様の御著書の方での宣伝と同時に、議会を通じて働きかけるというのは如何でございましょうか」

 

  議会に持ち出すのはまだ早いです。それほどの必要はありません。議会という事になると法律という事になるから、法律でコヤシをまくなと言ったところで、農民の方では迷信にかかっているから、おいそれと言う事を聞きません。それに又その法律に賛成するというのはずっと先の事です。ですから今そういう事を出すと笑いものになります。“救世教というのは、なんて馬鹿野郎だ、あんな事を言う”と、逆効果になります。やっぱり時期があります。そんな事をしなくても、その方が良ければ法律を出さなくても実行します。美味い物と不味い物があって、法律で美味い物を食えと言わなくても、実際に美味ければその方を食べます。(後略)

                                                

(御垂示録18  昭和2831)