食と農
A-2-6、糞尿の処理について
「汚物処理と河川の関係」
“無肥料時代となりました時の汚物塵芥等は焼却放流さるるものと存じますが、此の場合、大河川の流域には大都市、小河川の流域には小都市という様な発達があるものと考えてよいでしょうか。
“汚物は海の沖へ流す。塵埃は焼き――。外国ではそうしている。大河川は交通が便であるから、大都市になる。河川利用の交通は一番いい。安く出来る。
(「汚物処理と河川」S24・10・14)
「糞尿の処理」
“人間の糞尿は人間の食べる穀類、野菜の肥料となって人間と植物の相互扶助的関係に循環するものと思っておりましたが、そうでないと致しますと、自然の法則からすると糞尿は如何に処理されるべきで御座いましょうか。又、糞尿を原料として化学工業を起す目的を以て調査研究する事の可否と将来性に就て御教えをお願い申し上げます。
“糞尿は地へ大きく穴を掘って土をかぶせておけば土に還元する。海へもって行ってもよい。作物への糞尿の可否は理屈はない。不美味で減収だから化学的のものはよした方がよい。私は若い時大学病院に入院した時、便所に竹を節から節を切って入れてあったが、之は糞尿が竹に滲みて薬が出来るとの話であった。
(「糞尿の処理」S25・5・22)
“要不要を決める事は出来ぬ。一切要とすれば、殺人も要となる。然し事実ない方がよい。糞尿など、都会は海へ、田舎は土中へ埋ければよい。
(「一切要か(糞尿の処理)」年代不明)
「人糞は埋めるか海へ」
“無肥料栽培にて、
2、不要となります人糞はどの様に処理致したら宜しゅうございょうか。御教示御願い申し上げます。
“ 2、大きな穴を掘って埋めればよい。海岸なら海へ捨てる。
(「堆肥と人糞処理」S24・1・18)
「糞の処理について」
“人糞や家畜の糞の処理法――
“穴を掘って埋める。年限が経つと土になる。
(「人糞等の処理法」S24・5・13)
“自然耕作に於ける人糞、牛糞の仕末は如何したらよろしいでしょうか。
“牛糞などやってはいけない。両者共穴掘って埋めればよい。
(「人・牛糞の始末」年代不明)
“現在無肥料耕作の場合、糞尿は如何(ドウ)処理すれば宜敷う御座いませうか。又、将来全部が無肥料栽培の暁は糞尿はどのやうな装置で処理されるので御座いませうか。御伺ひ申し上げます。
“深い穴を掘って埋める。都会では海へ捨てる。
(「糞尿の処理」S24・7・12)
“無肥料栽培につきまして「農家の人糞は如何に処理したらよろしいのでしょうか」と言う事をよく農家の人に聞かれますが、其の他家畜のものも、どの様にしたら一番よろしいので御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“地に大穴を掘って埋めればよい。すると土に還元する。
(「人糞の処理」S24・11・7)