概論

8,各種症状と急所

8-⑧〔眩暈(めまい)〕

≪図1≫

「此症状の原因としては、図の如く、首の付根の太い筋にゴリゴリがある。之が頭脳への血液送流を妨げるのであります。


 今一つは、前額部全体に毒血が滞溜し、其部に微熱を持つ為であります。本療法に依れば、軽症一週間位、重症二三ケ月位で全治するのであります。」

 

   (「眩暈」療講  S11.7)


「(中略)脳溢血の徴候は、血圧が高く首筋や肩の凝り、手の先が痙れたり、手が痛かったり、耳鳴、偏頭痛、眩暈等であります。」                       

(「脳溢血」療講  S11.7.)

 

「(中略)湿性肋膜炎の)特徴としては――眩暈と盗汗、過眠等であります。特に呼吸苦しい事であります。それは、水が溜る為、肺が圧迫されるからであります。ですから-『肋膜炎の息苦しさ』は-『吸ふ息は長く、吐く息は短い』のであります。」  

 

(「湿性肋膜炎」療講  S11.7.)

 

「(中略)元肋膜やった人はよくこゝに残ってる。こゝで眩暈する事よくあり、とても溜り易い」《図 2 》 

             (「特別講習会御講話」  S15.11.9)

《図 2 》

「(中略)眩暈には二つの原因がある。一つは、右側後頸部延髄附近に毒素の溜結があってそ
れが眼球へ送流する血管を圧迫するのである。即ち眼が物体を視るといふ事は、視神経の活動であるが、その活動のエネルギーは、絶間なく送流する血液があるからである。然るにその送血管が、毒素固結の為圧迫される場合送血量が減少するので、その血量減少の刹那視神経が弱り、視力が薄れるといふ訳である。

 

右の毒素の固結は、第一浄化作用によって固結が強化されるのであるが、その作用が不定的であるため、その都度視力が弱り、又、強まるといふやうに、刹那的間歇(カンケツ)的である為それが眩暈の症状となるので、此原因が最も多いのである。

 

今一つは、前額部から眼球附近に滞溜する毒素の浄化作用として、常に微熱が発生するのである。その微熱が視力を動揺させるのでそれは丁度、発熱や頭痛の際、又は酒に酔った時、又はストーブや焚火の火に直射した時眩暈するのと同様の理であるが、之は至って少ないのである。」       
(「眩暈及び不眠症」明医二  S17.9.28)

 

眩暈(メマイ)も多い病気であるが、医学では不明とされてゐる。然し、其原因は頗る簡単である。 原因として最も多いのは、右側延髄部に固結があり、それが眼球へ送血する血管を圧迫する為で、その圧迫が波状的の故を以て視神経が動揺するのである。次は高熱の場合、眼球附近にある毒結の浄化作用に因るので、恰度酒に酔った時や、ストーブの火に直面した時等と同様の理である。」

             (「眩暈及び不眠症」天  S22.2.5)

 

「(中略)之は少ない病気だが、心臓が元で脳に影響する症状である。それは心臓弁膜症などある人が、一寸した事で動悸と共に眩暈が起るので、之は何が為かといふと、心臓の周囲即ち胸部、横腹、肩胛骨下部等に固結のある場合、それに浄化微熱が発るので、心臓が昂奮し、頭脳に反射するからである。」
(「其他のもの」文創  S27.)

 

「(中略)それから眩暈ですね。頭が重い、ぼつとするのは、ここ(頸部淋巴腺)を見て御覧なさい。熱があつて、固まりがある元は頸の廻りですね。心臓にもある。それをやると、治りますよ。」

 

              (「御教集5号」  S26.12.6)

 

作業中眼が眩み、暫く横になってゐると治りますが

 

之は首の周りに毒があるんですね。特に右側の延髄がひどいから、そこをよく御浄霊すれば治りますよ。それから額に毒のある人は、之が又「目まひ」の原因になる事があります。之は額に手を当てゝみれば熱があるから判ります。こゝが冷たくなれば大丈夫です。」

                      (「御光話録6号」  S24.3)

 

「(中略)日光に当ると頭が充血する。それで眩暈するので、前頭部を熱すると眩暈する。又右延髄に毒が固結しても眩暈する。日光の直射で前頭部の浄化が起る。その元は延髄である。故に毒血の充血か圧迫による貧血である。塊があるから浄霊する。」
(「講話集補」  S24.2.15)

 

一番多いのは右の延髄で、首の周りを査べると固い所がある。又前頭を触ると熱い。原因はそれである。」

                       (「講話集補」  S24.3.16)

 

《浄霊》 右側延髄、頸部淋巴腺、前額部、肩、

 

     心臓から肋骨付近、腎臓

 

     
〔不 眠〕

 

「此病気は、後頭部の左右に頗る頑固な水膿溜結が出来るので、まるで竹筒のやうであります。普通治り難いとされてありますが、本療法に依れば順調に全治するので、軽症で一週間位、重症一ケ月位であります。此の病気の慢性症は睡眠剤中毒に因る事が多いのでありますから、全治させるには薬剤を服用しては駄目であります。」
          (「不眠症」療講  S11.7.)

 

不眠症など皆淋巴腺、二晩続けてやればすっかり治る。」          
(特別講習会御講話 S15.11.9)

 

「次に、不眠症であるが、此原因も簡単明瞭である。之は、眩暈の原因と殆んど同一であって、眩暈の固結は間歇的であるが、之は、そういふ事がなく、定状的に血管を圧迫し、脳貧血を起すのであって、此原因による脳貧血は神経過敏症になり、それからそれへと、物を考えがちになるのである。故に、私が治療の頃、右の溜結毒素を溶解するに於て、適確に短時日に快癒し、例外なく全部成功したのである。」    
             (「眩暈及び不眠症」明医二  S17.9.28)

 

「(中略)不眠の原因は、曩に説いた如く、右側延髄附近に溜結せる毒素が第一原因であって、第二原因としては、精神的苦悩即ち心配事である。(中略)」  
                (「精神病」明医三  S18.10.23)

 

不眠症は眩暈の原因と殆んど同一で、右側延髄部の固結に因る血管圧迫の為、一種の脳貧血を起すからである。其結果として、神経過敏症状となり、それからそれへと物を考へがちになるのである。其他脳の前部及中心部にある毒結浄化の場合もある。」

                    

(「眩暈及び不眠症」天  S22.2.5)

 

「(中略)不眠の原因内的外的との二種あって先づ内的より説くが、それは頭脳の血液不足の為で、既説の如く毒結に因る頸部周囲の血管圧迫の為めの脳貧血である。そうして被圧迫の血管は、右側延髄部に、次いで左右何れかの頸部淋巴腺及び頭脳全体の毒素の影響であり、外的とは精神的打撃即ち心配事である。然し之とても内的原因による脳貧血の影響も勿論あるのである。」

                (「精神病」天  S22.2.5)

 

「(中略)不眠の原因は右か左かの延髄部に、必ず毒結があり、之が脳の血管を圧迫するから、前頭部内に貧血を起す為である。それが不眠の人は右側に多いもので、左側の方だと不快感、朦朧感等が多く、其他としては何といっても病気不治の心配と、運動不足の為である。」        
                (「結核附随病」結信  S27.12.1)

 

「(中略)それから眠れないのは、ここです(延髄)大抵右ですが、必ず固まりがあるから、之を溶かす。痙攣は、やはりその為です。頸の毒の為です。」   
                 (「御教集2号」  S26.9.18.)

 

《浄霊》 右側延髄部、脳、前頭部、左右何れかの頸部淋巴腺、

 

     肩、腎臓。

 

     
〔睡眠不足〕

 

睡眠不足とよく言はれるが、之は結果であって、睡眠困難といふのが本当であらう。然し之も病気とは言へないが、病気の原因になる事が大いにあるから、仲々馬鹿にはならないものである。此原因は全く一種の脳貧血であって、延髄部に固結が出来、それが血管を圧迫し、脳貧血を起させ、睡眠不能となるのであるが、此固結は右側の方が多く、左側は少ないもので、之を溶かす事によって百発百中必ず治るのである。

 

 処が此原因である脳貧血は、前頭部に限ので、何故それが睡眠困難の原因になるかといふと、其部に霊が憑依する為であって、之に就ては最後の霊の項目に譲る事とする。然し此病気の恐ろしい事は、往々精神病の原因になるので、急速に治す必要がある。(中略)何よりも精神病の初めは、必ず睡眠不足が長く続くのである。従って睡眠が普通になると、治り始めるにみても分るのである。」
            
(「睡眠不足」文創 S27.)

 

「又睡眠不足は、結核には何等影響はない。寧ろいい位である。之は事実によってみればよく判る。何よりも睡眠不足の階級をみるがいい。旅館の従業員や、花柳界の人達には、結核が最も少ないと医学でも言はれてゐる。

 

 之に就ても説明してみるが、睡眠不足だと起きてゐる時間が長くなるから、活動の時が多くなり、浄化が余計起るからそれだけ疲れる。処が逆解的医学である以上、睡眠不足を不可とするのである。今一つ斯ういう事でも判る。それは普通朝は熱が低く、午後三時か四時頃になると熱が出てくる。之も右の理と同様で、仮令寝てゐても神経を使ふから浄化が起るのである。」

              (「自然を尊重せよ」文創 S27.)

 

《浄霊》 右側延髄部(たまに左)、