第二章 メシヤ様の御経綸
5、医学革命と宗教改革
今までの項は、メシヤ様がこの地上に地上天国をお造りになる上に於いての、雛型造りについて学んできましたが、ここでは、そのお造りになられる地上天国に、住むことの出来る人間造りのための、具体的内容について学んでいきたいと思います。
それが、医学革命と宗教改革であります。この二つが、メシヤ様の進めようとなされた御神業の中心と言いますか、眼目であったわけです。
では、医学革命とは何を言われているのでしょうか・・・それは、一言で言えば、病のない世界、病気のない世界であります。具体的には、現代医学の誤謬を指摘して、人間の体から薬を抜くことであると共に、薬のない世の中を造ることであり、医学革命という言葉、そのままであります。
次に宗教改革とは何か・・・それを一言で言い表せば、現代人の心の中にある、あらゆる迷信の打破であります。今までの宗教が正しいとして伝えてきた偽真理や、常識という言葉で代表される、その時代時代に於ける誤った考え方、物の見方、価値観等々、昔から言い伝えられていることなどに対して、主神様、メシヤ様が夜から昼への転換期に際して開示された本当の真理を、可能な限り多くの人に、また一人一人に正しく伝えるという事に他なりません。
そういうことについて、この項では医学革命、宗教改革、それから具体的に三大迷信の打破について、順を追って、御教えを学んでいきたいと思います。
① 医学革命
「最も誤っているのが医学である」
「(前略)神霊の活動は総て一切を本当にするものであるから、あってはならない物は出してしまい、其処を正しい状態にするのである。この理によって世の中にあるありと凡ゆる物が不正な状態にあるのを、正当な状態にならせる、これがメシヤの力徳であるから、これが大にしては、全世界一切の誤りを是正されるのである。その中で最も根本的なもので、最も誤っているのが医学であるから、医学革命をなされるのである。」
(「奇蹟中の奇蹟」栄199号 昭和28年3月11日)
「全人類苦悩の根本は医学の過誤」
「(前略)昔から革命と名の付くものは幾度かあったが、それは一国家、一民族、若くは一時代、一思想といったやうに限られてゐたが、今私が行はんとする此医学革命に至っては、全人類の生命を永遠に救うという、その福祉の大きい事は、破天荒といっていいか、画期的といっていいか、言葉では現はす事は不可能であろう。要するに神は全人類苦悩の根本である医学の過誤に目醒めさせるべく、私に対しそれに必要な智慧と力を与へられたのであって、此事こそ真理の具現であり、救ひの基本的条件である。 (後略)」
(医革「序論」 昭和28年)
「世界の文化革命---根本は医学」
「(前略) 救世教がやる事は宗教ではないのです。一口に言えば世界の文化革命です。それをやるについては宗教的にやるのが一番良いのです。一番やり良いのと、結果が良いのです。というのは根本である霊があるという事を知らせるのは、それは宗教的にもってゆくより外にしようがないのです。
ですから宗教は、一つの宗教形式と言いますか、それを利用するわけです。だから救世教の中心は宗教的で、それを分らせるというのに浄霊で病気をなおすという奇蹟です。これが霊の実在を知らせるのに一番良いのです。という事は、もうこれより外にしようがないのです。それで病気がなおるという事が今の人の頭で言ったら奇蹟ですから、それで今度は「救世教奇蹟集」というのを、今編集してますが、これは霊の実在を教える手段なのです。そういう様でだんだんそういう事を知るについて、文化革命になるわけです。そのうちでも根本は医学ですから、医学革命というこれが一番大きな問題です。(後略)」
(御教え集20号 昭和28年3月26日)
「病なき世界を造るのが、我々の目的」
「(前略)吾等が意図し実行しつつある処は、病なき世界を造るという、人類救済の根本的意義を有する。文化革命である。然し、此事ほど重大問題はあるまい。恐らく人類史上嘗て夢想だもしなかった大事業であらう。(中略)
勿論、病を此地上から追放するという事は何よりも先づ病なるものが何故発生し存在するかの原因を徹底的に知る事である。それを知ると共に、病原を絶滅すべき方法を発見する事で、此二つが其根本であらねばならない。(後略)」
(「医学の革命」地13号 昭和25年2月20日)
「神様の第一着手は、現代医学の革正にある」
「(前略)抑々人類を救うべき其根本は、人類残らずを霊肉共に健康体にする事である、之さえ成功するとすれば、私の唱える病貧争絶無の世界は必ず実現するに決っている、いつもいう通り、貧乏の原因も病気であり、個人の争いも、国家間の戦争も、残らず其原因は個人々々の病気にあるのである、然し一口に病気といっても体的ばかりではなく、霊的の病気もあって、戦争の原因と雖も、勿論此霊の病気にあるのである。
(中略)しかし、現代医学に大きな誤謬のある事に気付かず、現代医学を唯一無二のものと思って信じて来た事である。(中略)
そうして一言にして言えば、神様の第一着手としては、現代医学の革正である、之は人間の革命などとは異い、神様の御思召である以上、絶対的であるから、必ず成功するとしたら一日も早く此事に目醒め、悔い改めて神を祈る事である。(後略)」
(「医学の革命」栄129号 昭和26年11月7日)
「人類救済の根本は医学の革命」
「(前略)私の使命たるや人類救済であり、その根本が医学の革命である以上、何処迄もその方針で進まざるを得ない(中略)従って読者は既成観念を棄て、白紙になって精読すれば、豁然と目覚めるであろう。」
(「結核信仰療法に就いて」栄204号 昭和28年4月15日)
「我々の仕事の最初の出発点は医学の革命」
「(前略)医学の方に旗を上げるか、それともメシヤ教の方に旗を上げるか、というドン詰りまでどうしても来なければならないのです。そうなると面白いのです。又そうならなければいけないのです。こっちの方は実際に病気が治る処を見せるのですが、医学の方は実際において駄目なのですから、こっちが勝つに決ってます。そこにおいて初めて医学迷信という事が分って多くの人が救われるという事になります。そこまでいくという事は覚悟して置かなければなりません。おそらく世界始って以来ない仕事です。兎に角最初の出発点は医学の革命ですから、今迄色んな革命はありましたが、これほど大きな革命はないと思います。無血革命と言いますが、無血革命でなく無病革命です。ですから随分変った革命です。お医者や薬屋はその革命の犠牲になるわけです。けれども大の虫を助けて小の虫を殺すので、これはどうもやむを得ないのです。(後略)」
(御教え集16号 昭和27年11月25日)
「私の本当の目的は医学の革命」
「(前略)みんな医者と薬の信者の様なものですから、それを引繰り返す事です。とに角私の本当の目的は医学の革命ですから、『アメリカを救う』というのは、最初の小手調べに一寸出したのです。ですから狙う所は医学の革命です。革命という事は、とに角今までのものは無くしてしまうという事になります。だからこれは世界革命ですから、大きな仕事です。その内でも医学というのは人間の生命を扱うものですから一番重要なものです。その重要なものに対する革命で、これは一つの戦いです。それで今までの世界で起った革命というのは小さなものです。私は共産主義も小さなものだと思います。何故と言えば、大体共産主義という、一つの主義に共鳴した者だけが、何と言うか、救われていると言うよりか一致しているわけです。それからどんな事をしても全部が共産主義に共鳴する事はありません。この医学の革命は最後においては世界全部が共鳴しますから、その大きさが違います。ただそれだけの大胆な革命は今までになかったという事は、それだけ根本的にはっきりされなかったのです。だからそれだけの革命ができなかったわけです。
「はっきり申しますと、新しい命をいただくわけでございますから」
そうです。だからどうしても共鳴せざるを得ないわけです。共鳴しないとすれば、まだ分り方が足りないわけです。(後略)」
(御垂示録17号 昭和28年2月1日)
「人間の身体から薬を抜けば病気をしなくなる」
「(前略)丁度医学に世界中塗りつぶされた様なものですが、そこに私が段々九分九厘の医学をやつつけて行くのです。で、九分九厘と一厘という事で一番の問題は医学なのです。之さえ本当になれば、無論貧乏も無くなりますから、戦争なんかも無くなるのです。医学と言つても、問題は薬なのです。人間の身体から薬を抜けば全然病気をしなくなるから、貧乏もなくなるし、争いを嫌いになるから戦争も無くなる、という事ですから、九分九厘と一厘という事の一番重要な根本は医学の革命なのです。之でミロクの世が出来るのです。(後略)」
(御教え集13号 昭和27年8月26日)
「文明の創造」の出版は医学革命の始まり」
「(前略)「文明の創造」の中の病気に関した事ですね。この著述を三部にします。一部として、主に病気に関した事を説いてあります。之は実に医学の大革命です。之を出版する積りです。之はどうしても、相当センセーシヨンを起す積りです。之は大仕掛けにして――無論飜訳して外国にも出します。世界的の医学革命ですね。それは、余程準備してかからなければならないです。そうして、病いを無くすと言う一つの表面的の活動になる訳です。(後略)」
(御教え集2号 昭和26年9月27日)
「医学の根本は黒龍」
「(前略)医学の根本は黒龍なのです。そこで人類を救うにはそれをぶち壊さなければならないのです。それで私がこれからやる一番の狙い所は、医学の革命です。そして黒龍の大目的をぶち壊すのです。だから仕事の大きさというものは、まず世界的というよりか、むしろ世界始まって以来ないものです。尤も今までにもいろいろな革命はありましたが、大抵は一国とか、一民族という様なものです。(中略)そこでこの医学革命こそ、大きさから言っても本当に人類を救う目的から言っても、実に大きな大したものです。これは信者の人はよく知ってますから、そう詳しく言う必要はありませんが、それは薬が根本ですから神様は薬を無くするのです。それで薬でなくて、浄霊でなおるというので、その術を与えられたのです。それで薬は一時押さえだ、浄霊が本当になおるのだ。薬は固めるもので、こっちは溶かして出そうとするのです。それで人間の体は溶かして出そうとするのを、出さない様にするのですから、そうすると人間の体は弱りますから、一生涯病気のなおる訳はないので、それは敵ながら実にうまいやり方です。(後略)」
(御教え集18号 昭和28年1月26日)
「薬が人間を弱らせる」
「(前略)なにしろ、国民がそういう様で、何と言うか、とに角弱ってしまっているのです。(中略)それは何故弱ったかというと、根本は種痘です。種痘のためにだんだん弱って来たのです。その外には、勿論医学で薬をのませるために弱ったのです。 (中略)そこで世界制覇を目的とする邪神の赤龍黒龍という連中は、世界に勢力を張っている民族をできるだけ弱らせて、最後に武力をもってやっつけてしまい、世界を自分のものにするという事を、二千数百年前から計画を立てているのです。そしてそのとおりになって来つつあります。(中略)その一歩手前に来ているわけです。それで私が「アメリカを救う」という本を出した根本はそこにあります。
そこでその手段というのが薬をのませる事です。薬でなく毒をのませて弱らせているのです。それで“薬は非常に効き、病気をなおすものだ”という様に巧妙に瞞ましたのです。注射とか、手術というのは、みんな邪神の巧妙な計画なのです。日本も(中略)今盛んに弱らせられている現状です。これが九分九厘です。
九分九厘まで文化民族を瞞ましてしまったのです。それで私が医学の革命という事を始めたのは一厘の仕組です。この九分九厘と一厘という言葉は、それが根本なのです。そうして目覚めさせるというわけです。今私が書いているのは「医学革命の書」というのです。(中略)これは人類から病が無くなるまでの聖書の様なものになるわけです。そういうわけで医学革命というものは、そういう様に非常に深い意味があるのです。(後略)」
(御教え集19号 昭和28年2月5日)
このように徹底して医学の誤謬、薬の害についてお書きになられているのです。従って、薬を飲みながら浄霊するという行為や、医学併用の考え方は御教えにはありません
しかし、周囲の環境や信仰への不理解等の問題もあり、メシヤ様ご自身も医療拒否はしないように言われておりますので、臨機応変の対応が求められるところでもあります。
周囲に目を配りながら対応していきたいものです。