第五章 霊的知識を深める

 

2、生と死

 

② 転 生

                           

「転生について」

「(前略)転生---人間以外のものから人間に生れる、畜生などより人間に生れ代る。人間は畜生のやうな心行をもつと、それ相応におつる。猫、犬、鳥など、スパイや探偵など犬に、だませば狐。獣は苦しむから罪がゆるされる。そして人間に生れる。これを転生といふ。(後略)」

 

          (「特別講習会御講話」昭和15年5月4日)


「(前略)畜生道へ落ちる霊は餓鬼道の霊が犬猫の食物を喰っているのを横から取って食べる様なのがあるが、それが獣と霊がくるみ合って終い、畜生道に落ちるのである。犬や猫の中によく人間の用をするのがあるが、是等の霊が生れ更って来たもので人の用をして罪を赦されて次には人間に生れ更るのである。其の霊は人間に祀られるから自然それと同様に霊がくるみ合っている為、同様に祀られてこの次に生れる時人間に生れてくるのであって是を転生という。(後略)」     

 

(「人の生死の状態」 昭和10年8月15日)

「(前略)次に転生というのがある。之は仏教に輪廻転生という言葉があるが、此事である。之は人間が生存中に犯した罪が重い場合、畜生に生れる。即ち狐、狸、猫、犬、蛇、蛙、鳥等が重なるもので、多くの種類がある。何故畜生道へ堕ちるかというと、生前の想念と行が人間以下に堕落し、畜生同様になったからである。斯ういう事をいうと、現代人は兎角信じ難いであろうが、私は二十数年に渉り、無数の経験によって動かすべからざる断定を得たのである。
(中略)又色盲という病気は動物霊の転生であって、その動物の特異質が残存してゐる為である。凡て動物の眼は物体が単色に見えるもので、恰度動物の音声が一種又は二種位の単音である事と同一である。
  其他多数の実例があるけれど略すが、凡て転生の場合、残存せる動物霊の性能が多分にあるものである。そうして動物に人語を解するのと解せないのとがあるが、人語を解せないのは純粋の動物である。猫や蛇を殺したりすると祟るというが、之は人間が転落し再生した動物であるからで、そうでないのは祟るような事はない。
く田舎などで青大将が旧くからゐるが、之は祖先が蛇となってその家を守護してゐるので、斯ういう蛇を殺すと必ず祟って次々に死人が出来たり、甚だしきは家が断絶する事さえある。それは折角守護してゐた祖霊を殺した為、非常に立腹するからである。そうして人間性の中執着が蛇霊となり、偽りを好み人を騙したりする結果は狐霊となるのである。一旦畜生道へ堕ちて転生しても、その一代はあまり幸福ではない。特に女性の独身者の多くはそれである。(後略)」          

 

 (「人間の賢愚」 昭和24年2月5日)
                    

「家畜を殺すことについて」

【お伺】自家で飼育した家畜を殺して食べる事は罪悪になりましようか。

 

【御垂示】家畜類を殺して食う事の可否は一概には決められぬ。営業で殺す場合は割合に罪は軽いが、そうでないのは重い訳で、動物と雖も殺されれば怨む。其怨みも沢山になると共同して人間に対し恨を返す事になる。故に年に一ぺん位まとめて供養してやるといい。そうすれば罪は消える。営業でなく自家の家畜を殺す場合は怨みが大きいから必ず供養してやる要がある。そうしてその時幽世の大神様に、「その家畜類が此次は転生して人間に生れ代らして下さるよう」御願してやると反つて大きな功徳となるのである。               

 

(家畜の供養 昭和26年5月20日)

             

「転生しても動物霊の性能が多少残る」

【お伺】当年三歳の男子、乳離れした時から御飯や野菜を嫌い、魚及び肉類のみしか頂きません。一日中肉類か魚をやりませんとヒイヒイ泣きます。どういう訳ですか。


【御垂示】動物霊が憑いているか、動物が人間に再生したもので、まあ猫とか犬のようなものだろう。前生の動物霊の性能が、転生しても性癖は多少は残つているものである。入信して気永に浄霊すれば段々快くなる。」

 

        (教えの光 昭和26年5月20日)

「(前略)葡萄状鬼胎といふのがあるが、之は母親が動物から人間に転生したためで、動物時代の習性即ち沢山子供を孕む癖が残っている訳である。双子などもそうである。奇形児などは怨みを受けた霊が奇形として生れ代ってる場合もある。
  又、猫を非常に可愛がる人があるが、之は間違っている。猫が人間の子としての扱ひを受ける事になるので、猫が非常に慕ひ、その人の子として生れる事もある。それは子の様に可愛がる故に、子の様な関係になってしまふのである。要するに何事でも度を越すといけないのである。」

 

                (昭和23年)

        

「動物霊は絶対に人霊に転生出来ない」

(動物の霊界は畜生道の事で御座いませうか。又、最初からの動物霊は絶対に人霊に転生出来ないものなので御座いませうか。)


  この通りである、畜生道は畜生ばかりである。」  

 

(昭和24年2月22日)