食と農

 

「食」について

 

14、農薬、化学肥料の人体への害

「化学肥料は人体に影響がある」

(前略)硫安や糞尿中のアンモニヤ、其他の化学肥料のその殆んどが毒劇薬であるからそれを作物が吸収する以上、仮令微少であっても常住胃を通じて人体内に入る以上、健康に害なしとは言はれない。 (後略)        (「無肥料栽培」自叢二  昭和24年7月1日)

 (前略)硫安の如き化学肥料は劇毒薬であるから、それを吸収した米を食うとすれば、自然人体も影響を受け、健康に悪いのは勿論である。それは血液が濁るからである。何しろ主食は一日三度宛、年が年中食っているとすれば、仮令僅かづつでも積りつもって相当の毒分となり、之が凡ゆる病気の原因となるのである。(後略)                        (「虫害」自解  昭和26年1月15日)


「食物以外の異物は、体内に入れてはならない」

  (前略)そうして造物主は、地球の主人公として人間を造られた以上、生を養うに足るだけの食物は生産されるよう出来ており、食物には夫々の味わいを含ませ、人間には味覚を与えられている。従って食いたい物を楽しんで食えば、それで充分健康は保持されるので、敢て栄養などの面倒は要らないのである。恰度性欲のようなもので、之は人間を作る目的ではなく、他の目的で無意識に作られるのと同様の理である。としたら人間は定められた食物以外の異物は、体内に入れてはならないに決っている。即ち味のない物、若しくは苦い物などは食うべからざる物として其物自体が示している。それを知らない為、昔から『良薬は口に苦し』などと謂ったのは、誤りも甚だしいと言わねばならない。此様に消化器能なるものは、定められた食物以外のものは処理されないように出来ている以上、薬剤も異物であるから、処理されずに残在し、之が病原となるのである。(後略)                  (「毒素の解剖」結信  昭和27年12月1日)


「薬物は異物」

  (前略)何故薬を毒物かというと人間が口へ入れるものは、造物主が人間を造ると同時に、生を営むために用意されたのが食物で、食物にも、人間に食べられるものと、食べられないものとが、ちゃんと分けられていて、人間の体の機能は、食物として定められた物の外の異物は、処理出来ないようになっている。
  薬物は異物だから、ふくまれている栄養分だけは吸収されるが、他のものは体内に残る。この残ったものが薬毒で、これが各局部にたまって時が経つにしたがって固まってしまう。
                  (「法話(一)すべてこの世は毒」東日  昭和28年2月24日)

     

「薬等の異物は体内に残り濁血となる」

  (前略)茲で後へ戻るが、病の根本である霊の病とは何かといふと、之こそ霊へ発生した曇りであって、之を除去する方法を浄霊といふのである。即ち霊の曇りがなくなれば、体へ映って濁血は浄血となり、最も濃厚な分だけ種々の排泄物となって体外へ出て病は治るのである。そうして濁血の古くなったものが膿であるから、彼の排泄物には膿と濁血と、両者混合のものとの三種あるのもそういう理由である。
  以上の如く濁血が霊の曇りの原因としたら、一体濁血は何によって作られるかといふと、意外も意外之こそ薬剤であるから、初めて知った人は開いた口が窄(スボマ)らぬであらう。処が今日迄それを知らないが為、薬剤を可いものとして使用して来たのである。然し薬毒は医学でも或程度認めてはゐたが徹底しなかった。即ち医学では自然に排除されるとしてゐた事である。それに就て次に説明してみるが、本来人間の食物としては五穀、野菜、魚鳥、獣肉等悉くは、人間の嗜好に適するやうに出来てをり、その味を楽しんで食へばそれで必要なだけの栄養が摂れ、生が養はれるので、之が自然である。(中略)此様に食うべき物は自ら決ってをり、体内の消化器能もそれだけを完全に処理するやうになってゐるので、他の如何なる物も処理されないのは勿論であるから、薬は異物である以上処理されず、大部分は残って了ふ。而も浄化を停止するだけの強い毒である以上、其毒分は残り血液中に吸収される。之が濁血である。 (後略)                  (「固め方法と溶かす方法」医革  昭和28年)

     

「体内で異物は処理されない」

 (前略)薬に就いて医学の解釈であるが、それはどんな薬でも余毒は自然に排泄消滅するものとしてゐる考へ方で、之が大変な誤りである。といふのは元来人間の消化器能は、消化される物とされない物とは自ら区別されてゐる。即ち消化されるものとしては、昔から決ってゐる五穀、野菜、魚鳥獣肉等で、それらは人間の味覚と合ってゐるからよく分る。之が自然に叶った食餌法である以上、之を実行してゐれば病気に罹る筈はなく、いつも健康であるべきである。それだのに何ぞや、アレが薬になるとか、之は毒だなどといって、人間が勝手に決め、食ひたい物を食はず、食ひたくない物を我慢して食ふなど、その愚なる呆れる外はないのである。又昔から良薬は口に苦しといふが、之も間違ってゐる。苦いといふ事は毒だから、口に入れるなとその物自体が示してゐる訳で、毒だから浄化が停止され、一時快くなるので効くと誤ったのである。
  元来消化器能なるものは、定められた食物以外は処理出来ないやう造られてゐる以上、薬は異物であるから処理されないに決ってゐる。それが体内に残存し、毒化し、病原となるので、此理を知っただけでも、人間は大いに救はれるのである。而も薬剤の原料は悉く毒である事は、専門家もよく知ってゐる。(中略)
  以上によって薬と名の付くものは悉く毒であり異物である以上、消化吸収されず、体内に残って病原となるといふ簡単な理屈が分らないというのは、全く医薬迷信の虜になってゐるからである。                     (「薬の逆効果」医革  昭和28年)


「人の顔色と漢方薬」

  (前略)それで、一番分るのは顔色です。だから中国人には黄色い顔色をした人が多いのです。赤い顔はあんまりありません。それは漢方薬中毒のためです。もっとも日本よりあっちが本場ですから、よくのんでます。そういう様で薬毒の場合には漢方薬を考えてみると間違いありません。それから田舎の農夫などはどうも黄色い顔が多いのです。都会人の方は白い顔か青い顔をしてますが、農村の人は黄色いのが多いです。これは、まずい物を食っているからと言うが、そうではないので、漢方薬を煎じてのむからです。ですから農村の人でも、いくらまずい物を食っていても、漢方薬をのまなければ赤い顔になります。(後略)                    (御教え集19号  昭和28年2月16日)