食と農
「食」について
13、酒と煙草について
「飲酒について」
(前略)之も飲まぬ方が良いのであります。酒は百薬の長などと言ひますが、場合によっては五勺か一合位はいいが、大酒は悪いに決っております。之は事実ですから、説明の必要はないと思ひます。(後略) (「栄養食に就て」療講 昭和11年7月)
「酒と防腐剤」
(前略)又酒類にしても防腐剤や何や彼やと薬が入っているし、農作物にしても化学肥料や殺虫剤などを用いるから、それを吸収した作物は、長い間には相当量人体内に薬毒として溜るのである。(後略) (「事故の原因」栄165号 昭和27年7月16日)
“酒やビールには防腐剤が入って居りますからその点ドブロクの方が宜しいと存じますが――
“そりゃあ、ドブロクの方がいゝですがね。然し、あれ作るのはやかましいんでしょ?(笑声)公然と作れるんならいゝですよ。けど、そうぢゃないんだから、法律にふれる様な事はしちゃいけませんね。 (御光話録14号 昭和24年8月3日)
「酒毒ということ」
“酒毒といふものはあるものでせうか。
“酒毒はやはりありますよ。之も昔はあんまりなかったんですが、今は余計ありますね。今は酒に防腐剤を使ってますから、この防腐剤の毒が又多いんですよ。
酒は一時興奮させるんですが、一番興奮するのは胃の辺りで胃が一番熱をもって血を寄せますから酒毒は一番胃へ来るんですよ。すると、胃壁がだんだん柔らかくなって、ブヨブヨになって来るんです。そこへ固いものを喰べると胃壁に亀裂を生じ出血するんで、之が胃潰瘍ですね。それから酒を飲むと中風になるって言ひますが、これはそれ程でもない様ですがね。胃潰瘍が一番多いですよ。まあ、酒なんてものは或程度にしとかないといけませんね。また、この信仰に入ると或程度で止るんです。酒飲むのはどうせ狸か天狗ですからね。酒飲んで理窟を言ふのは天狗であり、居眠りしたり御機嫌がよくなったりするのは、あれは狸ですよ。以前私の所にゐた○○なんて顔付がまるで狸でしたがね。ところが、この信仰に入るとそういった霊が萎縮しますからね、少ししか飲めなくなって酒の害も減って来るんです。 (御光話録17号
昭和24年)
「飲酒と胃潰瘍の関係」
“昨年九月二十二日朝、突然真黒な大便がおり、貧血を起しました。早速医師の診察を受けた所、胃潰瘍との事、以後六日間医薬に頼って居りました所、二十七日より御浄霊を受ける様になりました。其後一週間程して起きれる様になり、追々仕事も出来る様になりました。十月二十七日入信させて頂きました。其後頭がふらふらし、時々目眩がし、十二月迄続き、以後胸が痛く呼吸が困難となり、尚時々頭がふらふらし胃が焼けつくようです。現在まで浄霊を毎日受けて居ります。(病気前は毎日酒を三合から五合程飲んで居り、胃の薬は余り飲んで居りません)如何なる原因でせうか。
“胃潰瘍で、黒便は血の古くなったもので、フラフラするのは脳貧血である。未だ出血しているのは酒の為である。今の酒は薬が入っている。防腐剤が入っている。今の酒を飲むのは薬毒を入れる理屈になる。
浄化の熱で焼け付くよう感ずる。固形物を食べぬ方がよい。すべっこいような物を食べる。お粥とそれに適当したものを食ふと早く治る。 (「胃潰瘍と飲酒と食餌法」S24・5・6)
「葡萄酒について」
私は十月廿九日の朝、眼が醒めるや身体中が懈(ダル)く、どうしても起きる気にはなれない。手で身体中を触ってみると熱も相当あり、特に下腹の辺りが一番熱い。尤も前の晩寝る時、少し変だなと思ったが、さては其時から始まったに違ひない。別段他に異常もないが便は水便で、相当赤色を帯びてゐる。ハハァー軽い赤痢だなと思った。赤痢なら半日か一日で治るのだから安心だ。といふ訳で、蒲団を敷きっ放しにしてゴロゴロしてゐた。昼頃になると大分いいのでいつもの半分位の昼飯を食った。元気をつける為、小さい台コップに葡萄酒をついで一杯だけ飲んだ、処が一二時間経った頃から、再び工合が悪くなり、軽い腹痛さへある。夕方から夜にかけて益々面白くない。自分でも何回となく浄霊したのは勿論で、夜は映画が見られた位だから大した事はないが、赤痢ならもう大方快くなってゐる筈だのに、余り渉々しくないのは、些か変だと思ふと、ハッと気が付いたのは、何と葡萄酒の中毒だといふ事が判った。之は古くからある和製だが、有名な葡萄酒で、気の毒だから名は書かずにおくが、赤色甘味のもので、便が赤いのは其為である。それでよく考えてみると、前の晩いつもの倍も飲んだのでそれが原因である。といふのは前述の如く、発病の朝から自己浄霊で稍々軽快に赴いた処、昼の一杯で再び悪くなったのもそれで判った。妙なもので原因が判ると半分以上苦痛が減るもので、全く神経が手伝ふのである。そうして翌三十日東京に行ったが、大儀で仕方がない。我慢して杖に縋り乍ら上野の日展などを見たが、それで反って快くなり、翌日からは大体平常通りになった。
之は平凡な軽い病気でかく程の事もないが、実は書くべき二つの理由がある。一は葡萄酒の中毒である。世間如何なる人でも薬用として飲む位の葡萄酒に、中毒などありやう訳がないと思うであらうが、事実は右の通りであるから、大いに注意すべきである。原因は防腐剤の量が多すぎる為かそうでなければ何等か外の毒性が含まれてゐたのであらう。此葡萄酒は廿数年以前も私は一度中毒した事があるので、長い間飲まない事にしてゐたが、昨年頃から少しづつ飲んでみた処、別段何ともないので、安心し段々量を多くしたのが、今度の中毒となったのである。(後略) (「私と病気」栄80号
昭和25年11月29日)
「飲酒について、その1」
“最近小野田先生が清酒を盃に二、三杯飲んだだけで他人から見て全身が貧血状態となり、心臓の前後周囲だけ温く、気分は平常よりは幾分悪く、翌日は気分は変りなきも貧血状態は持続致します。この様な状態の御浄化はどういうので御座いましょうか。
“飲みつけない人が飲むとそうなる。貧血状態になる。胸に毒があると酒飲んで青くなる。 (「飲酒で貧血」S24・12・13)
“酒を少し飲んで赤くなる人、多量に飲んで青くなる人がありますが、如何なる訳で御座いませうか。
“赤くなるのが本当である。青くなるのは腹中の客が飲むからで、青色の霊が顔へ出る。青天狗といふのがあり、河童も青い。 (「酒酔いの赤青色」S24・10・28)
「何でも好きなものは仕方ない」
“お茶の葉を常にそのまま噛んで居る者があります。近頃では次第に顔面が青白くなりました。再三注意致しますが聞きません。如何したものでせう。
“好きなものは仕方ない。よく蜜柑の好きな人は黄色くなるのがある。霊に関係がある。或時期までである。何か必要がある。
(「茶葉を好んで噛む」S24・2・16)
「好むのは内部の器能が要求している」
“煙草、茶等を非常に好む人が御座いますが、如何でしょうか。
“その人の身体の内部の必要上好む。煙草は兎も角お茶はそうである。
煙草は癖である。好むのは内部の器能が要求する。煙草は喫むと頭がよくなる。頭の悪い人には喫ますとよい。(吸うのはよく、呑み込むのはわるい)子供でよく口を開けっ放しのものがあるが、斯ういうのは鼻が高くならぬ。馬鹿面している。鼻が悪いと頭が悪くなる。鼻と頭は関係がある。 (「嗜好と副霊」S24・1・18)
「煙草について、その1」
(前略)煙草は吹かすのは可いが喫み込むのはわるい。吹かすのは鼻から香を吸って脳を刺戟するから頭をよくする。考へ事をする時など実に効果があります。
世間頭の良い人で煙草を吹かす人が多いのは事実でありますから、頭の良くなりたい人は、煙草を吹かすと宜しいのであります。(後略) (「栄養食に就て」療講 昭和11年7月)
「煙草について、その2」
“煙草を喫むと人体にどう云う影響があるのでしょうか。又、有害、無害、種々と説がありますが、如何なものでしょうか。御伺い致します。
“吹かすのはいい。のむのはあまりよくない。のみ過ぎは何でもいけない。のみ過ぎぬ程度にのむのはいい。考える時一服やろうというのは自然にそうなっている。
文化生活をする時代になって、頭を良くする為神様が造られたものである。 (「喫煙に就て」S24・2・27)
“煙草を喫ふと頭が悪くなり、又、未成年者に於いては発育が止まるとの説がありますが、それはニコチンによる血液不浄の為でせうか。又、味噌汁を飲めばニコチンは消へると言ひますが事実でせうか。或いは煙の刺激が浄化を促進する為の一時的頭脳混乱でせうか。
“頭が良くなる。頭の悪い人には奨励している。のんではいかぬ、吹かすのはいい。鼻は前頭の中心である。未成年者はたしかに発育が止まる。
味噌汁はよく知らぬが、よからう。煙筒(キセル)を掃除する時、味噌汁を入れると早く除れるからであろう。 (「喫煙の害」S24・10・3)
“煙草は無制限に喫んでもよろしゅう御座いましょうか。
“何事も無制限はいけない。すべて物には程がある。山岡鉄舟の「程――人間万事此一字にあり」とあったが、いい言葉だと思った。
片寄らぬのがいい。中庸がいい。煙草も禁欲的に喫まないのも感心しないが、あまり喫んでもいけない。煙草を喫むと頭がよくなる。煙草で、その香を嗅ぐと頭を刺激して良くなる。
(「無制限の喫煙」年月日不詳)
“本年六十一歳の母親、長年薬を服んで来ましたが、昭和二十一年十二月私が御光を受けて以来薬は止め、毎日御浄霊をさせて戴いて居りますので肩の凝り等なくなり、大変元気になり喜んで居りますが、咳がどうしても止りません。然し不思議な事には、咳出しますと直ぐ煙草を喫みますと止ります。此の理由と御浄霊法の御教示を御願ひ申し上げます。
“煙草中毒である。酒の中毒と同じである。喫んでも喫まなくても同じといふのが本当である。咳が出るのは気長にする。一時的でも、煙草で止まれば結構である。
煙草は普通喫んでるのは結構だが、腹へのむのはいけない。鼻を刺激して頭がよくなる。前頭部が活動する。
(「咳と煙草」S24・5・25)
“大酒家は霊的であるに対し愛煙家の大量に好む人は霊的関係は如何なるものでしょうか。
“人間は癖である。酒とは違う。(ビールなども苦いが、飲みつけると段々うまくなる)前の世で煙草好きの人は此世でも好きである。一つの中毒である。 (「愛煙の霊関係」S24・7・28)