食と農

 

「食」について

 

11-6、下痢している時の果物について

「下痢の時は果物は不可」

 

 

 

    病人が野菜を多食致します時、どういう野菜が一番宜しいでしょうか。

 

 

“好きなものがよい。果物がいけないのは下痢の時だけである。                       (「病人へ与えるべき野菜」S2423

 

 

    重傷の時に果物はいけないと伺ひましたが――

 

 

“そんなこと絶対言ひませんよ。――たゞ下痢が劇しい時だけはいけませんね。下痢がふえて体が疲れますからね。それ以外の時は構わない、果物だって神様が人間の為に作られたんだから極くいゝんです。(後略)     (御光話録16  昭和2411月、12)

 

 

 

    「赤痢の場合、水菓子をやつてはいけないのですか」

 

 

  下痢の時にはね。果物は全部そうです。

 

 

    「リンゴの皮をむいてやつても――」

 

 

  やつてはいけない。拵え方ではない。食物そのものです。

 

 

    「明主様、申上げます。関西なので、水菓子と言う意味が分らなかつたのだと思います」

 

 

  ああ――関東では果物を水菓子と言うんです。

 

 

    「果物の汁もですね」

 

 

  毒と言う事はないが、下痢の回数が増えるのです。回数が少くて治つた方が良いでしよう。水菓子と言うのは、健康体が食べるんです。リンゴをすつて食べるのが本当じやない。噛んで食べた方が美味しいですからね。

 

 

    「果物は病人にやらない方が宜敷いでしようか」

 

 

  そうではない。下痢に関係しなければよい。

 

 

    「便秘した病人には――」

 

 

  結構です。それからチフスはいけないですね。熱を高くするからね。

 

 

    「チフスや赤痢の場合にお腹を見ますが、赤痢は分りますが、チフスは分りません」

 

 

  チフスや赤痢にしろ、お腹に必ず熱がある。チフスの方は頭が痛い。赤痢はそんな事はない。チフスと言うのは、熱の高い割に脈が低い。チフスと定めるには、熱と脈の関係、頭が痛い事、それから四時になると熱が高くなる。そうしたら流動物にして、浄霊すると二、三日したら治ります。

 

 

    「流動物は重湯で宜敷いのですか」

 

 

  そうです。熱が下つたら、お粥をやる。

 

    「長瀬と言う医者ですが、チフスは脾臓が腫れていると言つてました」

 

 

  脾臓が腫れるのは糖尿病ですがね。チフスは場所が違う。チフスは小腸ですからね。そう言う患者が二、三あつたから、そう思うんでしよう。

 

 

    「チフスを致しましたが、検便しない先に治りました」

 

 

  治りますよ。大体、チフスは小腸に穴があくんです。それに固い物がつつかえると熱が出るんです。浄霊すれば流動物でなくても治ります。唯、流動物の方が早く治ります。

 

                           (御垂示録2  昭和2698)