O-③ 精 神 病

此病気の原因は、最初は不眠症からであります。不眠症は先づ精神病の一歩手前と言ってもいいのであります。従而、後頭部の水膿溜結を溶解すれば眠れる様になりますから、眠れさへすれば精神病は治ってゆくので、吾々の方では精神病は必ず全治するのであります。(中略)

 

 不眠の原因である後部頸髄部の水膿溜結が脳への送血を妨げるので、脳の中枢が貧血するのであります。其貧血へ邪霊が憑依するのが、その原因であるのと、今一つの憑依でなく、患者自身の腹中に常に潜在して居た邪霊が、頭脳の貧血に乗じ上昇して頭脳中枢を占領するのであります。

 

 元来人間の精霊は、平常は或程度の濃度を保ってゐる。その程度とは、普通人の健康状態の血液の密度と同一であります。然るに何等かの原因によって、血液が減少した場合、其如く精霊も稀薄になるので、其霊の稀薄に乗ずれば、他の霊即ち邪霊が憑依し得らるるのであります。一種の補給的意味ともなります。

 

此例として、産後に不眠症や精神病が起り易く、又、月経時にヒステリーが起り易く、又、山に行って断食等を行ふ場合天狗等が憑依するのは、皆貧血に因る精霊の稀薄に乗ぜらるるのであります。

 

 右の如き体的原因以外、精神的衝動を受けるに於て、弥々不眠症に拍車をかけられるのであります。それは貧血が一層甚しくなるのでそれ丈邪霊の力が増す事になります。邪霊が憑依するや、凡ゆる事象を連続的に無制限に想はせる。それは彼等の本能であります。そうして邪霊の思念が終に発展して、行動に迄及ぶので、それが常軌を逸しさせる種々の狂態であります。

 

 医学上でいふ幻聴とは、霊のいふ事が聞えるのであり、幻覚といふのは種々の霊が見えるのであります。そうして邪霊といふのは殆んど狐の霊で、稀には狸の霊もあり、尚稀には両方の場合もあります

 

 精神病者が自問自答するのは頭脳の中枢に蟠居してゐる狐霊と外部に居る狐霊との問答であるが、此場合本人の記憶を利用する事が多いのであります。又空間をみつめて驚いたり泣いたり笑ったりするのは霊が見えるからであります。要するに精神病なるものは、人間が狐霊に踊らされるのであります。本療法によれば、半ケ年乃至二ケ年位で完全に治癒するのであります。

 

 世間、脳梅毒が原因とされてをりますが、之は極一部であって、殆んどが右の原因である事は、吾々の永年の経験によって證明し得らるるのであります。(中略)

 

 よく手を上げたり、首を振ったり、異常な恰好するのは殆んど狐霊又は鳥霊の憑依であります。そして「吾こそは八幡大菩薩だ」の、「何々大明神」とか、奮ったのになると「天之御中主大神」だの「天照大神」など言ひますが、あれらは皆、狐、天狗等が好い加減な事を言って騙すのであります。本人は自分で自分を買被り、自分が天照大神だの、天之御中主大神だのと思込んで了ふので実に危険であるから、神憑りは行らない方がいいのであります。五、六年前私は某精神病院へ行った事がありますが、其所の医師の話に「病院では全然治らぬ。一旦は治った様でも、家へ帰るとまた起るのです」との事でした。

 

 本療法は霊的療法でありますから、段々狐霊が畏縮する。そうして狐霊は平常腹部の中央に小さくなって居りますよく治療してゐると臍の辺にムクムクして脈打つものがありますが、それが狐霊であります。

 

 蛇の霊は、長くなったり短くなったりして移動するのが特徴であります。(中略)女ばかりではなく、男で狐が憑いてる人があります。そういふ人は顔も狐に似てをるものです。治療をすれば、血が頭へ充実して来るから霊力が増進し、反対に狐霊は畏縮するので、眠れるやうになり、意識がはっきりしてくるといふ順序であります。

 

 狐霊を解剖してみると種々あって、稲荷と野狐と言っても、其中に人間が狐になったのと本来の狐と両方あります。人間の霊が畜生道に墜ち、狐になってる場合も相当あります。然し、人間に憑依する場合、其人の霊統に因縁が必ずあるもので、全然無関係では憑依出来ないものであります。」  (「精神病」療講  S11.7.)

 

「(中略)何故人間に狐霊が憑依するやといふに、それは不眠と心配によって脳の霊細胞が稀薄になる為である。例へていへば、脳の霊細胞が充実してゐて十の場合、絶対に憑依は出来ないものであるが、九となれば一だけ憑依出来得るのであって、一乃至五までは精神病とはならない。(中略)

 

故に精神病治癒の場合、狐霊が五以下になれば人間の意識が回復し始めるのである。それが四となり三となり、二となり一となって初めて全治するのである。そうしてその治癒経路は、最初狐霊が脳から撤退するので、次で、胸部、腹部と漸次下降し、終に臀部から肛門部に到って離脱するのである。(中略)そうして狐霊の特異性としては、常に喋舌り続けてゐるもので、一刻の沈黙時とてもないのである。(中略)」   (「精神病」明医三  S18.10.23.)

 

精神病は全くの霊的病患であるが、ただ発病の動機は、肉体的毒素の誘引による事がその殆んどである。先づ原因から説いてみるが例外なく此病気は不眠の持続からである。

 

不眠の原因は内的外的との二種あって先づ内的より説くが、それは頭脳の血液不足の為で、既説の如く毒結に因る頸部周囲の血管圧迫の為めの脳貧血である。そうして被圧迫の血管は、右側延髄部に、次いで左右何れかの頸部淋巴腺及び頭脳全体の毒素の影響であり、外的とは精神的打撃即ち心配事である。然し之とても内的原因による脳貧血の影響も勿論あるのである。

 

茲で血液に就て説明するが、血液そのものは物質であるが、之を霊的に観る時、活力の源泉である霊細胞で、曰はば霊の物質化が血液である。従而純血であれば霊細胞は濃度であり、貧血又は濁血は霊細胞も稀薄である。元来憑依霊なるものは、霊細胞が稀薄でなければ憑依出来ないもので、稀薄の程度に比例する

 

判り易くいへば霊細胞が充実し十の場合は絶対に憑依は出来ない。それが九となれば一だけ憑依出来得、八となり七となり五となり四となれば、憑依霊は六を占領する。即ち本霊四憑依霊六となるから憑依霊の方が勝ち人霊が負ける結果憑依霊の意の儘となる。それが精神病である。そうして精神病の場合は狐霊の憑依が殆んどで、稀には狸霊もある。昔から狐憑きといふのは、之を指したものである。

 

 茲で狐霊の性格を知る必要がある。本来狐霊の性格は一寸人間には解し難い程の特異性がある。それは如何なる訳かといふと、狐霊は実によく喋舌り、連続的で決して中絶はない。且速度も著るしい、よく或種の婦人などが昂奮の結果威猛高になり相手の口を開かせず喋舌り続ける場合がある事を経験するであらう。

 

而も論旨は辻褄が合はない。之は狐霊が人間の口を借りて喋舌るのである。其揚句本人は何を喋舌ったか分らないといふ事がよくある。それと同じように物の考へも連続的で果しがなく、それからそれへと考へる、之が睡眠を妨げ不眠の唯一の原因となるのである。精神病者がよく出鱈目な事を喋舌りつづけるのはそういふ訳であり、又医学上でいふ幻聴、幻覚なる症状も、狐霊の性能が表はれるからである。

 

 精神病は、本医術によれば必ず全治する。それは先づ不眠の原因である圧迫毒素を溶解し濁血を浄血化し頭脳への送血が多量になる為、茲に霊細胞は充実し、狐霊は移動し、萎縮し離脱する。」

 

              (「精神病」天  S22.2.5.)

 

「(中略)精神病からかいてみるが、之こそ全然霊的病気であって肉体に関係のない事は、健康者であっても、此病気に罹るにみて明かである。此病気は誰も知る如く、普通人間としての精神状態を失ひ、意識が目茶苦茶になって了ふが、其状態も人によって千差万別であり、一人でも色々に変化する処か、一日の中でも、イヤ一時間の間でも、其変化は目まぐるしい程である。(中略)

 

此病気は肉体との関係は甚だ薄く、目に見えざる霊の作用が主であるから、霊的に治すより仕様がないのである。それを之から詳しくかいてみよう。

 

 右の如く霊的病気であり、之こそ憑霊原因なのである。其場合憑霊の位置は前頭部に限られてゐるもので、何故前頭部に霊が憑るかといふと、其部の霊が稀薄になるからで、つまり局部的脳貧血である。此脳貧血の原因といへば曩に述べた如く、首の周りに毒素が集溜し易く、それが両延髄及び淋巴腺附近に固結するので、其固結が血管を圧迫する為、頭脳へ送流される血液が減るからである。(中略)

 

之を詳しくいへば、例えば霊が充実して十である処へ、一だけ欠ければ九となるから一だけ憑れる。それが二となり三となり、半数の五以上となると、それだけ憑霊の方が勝って、人霊の方が負けるから憑霊の自由になる。之が精神病の真の原因である。

 

 とすれば精神病の原因は、全く脳貧血であって、其因は固結の圧迫にあるのである。然し単に貧血だけならまだいいが、延髄部の圧迫による貧血は、睡眠不足の原因となるので之が恐ろしいのである。何となれば精神病になる初めは、例外なく睡眠不足が何日も続くからである。

 

其理由は本来脳貧血とは体的の症状であるが、霊的に言へば其部の霊が稀薄になる事であって、謂はば貧霊である。処が其貧霊部即ち霊の量の不足に乗じて、其量だけ彼等邪霊共は憑依が出来るのである。憑依するや人間と異った彼等の性格は、動物的意欲のまま露骨に振舞ふ、之が即ち精神病の症状であって、其動物の割合をいへば、狐霊が八十パーセント、狸霊が十パーセント、残り十パーセントは種々の霊であらう。(中略)そうして此憑霊にも二種あって、生れながらに其人に定住的に憑依してゐる動物霊と、後天的臨時に憑依する霊とがある。(中略)」

 

            (「精神病と癲癇」文創  S27.)

 

「(中略)勿論此原因も薬毒の為であって、今日の人間は矢鱈に薬を用いると共に、頭脳を使うので、薬毒は後頭部から延髄附近にかけて固結する。その固結が脳の血管を圧迫するので、脳貧血を起す。それが不眠症の原因となるので、不眠が長く続くと精神病が起るのである。故に此治療法で右の固結を溶解排除すれば、眠れるやうになるから治るに決ってゐる。処が医療では不眠症を治す事が不可能である為治らないのである。

 

之に就いて近来電気療法が若干効果ありとされてゐるが、電療は毒素を固めるからそれだけ縮小され、脳貧血は幾分緩和される、それだけの効果で、無論一時的で本当に治るのではない。此患者が、浄霊するや連続的下痢があったのは、後頭部の固結が下痢で排泄されたから治ったのである。従って吾々の方では精神病は治りいい病気とされてゐる。(中略)」 (「精神病の原因」医革附  S28.)

 

※その他、(「精神病」明医三)(「精神病」天)(「日本人と精神病」自叢十)(「精神病」ア救)等類似

 

「(中略)精神病-頭の中心へ狐霊が憑く。狐と人間が結合した場合、獣の方は溶けず人間の霊がとけて獣の霊の如くなり、畜生道へおちる。」       (「特別講習会講話」  S15.4.2.)

 

「(中略)精神病の原因が黴毒としてサルバルサンを打つが、之は事実に於て逆作用である。私が長い経験によるとサルバルサンの為の精神病が頗る多いのに驚く。之は医学で研究すれば分る筈である。そうして精神病は医療では治らないとしてゐるが、原因は霊であるからで、体のみを攻めても何にもならないからである。(中略)」           (「薬毒(二)」医革  S28.)

 

「小児精神病は余り多くはないが、時々あるものだが、仲々始末の悪い病気で、此為の親の難儀は並大抵ではない。処が左の報告にある通り、短期間に順調に治ってゆくのであるから大したものである。そこで面白い事には、浄霊によって蛔虫が上と下から合計百五十二匹出たといふのであるから、実に驚くべきで、之で見ると、此病気の原因が蛔虫にあったのであるから、世界の医学史上にも稀有の事であろう。

 

では蛔虫が精神病の原因とは、どういふ訳かといふと、斯うである。蛔虫の為貧血、特に頭脳が甚だしいので不眠症となり、その隙に乗じて動物霊が憑依したのである。併し之も唯物医学では、テンデ分らないから致し方ないが、精神病と癲癇は全部死霊の憑依である事を、医師も知って貰ひたいのである。」 

 

        (「小児精神病此通り治る」医革附  S28.)

 

「(中略)精神病と言うのは、眠る様になつたら必ず治るものです。眠れる様にするには頸、延髄――大抵右ですが、左の場合もありますから――固りを溶かせば眠れる様になります。眠れる様になれば、必ず正気になるんです。大分いじつて壊してますから、普通になるのは四、五年ですね。こう言うのは、病院や何かでいじくつてあるのと、相当長いので、長くかかりますが――精神病で、一週間か十日のなら治つて了いますがね。(中略)それから前頭部、頸――前頭部の中ですね。何しろ、頸の廻りと、熱い処がありますからね。そこを主にしてやるんです。そうすれば、必ず治りますよ。

 

主人が反対なので、外で御浄霊してますが、その儘で宜敷いので御座いますか

 

 仕方がないです。

 

祖霊で御座いましようか

 

 色々なものがあります。狐もありますしね。それから、祖霊の中でも順繰りに憑ります。(中略)主人公が入信すれば、早く治りますが、そうかと言つて無理に入れる訳にはいかない。先に治してね――そうすると、自分の方から入りたくなりますよ。やつぱり、主人公が入信しないと言うのも、訳があるんですからね。(中略)」

 

             (「御教集5号」  S26.12.18.)

 

「(中略)精神病は、少しけわしい時は、歩けなくなつたりしますが、あれは麻痺する注射をうつんでね。(中略)絶対に御神体をお祀りしなければ駄目です精神病的なものは、御神体が一番肝腎なんです。ですから、それをやらないで浄霊許りしていても駄目ですよ。」          (「御教集6号」  S27.1.17.)

 

「(中略)狐霊が憑くと言う事は、霊が曇つているから霊が憑くんです。曇りのない霊には憑けないんですね。そこで、霊が曇つていると言う事は、薬毒で霊が曇るんですからね。結局、薬毒で狐が憑く様にしたんですからね。ですから薬毒さえ取れば良いんです。息が苦しく――と言うのは、背中にある薬毒が溶けかかつたんです。それから、背中や頭が痛み――と言うのは、この辺(延髄)にある薬毒に浄化が起つたんです。結構なんで心配しなくても良い。それがあるから、狐霊が憑くんです。その薬毒を取つちやえば、狐霊も憑けない。狐霊が殺すと言うが、そんな事が出来る訳がない。神様がなかつたら何うか知らないがね。之はお祀りしてあるんですね。大丈夫ですよ。こんな事して、からかうんですよ。ですから、心配しないで、良く光明如来様にお願いして――そうすれば段々良くなりますからね。それから、頭と背中を主に御浄霊するんですがね。押せば解るんですがね。誰が浄霊しているんですか。

 

小倉支部の花田と申します者で御座います

 

 力が入り過ぎるんです。だから、溶けが悪い。」

 

             (「御教集6号」  S27.1.25.)

 

「(32才婦人、2年前より精神病となり静養中の処、物凄く熱を出し、精神に異状を来し、首が落ちる、顎が落ちると叫び廻り、朝からこゝが火事になるとか、子供が毒殺されるとか、縄を取つて呉れと言い続けました、症状としては狐、狸、祖霊等の憑霊現象あり、15日夜より昏睡状態となり、17日に覚醒しましたが、尚精神に異状あり、現在に至つて居ります。

 

 (中略)こゝ(頸部)に固りがあります。之を溶かせば良いこゝに固まりがある為に、前頭部が貧血する。そこに奴さんが憑く。狐も憑くし、祖霊も憑くし――幾らでも憑く。自分達の良い遊び場が出来たと言う訳ですね。替る々々やつて来る。それが狐達には面白いんです。

 

 先に、私が精神病のをやつた時分に――この暴れる状態が精神病の状態ですね。どんな精神病でも、一番ひどいのは、こう言う状態です。死のうとか、色んな事を言う。こう言う事を言つていた中に入つている奴が、「お前、待つて呉れ、もう少しやらして呉れ」すると外に居るのが「おい入れて呉れ」と、順次に「俺にさせろ俺にさせろ」と言つている。出ると直ぐお替りだ。その間に祖霊が出て来る。

 

それから、狐で祖霊の声色を使う奴がいる。実に大変なものです。私がやつている時に五六疋待つてました。それが順繰りにくつついて来る。そうなると憑き良くなるんですからね。だから、祖霊なんか順繰りに替つて来る。(中略)惣三郎(主人)は信仰には――

 

入つて居ります

 

(中略)惣三郎は、信仰は熱心ですか。

 

そうでもありません

 

 色々霊的にゴタゴタがあつて、或程度解決がついてないから、別々にして、その儘でじつと時日を経過すると、収まる処に収まつて、良い状態――良い運命になつていくから、それ迄待つより外はない。急いでもしようがない。名前も悪いな。今暴れる様な事はないのですか。

 

 (今は少し落着いている様で、覚醒してから、一昼夜半眠り――

 

 眠るのは非常に良いんですよ。眠れる様になれば、治る迄に入つているんです。そうして浄霊を続けていれば、段々良くなります。ですから、こゝ(頸部)の固まりをやつて、それからこゝ(前頭部)を良くやつて、出来るだけ御神書を読んで聞かせる。それで良いです。そう言うのが治るのは何うしても四、五年掛ります。すつかり治るのは十年以上ですね。どうやら危ぶなくない様な状態にでも二、三年かゝる。すつかり頭が壊れているからね。でも、治るのは治ります。

 

 稲荷は祖先からですか、途中からですか。豊川稲荷とか、伏見稲荷とかがありますが、そのお稲荷さんは祖先から続いているのとは違うんですからね。

 

途中からと思います

 

そうすると、之も関係ありますね。

 

最後の時非常に長いので、稲荷に何か供げまして、やつてやりましたら、それから少し良くなりました

 

 そうでしよう。最初の時は稲荷かも知れないですね。そうしたら、光明如来様によくお願いして、稲荷にお詫びするんだね。長い間構わなくて、寔に申訳なかつた。だから勘弁して呉れ。と謝まるんだね。之は当然ですからね。稲荷として祀つたら、人間が世話焼くと言うのは当然です。それをしないと言うのは、狐が怒るのは当り前です。だから謝罪するのが本当です。

 

之からは、月に一ぺんお祀りするからと、よく言うんです。月並祭の後でお祀りするんです。なるだけ好きなものを――油揚とか――気違いをすつかり治せと、よく言うんです。すると、余程違います。そうして、すつかり治つてから、適当なやり方にすれば良いんです。処理するか。或は又、別の方法にするか。その時そう言えば、私が教えてあげますからね。」  

 

             (「御教集3号」  S26.10.21.)

 

「(32歳男子、神経衰弱がひどくなり、今では寝たり起たりしており、時にはじつと考え込んだり、一人笑いをしたり、呼んでも答えず、火鉢に線香を立てたりする

 

 之は、精神病ですね。精神病でも――無論霊が憑つているんですが、之は質(タチ)の良い霊です。之は戦友か何かの霊だな。戦友の霊で、その霊に動物霊が憑いている。こう言うのは、大抵二重ですね。動物霊だと暴れたり踊つたりするんですが、之は人間の霊も憑いているので、割合に静かになているんですね。之は治りますよ。(中略)

 

之は大体頸の廻りに固まりがあります。主に延髄にありますから、そこを浄霊してやつて、御神書を出来る丈聞かせるんです。そうして気長にやつて居れば、段々良くなります。光明如来様を早くお迎えして、その部屋に寝かせる様にする。そうして、良くお願いする。それ丈で、段々良くなつて来ますよ。」

 

               (「御教集6号」 S27.1.26.)

 

「(28歳婦人、非常な恐怖に襲われ、貰つた衣類に執着がつけられていると言い全部焼捨て煙で自分の体を燻したり、或時は何者かが大勢押寄せて来て、皆殺しにするから、皆んな外に出て呉れ、刃物は全部隠して呉れと言つたり致します

 

 之は、やつぱり狐なんですよ。之は狐がよくやる奴なんですよ。恐怖感を与えるんですね。そうして、襲つたりする人間を見せるんですね。この通りなんですよ――狐が驚かすやり方はね。そうして段々やつて、本当の精神病に――この時は精神病になりかけなんですがね。(中略)

 

之は段々少しづつ良くなります。こう言うのは、急には良くなりません。(中略)この人は、やつぱり後頭部の方に固まりがありますから、そこを浄霊してやるんですね。婦長が理解していると言うんだから、御神書を本人に聞かせるんです。そうすると――御神書を聞かせると言うのは、霊に聞かせると言う事もあるし、その人の曇りが取れていくので、邪霊は段々萎縮していくと言う事があるんです。そうして気長にやつてやれば段々治つていきます。然し、相当に長くかかります。まあ五、六年と見て良いですね。大丈夫と言う迄には、どうしても十年位かかりますね。精神病が早いと、割合治るのは早いんですがね。之は、相当固まつていますからね。」

 

               (「御教集6号」 S27.1.26.)

 

「(38歳男子、精神異常となり、本人が家を飛出したり川に入つたり倉庫(旧酒倉)に入りたがります。先日信者に、酒倉の中の蛇だと言つて憑依し、今迄出来る丈邪魔していたが、どうしても邪魔する事が出来なくなつたと申したそうです。それから落着きも出て、夜も良く眠れる様になりました。只今でも時々酒倉に入りたがるので御座いますが、蛇と関係が御座いましようか。

 

 之は蛇の霊ですよ。之は始終酒倉に居た蛇ですね。それで、酒倉に入りたがるんです。蛇が――殺された怨みですね。それですから、もう一息で治ります。大分蛇も弱つて来ましたからね。それですから、眠れる様になつた。

 

 精神病と言うのは、最初は暴れて、それから無口になるものです。それから治る順序になるんですがね。ですから、そう言う順序ですからね。(中略)浄霊は前頭部――ここに一番憑るから、ここですね。それから頸の廻りですね。頸の廻りに必ず固まりがあるから、頸の廻りと――それですつかり治りますよ。然し、相当年月はかかります。三年や五年かかると見なければならない。気がつくのは、もうじき気がつきますがね。それから又、気がついた様でも、又ヒヨツヒヨツと憑りますからね。それで、すつかり治るのは数年かかるものです。」        (「御教集7号」 S27.2.26.)

 

「(精神病状態となり、入院中。病院では出てもよいのではないかと言っているそうですが、兄は再び起こってはというので、明主様に御伺いしてくれという事でございますが、・・・

 

兄は一緒に住んでいるのですか。

 

さようでございます

 

兄は信者ですか。

 

さようでございます。家族は大光明如来様を御奉斎させていただいております

 

そういうのはやっぱり浄化です。商売は何ですか。

 

農家でございます

 

信仰に対しては……どういう信仰のしかたですか。

 

只今まで五、六名程度のお導きで、御奉仕も幾らかしており、弟を勤労奉仕に、という程度で・・

 

つまりそういう事でも何んでも、災いとか心配になるという事は、其処に罪があるので、その浄化だから、そこで一生懸命にやりウンと手柄を立てれば浄まるから、そういうのはうっちやらかしておいても治るし、又浄化が起こっている内は浄化すべき曇りが残っているので、そういった心配事も果々(ハカバカ)しく治らないというわけだから、根本はそこにある

 

病院に入れるとか、浄霊で治すとか、どうすればよいか、という事は第二の問題で、つまり根本は神様のお役に立つ事を出来るだけすれば、罪が取れ、罪が取れれば曇りが無くなるから、放ったらかしておいても治ります

 

その父親は一昨々年に狭心症で死んでおりますが、父親の当時はなかなか熱心でありました。兄の時になってからはお導きしておりません

 

 それではしようがないです。もっと苦しむよりしようがないです。その訳を話をして、そうしてわかればよし、分らなければもう一層苦しむ方がよいです。その方が早く浄化します。其処の中心は兄ですか。

 

さようでございます

 

では、一番心配したり迷惑するのは兄ですか。

 

さようでございます

 

そうすると、その兄というのがウンとやらなければ駄目です。御神書は読みませんか。

 

現在……

 

ロクに読まないでしょう。だから、今私が言った事を一応話してやるのです。それで分ればよし、分らなければ時期を待つよりしようがないです。」      (「御垂示録28号」 S29.2.1.)

 

総て霊視能力は憑霊の為で、其殆んどは狐霊である。狐が憑ると霊が見えたり声が聞えるのである。精神病者は右の能力が顕著である。故に普通人がそうなる事は危険である。然し特殊の場合一時的見える場合は差支えない。始終見えるのはよくない。精神病者がよく空間をみつめているが、之は医学では幻覚といい、聴えるのを幻聴という。正守護神が視せる場合があり、其際狐を使う事もある。」           (「教えの光」 S26.5.20.)

 

「(八歳男児、精神耗弱。頭脳の働きは三、四歳位の低能で、常に夢見るが如く朦朧としている。身長も五歳位。憑霊現象は四歳の時二階階段上から八尺下の板間に転落、前額右眉上部を強打してから後のこと。終日独言を喋つており、口から出まかせの出鱈目を言い、悪戯が烈しく、ゲラゲラ笑つて逃げます。特に変つていることは、外科病院の前は絶対に通らず、病院の付近にゆけば、逃げて帰ります。父母は有資格者で、御神体を奉斎し中教会支部として御奉仕に専念。因に現在居住しておる家は母の生家で、その家の子女は成年に達すると次々に死亡。子供の母親一人生き残り、既にその父母亡き後は一家断絶の悲運に遭遇しておる因縁の家。

 

 之は医学でいう小児精神病といつて、偶にはある病気である。勿論、幼児の霊の憑依であるが、之は変死の霊で、祀られていないか、或は祀り方が間違つている為である。そうして此憑霊は、外科手術の如き障害の為死んだ者であり、又祖先からの怨みの霊の復讐もあるが、怨みとは種々な動物霊が殺された為もある。

 

要するに之を普通位迄になるには、数年以上かかると見ねばならない。浄霊の箇所は前頭部から頭の中心を主にし、首の周りを次にすればよい。幸い信仰による人助けをしているので治る可能性があるのである。」    (「地天第32号」教えの光 S27.1.25.)

 

「(37才婦人、分娩後は殊に発作が激しく、絶えず何者かの霊と話をして居り、返事をしたり笑つたりしやべつたりして居り、他から話をしましても、とんちんかんな返事をし、げらげら笑います。主人も入信は致しましたが中々わかりません。御浄霊の個所は前頭部、後頭部、肩、首、腎臓部をさせて頂き、御浄霊の時は天津祝詞、善言讃詞を一回づゝ奉誦してますが、・・・

 

 之は狐霊、狸霊、其他種々の霊が憑るもので、一般精神病の状態である。之は本人の浄化作用というよりも主人の方の浄化作用である。何故なれば苦しみはズット主人の方が多いからである。従つて主人が熱心な信仰によつて人助をし、神様の御役に立つようにしなければならない。その徳によつて罪穢が減るから、それだけよくなるのである。勿論浄霊、祝詞、御神書拝読等も結構だが一番の急所は右側延髄を中心に、首の周りに固結があり、又前頭部にも毒素が大いにあるから、右の二個所をよく浄霊すれば長くは掛るが必ず治るのである。」   (「地天第40号」教えの光 S27.9.25.)

 

「(精神病、癲癇、その他霊憑りの者は御神前に休ませるとよいとの事でございましたが、主人夫婦が階下に寝て、病人である子弟が二階の御神前に休ませて頂いてもよろしいのでございましょうか。

 

 普通の場合はいけないが、病人の場合は差支えない。」

 

         (「地天第43号」教えの光 S27.12.25.)

 

「(産後40日程の女、火事に会い、以来気が狂って丁度狐つきの様になります。

 

 眠れる様になればよい、治ります。産後の精神病は特に治りいゝです。それは産後は血が少いから霊が憑り易いんです。血が充分あれば憑依しません。」     (「御光話録」 S23.2.8.)

 

「(一人の患者を一度に大勢で御浄めする人がありますが・・・

 

 一度に大勢でする事は差支へない。が、患者が相当重病の場合は効果がない。唯体を浄めるだけの「御浄め」の場合は宜しい。精神病なんかは大勢ではいけない。原則は一人が一人をすることだが、場合によっては臨機応変にやって宜しい。」

 

               (「御光話録」 S23.7.28.)

 

「(霊的な病人に祝詞と共に天数歌(アメノカズウタ)を唱へる事は・・・

 

 やっても宜しい。普通は祝詞だけでいゝが、特に重病の場合とか精神病、「てんかん」等には唱へてもよい。(天数歌――一二三四五六七八九十百千万(ヒトフタミヨイツムナヤココノタリモモチヨロズ))」

 

               (「御光話録」 S23.7.28.)

 

「(精神分裂症の御浄霊は・・・

 

 主に前頭部ですね。それから後頭部のあたりもよく御浄霊するんです。精神分裂症っていふのは前頭部の奥に霊が憑くんですからね。然し、精神分裂症なんて全くうまい名前をつけたもんですよ。」           (「御光話録7号」 S24.4.13.)

 

「(他家へ縁づいて子供が三人出来ましたが、気違ひとなり離縁されました。浄霊しても之を受けようとせず、仕方なしに寝てる時に浄霊して居りますが・・・

 

 寝てるんぢゃ一寸まづいですね。右の延髄ですよ。精神病の原因ていふのは、心配事とか、気の小さい人が、普通の人なら何でもない事を苦にしたりした場合、心配事をするのは前額部の奥ですからね、そこへ霊が憑るんです。まづ大抵は狐霊ですね。かゝると眠れなくなるんです。それが普通なんですが、心配事で眠れないのを狙って憑く事もあります。そこの所の前後は判然としないんですがね。

 

とに角、脳細胞が稀薄になると霊は憑く事が出来るんですが、肝心な事は、自分の本霊が六でお客さんが四だけ憑いた時には精神病にはならないけれども、少し変な所がある様になるんです。(中略)その六と四が、五と五になると実に危い事になるんですね。どうも常軌を逸する様になるんです。それが四と六になると、もうお客さんの方が思ふ様に出来るんです。

 

狐などはこの「人間を思ふ様に出来る」っていふのが一番面白いんですね。狐は之が出来ると狐仲間でも顔が利く様になるんです。狐仲間にもいろいろあってね、階級もいろいろあるんですが、稲荷に祀られる様な狐は正一位といふ位がありますが、この外に野狐も沢山ゐるんです。まあ、浮浪人ですね。この中にボスが居るんですが、人間を大勢気違ひにしたり殺したりした狐程子分も余計出来るんです。死霊がとっつくなんて言ひますがね、あんなのもよく狐がやるんですよ。轢死だとか首縊りだとかよくある場所がありますね、あれなんかも殆ど狐がやってるんですよ。

 

馬鹿々々しい様な話だけど、狐が人を気違ひにしたり殺したりするってのは本当なんですよ。だから人間なんて訳ないもんですね。狐がちょいとこゝへ来て、ちょいとやれば死にたくもなるし、人殺しもしたくなるんですからね。

 

そこで霊が稀薄になるのは血液が少なくなるからです。血液の霊化したものが霊ですからね。延髄の所に毒が溜って血管を圧迫するから血液が脳へ行かないんです。この固りを溶かせば脳に血が充実して眠れる様になります。あの眠れない時にはいろいろ考へますね、あれは狐ですからね。狐ってのは全く休みがないですからね。狐が憑いて喋り出すと、全く幾らでも喋ります。女の人がヒステリーなんかになった時たて続けに喋るでしょ、あれは狐の本領発揮ですよ。(中略)で、御浄霊する場合は今言った延髄ですよ。病人が寝てる場合には額をやればいゝんです。」

 

              (「御光話録8号」 S24.3.)

 

「(中略)結局は浄霊によって、霊の曇りをとらなければ駄目なんですよ、根本的には治りませんよ。精神病なんかに電気をやるのは、憑依してゐる霊が電気を嫌ふからで、その為に一時よくなるんです。だから始終してゐればいゝが、そうはいかない、体が腐ってしまいますからね。それから面白いのは、精神病の人を入浴させると、暴れてゐるのが治りますよ。之は狐が入浴を嫌ふからです。だから赤ン坊なんかを湯に入れると、ギャアギャア泣くのがあるでしょ、あんなのは狐が憑いてゐるんですよ。」

 

             (「御光話録12号」 S24.6.23.)

 

「(22歳の女、精神に異常を来し、二ケ月間意識不明の後、浄霊にて平常に。憑依霊が体内にて種々話をし、又命令も致します。此の命令に反対しても、心体に影響を及ぼす事は・・・

 

 命令に反対した方がよい。あくまでも反対する。命令を聞くと人間の霊が負ける。経験によれば、その霊はだんだん肛門へ来てから脱ける。その時肛門がムズムズする。死ねば素晴しい極楽へ伴(ツ)れて行くと、先に川があるから飛込めと狐がいふ。そういふ事で生命をとるなど随分ある。」    (「講話集補」 S24.7.15.)

 

「(28歳の男、精神病になり、耳もとで声が聞え、自殺を数回計り、全然気持がまとまらず、絶えず淋しそうに考え込んでおります。

 

 治る。耳に聴えたり、眼に見えたりする。狐がからかうのである。延髄に固まりがある為、血液が少ししかゆかぬのである。精神病の型は、最初暴れ過ぎると次は憂鬱になる。」 

 

              (「講話集補」 年代不詳.)

 

「(普通の常識もなく精神病者ともつかざる43才の兄、母親を見れば腹を立て殴ってかかります。幼少の頃より変った男でありましたが、

 

 よく精神病でもなく普通でもないのがある。私はよく正気の気狂いと言った。精神病者の軽いのである。

 

 之は兄に祖霊が憑って母を良くするといふ意味である。罪穢があってそれを除られる場合など霊的に種々訳がある。斯ういふ場合は普通ではない。祖先の霊が親より位が上であり、生きてるうち暴力を揮ふ習性のある人は死んでもその癖が出る。それで暴力によって矯めたりなどする

 

信仰を熱心にすれば早く解決がつく。本人が悪いのみでなく、親自身苦しみに遇ふだけの罪穢がある。悪口を言はれる方はそれだけ罪をとられる。悪口を言はれるほどよい。だから、本当に分れば感謝してよい。沢山の罪穢は急に除れぬから、気長に時期を待って、お任せすると、何かの機会に除っていただける。」

 

                (「講話集補」 S23.)

 

「(28歳の男、十九歳の時より神経衰弱となり入院しましたが、何等変化がない為断食法を15日続けました処、白痴状態となり、現在迄持続。平常は非常に無口で絶えず指先を動かし、着物等は殆ど破ってしまいます。現在の母は継母で、父は後妻の外に妾を持って居り、殆ど妾の方に居ります。

 

 精神病である。父親と妾との関係である。浄霊だけでは難しい。父が入信して斯様な関係を絶たなくてはいけない。(祖霊が息子に憑っている)」       (「講話集補」 S24.8.8.)

 

「(19歳の娘、五年前より不眠症、その後精神異状、今では言葉を発する事も出来なく、食欲もほとんど無く、黙って一日でも二日でも坐ったきり。父(住職、五十歳)は30年位前から耳が遠くなって居り、その寺の前住職が20年程前首吊りで死んで居ります

 

 狂人になった方は普通関係ない。首吊りの坊主に狐が憑いてれば、それが憑る場合がある。罪の多い寺である。信仰へ入らなくてはいけない

 

 不眠症は頭に血が少なくなる。後頸部の多く右である。送流の血管を圧迫される。狐が頭へ来た時は連続的にいくらでも想念が浮く。他の部へ狐が居て喋る時はその声が本人に聞える。狂人がいろんな行動をするのは狐が交代々々で憑くからである。」

 

               (「講話集補」 年代不詳.)

 

「(入院中の男子、毎年暖かくなると精神病になり非常に暴れますが、寒くなるとそれが収まり、普通人と大差なく退院致します。

 

 精神病は暖かい時に多い。軽い方の精神病である。霊が暖かい時に居た霊――即ち暖地の狐である。それで暖かくなると活動する。(中略)」         (「講話集補」 S24.10.11.)

 

「(31歳の女、九年前から精神病。現在の家に来り一層悪化、隔日発作の状態で、毎度の食物は半分食べ、半分は陰部へ押込みます。又、着物は男物の柄模様を好み、全裸体の時が多い。

 

 狐である。治るには治る。陰部にも霊がいる。狐の子のようである。子に食べさせるといふつもりであらう。男物を好むといふのは男狐である。」        (「講話集補」 S24.5.12.)

 

「(35歳の男子信者、御神体奉斎家庭。何か気に入らぬ事があると狂人の如く、物を投付けたり、昼夜なく寝転んで居り、仕事は全然せず、食事は一人前以上食ひ、干魚類をそのまま食ふ事を好みます。本人の浄霊は妻が毎日やって居りますが、何の変りもありません。この人の兄は狂人にて死亡してます。

 

 狐である。発作的精神病で、兄の霊も憑いてるかもしれない。いろいろ食ふ霊と精神病の霊とは違ふのが憑いている。相当罪穢があるから出来るだけ祝詞を奏げる浄霊は右延髄である。癇癪を起すのは人霊である。」      (「講話集補」 S24.9.8.)

 

「(信者の長男が精神病で暴れ出し、浄霊中立ち上り仏壇の屏風観音様を引破り裏庭で焼きました。家族も途方に暮れ、座敷牢を作って入れておりますが、手当り次第に物を掴んで投げ付けます。御神体をお祭りして一生懸命ですが、益々病勢は募ります。

 

 暴れるだけ暴れさす。長くても二十日か三十日にする。後祝詞をせいぜい奏げる。又は近くで浄霊する。段々よくなる。」

 

              (「講話集補」 S24.10.1.)

 

「(20歳の娘、仏壇の中の物を放り出したり、御経の本を粗末にしたり、仏様の位置も変えたり、それも家だけでなく他家へ行っても同様。又道を歩きながら大きな声で人の悪口を言い、御書体をいじり、御守様の袋を破り家の人の言う事は絶対に聞き入れない状態・・・

 

 凶暴性の霊が憑っている。狐のようなものである。気長にする。光明如来様をお祭りし、その部屋へ寝かすようにする。祝詞を聞かせ、御著書を読ます。」   (「講話集補」 S25.1.26.)

 

「(51歳の男子、昭和16年に発狂し、精神病院に入院すること九回。常に狂ふと暴れてどうにもならない状態。昨年光明如来様を戴き、御浄霊の御蔭で最近大分よくなりました。平素甘いものや油揚等を好み、病気になって以来、歩く事はなく這って居りました。その後先生から浄霊を戴きましたら物凄く浄化して激しく荒れ狂ひ、致し方なく医者にかけたが、・・・

 

 医者へかかると遅くなる。暴れるだけ暴れさすと治りが早い。借金を月賦で払ふのと一時に払ふのとの違ひである。」

 

              (「講話集補」 S24.6.5.)

 

「(24歳の男子、昨年一月憂鬱症にて入院し、三ケ月半にて全快退院。其後御教修を頂き勉学中のところ、再発。朝夕二回浄霊。両親は此度教修を頂き、御屏風様も頂きました。一日中殆ど無言で机の前に座って居りますが、・・・

 

 日数は長くかかる。自殺の恐れはある。浄霊と御本を読ますといい。之が一番いい。霊が憑っている。はっきり判らぬが、何れ分る。段々治る。必ず治る。」 (「講話集補」 S24.6.9.)

 

「(32歳男子、19歳の時精神病にて、現在御浄霊を頂いてますが、発病当時より全然口をきかず、人に言はれた通りに行動し、立てば立ったまま、坐れば坐ったまま、食事をする様に申せば一回に一升位は平気で食べ、食ふなと申せば三日でも四日でも食べません。又大小便共出放しで御座います。母親が入信して三ケ月程は経過もよく、御守護頂きまして食事も両便も自分で足りる様になりましたが、其の後又以前と同じ状態となり、現在の所変化御座いません。

 

 一旦よくなり又悪くなるといふ経過をとるもの――。石龍とか木龍が人間に憑くと木石のような人間になる。浄霊して祝詞や御讃歌を聞かせると少しづつ生き返ってくる。親が一心になる事である。」          (「講話集補」 S25.5.22.)

 

「(18歳の男子、精神病に罹り、医療の為段々悪化、浄霊を受け、家内中御光を戴き、光明如来様も奉斎、御守護戴き又浄化を戴き、朝から夕方四時頃迄眠り続け、夜になると聞取れない様な事を喋り、座敷を引繰り返して居ります。食事は食べさせてやらねば食べません。時々大きな声で笑ひ続けます。又狐の様に一足飛びにとび歩きます。

 

 狸である。前頭の奥と延髄の塊を溶く。はっきりするのは二、三年はかかる。気長にすれば治る。」

 

              (「講話集補」 S24.8.6.)

 

「(30歳の男子、20歳頃より精神病状態、人の言葉はよく判りますが時々ゲラゲラ笑ひ、仕事はしません。昼間の出来事に関係した事を寝床の中で大声で喚きます。祝詞を奏上致しますと次第にしずまります。

 

 狸霊である。狸はよく笑ふ。狐よりは治りにくい。」 

 

             (「講話集補」 S25.4.22.)

 

「犬の精神病も偶にはある。猫は喉を鳴らす。犬は手首を下げる。」          (「講話集補」 年代不詳.)

 

「(24歳になる者、気が狂って居ります。入信し一時は良くなりましたが、又非常に浄化。当人が云うには空襲中に親戚の者が気が狂って居た時、爆弾にやられ、その人の着物を戴き、その着物の事、非常に気にするとの事・・・。

 

 着物に霊が憑いていたのである。霊がその衣を好んでいたもので、死んでから憑いたのである。昔の振袖火事の如きはその為である。よく着物に執着した霊で、箪笥の側にいるものがある。反って早く気が狂った方がよい。早い程軽くすむ。」 

 

             (「講話集補」 年代不詳.)

 

「(32歳の男、親譲りの毒素の塊が後頭部にあり、以前電気治療を受けたとの事。身体は頑健で農業に従事中。言語動作は常態を失し普通人の如くならず、飯は大食にして一時に飯櫃一杯を食する位・・

 

 之は電気をかけた為に治り難い。軽い精神病である。霊が憑いている。多分動物霊で、狐狸などは大食いである。一番近い者が熱心に信仰する延髄附近の毒を溶かすとよい。」 

 

             (「講話集補」 S24.11.5.)

 

「(36歳の女、現在精神病者の状態。人を見ると急いで隠れ、此の頃では家の人が止めるのもきかず逃げ出し、知人を探して宿泊し、「私は人を救うのだ」と申します。

 

 浄霊すると或峠迄行ってから良くなる。人を見ると隠れるのは狐である。悪い時は天津祝詞を出来るだけ奏げてやる少し良くなると善言讃詞でよい。」    (「講話集補」 S24.6.5.)

 

「(精神病で座敷牢に入って居る人と、耳は聞へて言葉が出ない人とが居りますが、・・・

 

 精神病は殆ど狐で、偶には狸もある。耳が聞へて言葉が出ぬといふのは、舌の運動が不能になっている訳で、舌は前頭部に元があり、その命令で動く。故に前頭部から舌へ通ずる神経に毒があって押へてる場合と、舌根の根部に塊がある場合とあるから、右両部を浄霊する。体的の病気はそれで治る。

 

 先天的の場合は、舌を切られるとか槍で突かれるとかで死んで、それが霊界ですっかり浄まらぬうちに生れたものである。又、神様に対し悪い事を言った、そういふ罪の為の場合もある。勿論前の世の事である。斯ういふ場合、よく先祖の罪といふが、その先祖といふのは自分であったかもしれない。霊的の罪は信仰によって消へる。又、他人を助ける事である。」(「講話集補」S24.6.8.)

 

「(23歳の精神病の娘に、ある時霊が憑り、私と一問一答をやりました。

 

問「貴方は此方へ来れば余計地獄に落ちるのに何故かかって来ましたか」

 

答「判って居ります。早く地獄から救はれたい為です」

 

問「何年前の御先祖で名は何と言ひます」

 

答「此の家の三千六百年前の先祖で、名はげどうと言ひます」

 

問「その当時の年号、国の状態又日本を治める人の名は……」

 

答「年号無く、統一して居る人はありません。私は五十人程の部将で、私のやうなものがあちこちに居りました。その部下を皆殺しにした罪によって部下よりひどい地獄に落ちました。どうか私を祀って、南無阿弥陀仏の六字を唱へて欲しい」

 

 私は「貴方は地獄に居られるから今霊界で一番偉い神様を御存知ないのである」と種々観音様の事を話しますと、「善言讃詞でいいから是非奏げてほしい」と申します故、「大先生にお伺ひしてからいいようにしてあげる」と申しますと、「お願ひします」と言って帰りましたが、事実御先祖でせうか。

 

又、如何にしたら此の先祖を御救ひ出来ませうか。尚此の家の娘は私が初めて参りました頃はおとなしかったのですが、最近は釜や鍋をブチ壊す等乱暴をする様になり三ケ月程浄霊して居りますが捗々しくありません。

 

 之は本当らしい。霊界で一番長いのは六千年である。当時統治者も年号もなかった。五十人の部将では最低地獄、根底の国である。祝詞を奏げてやる。精神病は浄霊すると暴れる。それから治ってくる右延髄に塊があり圧迫する。天津祝詞だけでいい。」 

 

             (「講話集補」 S24.10.26.)

 

「(38歳婦人、御守を外した頃より常識を欠き、精神異常者に。30年程前、前住者は精神病の尼さんで、死後は後継者もなく、家屋も壊して仕舞い、その跡へ知らずに現在の家を建てた。現在時々家を出たがり、又私及び母等に対し他人行儀にしたがり、三度の食事も遠慮して食べず、「外で死んで御詫をする」とか「殺してくれ」等と騒ぎます。

 

 尼さんに狐が憑いている。救はれたいのである。祝詞を聞かす。尼に、善言讃詞もよい。又、信仰雑話の霊的関係の所を読む。根気よくやってやる。」    (「講話集補」 S24.11.27.)

 

「(26歳婦人、耳は聞えますが言語が喋れません。今より十三年前、近くの踏切で唖の老婆が列車にはねられたのを目撃した姉は驚き、其の後急に恐怖症状となり、便所に白髪の老夫妻が立っていると言って行かなくなり、又、家の中の独居を恐れたりする内に言葉が出なくなりました。又、私の兄も精神病者で乱暴をしますので、今は監禁しています。

 

 お婆さんの霊が憑いた。治る。本人にも祝詞を出来るだけ奏げさす。(天津祝詞がよい)すると老婆の霊が清まるか、霊界へ帰る。供養もしてやる要がある。それで治る。精神病は最初乱暴する。少し経つと温和しくなる。その時に浄霊する。右延髄の固結、又、精神病者に天津祝詞を奏げる。 (「講話集補」S24.7.28.)

 

「(20歳の教導師、一家揃ってお光を頂戴し、御神体奉斎させて戴いて居る者。最近浄化を戴き、浄化の来る前は何でも食べたがり、延髄がとても痛くて苦しがり、言葉を出そうとしても言えず、家人にすら会う事を嫌い、昼間でも蒲団を被り、恐ろしがり、頭が混乱して、前後不覚になり、時々天井より黒いものが下り、夢うつつの様な状態が月に二回位。

 

 狐である。短期間の精神病である。食べたがるのは動物霊である。蒲団を被って人に遇うのを嫌うのは狐の特徴である。狐の霊は上から下へ来る延髄と前頭部をする。」

 

              (「講話集補」 S24.6.7.)

 

「(妻が精神異常を来し、浄霊を受け、光明如来様のお祀りもして頂き良くなりましたが、再び悪化し病院に収容。妻の実姉も以前精神異常者。実父は妻の病気を気にして一昨年鉄道自殺。1,妻の病気は今後の浄霊により癒るでせうか。2,夫婦の縁を切って再婚しても差支へないでせうか。(六才の子人あります)3,気狂筋の家だと言はれますが原因は何でせうか。

 

1,病院へ入っては治らぬ。少し我慢して通り越せばズーッと快くなる。精神病は一たんよくなり又悪くなり、それから良くなるものである。多く右延髄を浄霊すればよい。之が頭脳へ行く血管を圧迫する。すると霊が稀薄になるから、狐か狸が憑依して踊らす。前頭部は理性の働きである。又延髄の血液が前頭部へ行く。であるから、前頭部と両方する

 

2,どっちともいへない。病院へ入れるとすれば縁を切る。浄霊するとすれば離縁せぬ方がよい。

 

3,祟っている霊がある。解決しないといけない。」

 

             (「講話集補」 年代不詳.)

 

   〔精神病の施術の急所〕

 

「(中略)そこで精神病が多くなるのです。しかしこれは急所さえ知って居れば訳なくなおります。それを詳しく話します。

 

 第一は延髄です延髄に必ず固まりがあります。これが圧迫して脳に行くわけです。延髄の血管が前頭部に行くのですから、此処が貧血するので、此処に霊が行くから、それで体全部を支配するというわけですから、延髄の固まりを溶かすという事が一番です。

 

その次は淋巴腺ですが、やはり此処の血管を圧迫するので、これも脳貧血の原因なのです。ですから第一は延髄第二は淋巴腺です。それから第三は前頭部です。此処で霊が踊るのです。前頭部の時は眉間からこの奥と思つてやれば良いのです。その次は脳天の奥の方です。大体これだけをやれば精神病は必ずなおります。それから延髄でも、右の方の固まりは不眠の固まりです。左の方の圧迫は頭がボーッとするのです。そういうように知っていると良く分ります。」           (「御教集21号」  S28.4.6)

 

「(中略)精神病について、そのなおし方を詳しく話そうと思います。精神病は(中略)、つまり脳貧血が原因なのです。そこに霊が憑るのです。この一番の因は延髄です。精神病の者を見ると必ず延髄に固まりがあります。この固まりが溶けるに従ってはっきりして来るし、大人しくもなるのです。その次に横も関係ありますが、一番は延髄です。これは人によって左と右との片方が多いのです。

 

それで精神病の最初は不眠が一番の原因なのです。それは右の方の延髄です。それから不眠に関係なく起るのは左の延髄の固まりが圧迫して起ると思えばいいです。それからよく頭がボーッとする人は左の延髄に固まりがあります。(中略)それから額も肝腎なのです。つまり延髄の血管が圧迫されていると、此処の血液が前頭部に行きますから、前頭部から浄霊する必要があります。

 

ですから延髄、淋巴腺、前頭部、頭の中心という順序でやれば必ずなおります。ただ人によって、暇がかかるのと割合に早いのとの違いはありますが、ごく質(タチ)の悪いのは長くはかかりますが、しかし必ずなおります。(中略)」 

 

            (「御教集21号」  S28.4.5)

 

「(中略)それで精神病について、動物霊ですが、お酒を飲むとやり良いのです。それで酒を飲ませて酔わせていろんな間違いをやらせるのです。酒を飲むのはやっぱりお腹に居る先生ですが、それが此処(前頭部)に蟠踞していろんな事をやろうというのです。酒乱はそのごく酷いのです。それで酒乱は人間の霊と動物の霊が共同でやるのです。そういうようでだんだん精神病が多くなってくるのです。(中略)

 

そこで今言ったとおり延髄を第一、淋巴腺を第二とするのです。それから鳩尾も肝腎です。鳩尾の奥の方を浄霊すると良いのです。(中略)だから怒った時に落着いて考えたら、必ず鳩尾に固まりがあります。此処が何とも言えない気持になるのです。(中略)ですから延髄と淋巴腺と鳩尾の中心です。鳩尾は前からやって良いのです。(中略)」      (「御教集21号」  S28.4.7)

 

《浄霊》

 

 第一は延髄、次は淋巴腺、第三は前頭部、

 

 次は脳天の奥の方(額の奥)、鳩尾の中心、肩、背面胃部、腎臓、

 

 ※ 先祖やその他の霊の心からの供養が大切。

 

 場合によっては祝詞(動物霊の場合)、善言讃詞(精霊の場合) をあげる。但し祝詞、善言讃詞をあげている時は浄霊をしない。

 

 ※ 御神体奉斎し、御神前に寝かす。御教えを音読。

 

 ※ 憑依した霊の種類と場合によって急所も変わってくる。