K-⑤ 腸チフス (3類感染症)
「次に、腸窒扶斯(チフス)は、私は未だ治療した事はありません。何故なれば、あれは腸へ熱を持つのが最初ですが、其時治療すると速に熱は去(ナ)くなるから、腸チフスになるかも知れぬものでも、それで治って了ふらしいのであります。(中略)

 

 

 

 そうしてチフスには、パラチフスと普通のチフスとの二種あります。

 

 

 

 パラチフスは、軽症で発疹があるのです。チフスは熱が高いのが特徴で、四十度以上の熱が一週間以上も続く、そしてたふれるのは腸出血の為であります。

 

 

 

 之の原因は、腸の内壁の粘膜に黴菌が繁殖して微小な孔を穿ける。其孔へ固形物が触れるから発熱し、重症になれば、穿孔が進んで出血するといふのであります。此医学の説明は本当だと思ひます。此病気は、医療に於ても、無薬で、流動食のみで自然療法をしますが、此方法は確実で成績も良いのであります。」

 

 

 

                 (「腸疾患」療講  S11.7.)

 

 

 

               (※「チフス」医試  S14.類似)

 



 

「(中略)黴菌は何の為にあるかといふと、人間は汚いものが溜るんで、それを掃除しなければ早死するんであります。で、止むを得ず黴菌が作られたもので、窒扶斯だの肺炎だのある為に人間は長生してるんであります。私も三十位の時腸窒扶斯をやったんで寿命がのびたんであります。

 

 

 

 つまり汚い物が溜るのを、黴菌が附いて毒素をとるのであります。腸チフスだの赤痢だのいふのは、掃除する工作の為病人を起す。でありますから人間に汚物が溜らなくなれば、黴菌はなくなるのであります。ですから、大光明世界が建設されれば、伝染病などは無くなるんであります。それは沢山溜る事がなくなるから必要はなくなるのであります。」        (「御講話」 S10.5.1.)

 



 

「(チブスの御浄化に就いて、食物はどの様に選定したら、又、偶々腸出血する事が御座居ますが、・・・

 

 

 

 チブスはチフスと言うのですね。(中略)腸出血は命がないですよ。之はお医者さんが間違えた。唯、血が下だるんです。食物は流動食は間違ないですがね。それから熱でみれば一番分る。

 

 

 

チフスは食物が無理だと熱が出るから直ぐ分ります。熱が出なければ確かだ。腸に穴があき――固形物がつかえる、そうすると熱が出る。流動物はつつかからないでスルスル通る。だから熱が出ない。医学の方では――流動物をやつて一週間熱が出なければお粥を食べ、それで出なければ御飯を食べると言う順序ですから、そこをみれば良く分ります。チフスと間違えている事があるから、熱と照合せてみれば簡単に分る。

 

 

 

腸出血すれば、もう命はない、之は間違いだから心配しなくて良い頭の濁血と言うのは――普通、腸出血でなくてお腹の方から出るんですね。ひどいのは赤痢ですね。それから、お腹を通らないで、肛門から出る――痔出血ですね。結構なんです。之はみんな頭の濁血ですから、そう考えていれば良いですね。」

 

 

 

               (「御教集1号」  S26.8.21.)

 



 

「(中略)それから腸チフスは、やつぱり腸の粘膜が柔くなるのですから、そこでそれに虫が湧くのです。そうして穴があくのです。そうすると、固形物ですと其穴に入るのです。そうすると熱が出るのです。そこで、医学でもそうですが、流動物をやるのです。然し浄霊すると直き治ります。腸チフスは、病院に入院している人はそうはいかないが、何でもなく治るものです。病院に入院している人は、腸に穴があいているのが容易に治つてませんから流動物です。だから症状に依つてそれに合わせる食物を摂ると良い

 

 

 

胃腸の衰弱の場合にも流動物で――

 

 

 

 今言つた様に急に固い物をやると無理だから、それは加減してやるというわけです。それから別に症状がないのは、消化の良い物ばかり食べているから弱つているものもありますから、そういうのはお茶漬が反つて良いのです。だからその見別けは別に難かしい事はない。良く聞いて之は之だなという事で分ります。

 

 

 

それから食べたいというのは身体が要求しているのだから、それで良いのです。よく食べたくないのに無理しておあがりと言うのは、あれはいけない。一週間やそこら断食しても何でもない。」

 

 

 

               (「御教集13号」  S27.8.27.)

 



 

「(果物は病人にやらない方が宜敷いでしようか

 

 

 

 そうではない。下痢に関係しなければよい。

 

 

 

便秘した病人には――

 

 

 

 結構です。それからチフスはいけないですね。熱を高くするからね。

 

 

 

チフスや赤痢の場合にお腹を見ますが、赤痢は分りますが、チフスは分りません

 

 

 

 チフスや赤痢にしろ、お腹に必ず熱がある。チフスの方は頭が痛い。赤痢はそんな事はない。チフスと言うのは、熱の高い割に脈が低い。チフスと定めるには、熱と脈の関係、頭が痛い事、それから四時になると熱が高くなる。そうしたら流動物にして、浄霊すると二、三日したら治ります。

 

 

 

流動物は重湯で宜敷いのですか

 

 

 

 そうです。熱が下つたら、お粥をやる。

 

 

 

長瀬と言う医者ですが、チフスは脾臓が腫れていると言つてました

 

 

 

 脾臓が腫れるのは糖尿病ですがね。チフスは場所が違う。チフスはですからね。そう言う患者が二、三あつたから、そう思うんでしよう。

 

 

 

チフスを致しましたが、検便しない先に治りました

 

 

 

 治りますよ。大体、チフスは小腸に穴があくんです。それに固い物がつつかえると熱が出るんです。浄霊すれば流動物でなくても治ります。唯、流動物の方が早く治ります。」 

 

 

 

              (「御垂示録2号」  S26.9.8.)

 



 

「(チフスは高熱にかかわらず脈が低いという原因は・・・

 

 

 

(中略)熱は何処からでも出ますが、心臓に近いほど熱が脈に影響するのです。それからもう一つはこういう理窟があるのです。下半身の事は上半身への影響は薄いのです。そのかわり上半身の病気は下半身に強く影響するのです。(中略)そこでチフスは下の方の病気だから心臓に行くのが少なくなるわけです。」

 

 

 

              (「御垂示録20号」  S28.5.1.)

 



 

「(チフスの症状と御浄霊の個所につきまして……

 

 

 

 チフスという事はどうして分ったのですか。医者が言ったのですか。

 

 

 

御神書にもございませんので、一般的と致しまして……

 

 

 

 チフスは、原因は大腸に穴があくのです。それで症状は、熱が高く頭が痛むのです。それで腸には症状はないのです。別に下痢をするとかそういう事はありません。ですから腸チフスと言われ、どうして腸が悪いのかと、分らないくらいなものです。チフスの特徴としては、熱が高いのと頭が痛む事です。

 

 

 

医者の方で言うのは、熱と体温が平行しない、熱が高くて脈がそれほど高くない、という事で、これがチフスの一番の特徴としてあります。それで私らが浄霊する時分には、つまりチフスという事は、医学的に見るという事は顕微鏡で見なければならないが、こっちの方でやるとすれば、熱が高いのと頭が痛いのと、それから普通なら頭を浄霊すれば熱が下るのが、少しも下らない、という時にはチフスと見てよいです。

 

 

 

そうして、チフスらしいと思ったらまず食物を直ぐに変えて流動物にするのです。その時には牛乳でも重湯でもよいから、とに角固まりのない物をやるのです。そうして無論お腹を浄霊するのです。臍を中心にして、その廻りをやればよいのです。そうするとチフスなら二、三日で治ります。早いのになると、明くる日には治ってしまいます。何んでもありません。

 

 

 

というのは腸に薬毒が溜まって、いわゆる医者の方で言う黴菌ですが、黴菌というのは虫がわいて食うのです。そうすると腸壁に穴があくのです。その腸壁に穴があくぐらいに毒が悪性になると同時に、熱で溶けて、それが出るのですから、その時に毒が溶けるに従って穴がチャンとはっきりするわけです。其処に固形物がぶっつかると、つまり亀裂を生じるのです。それでチフスで死ぬという事は腸出血で死ぬのです。

 

 

 

ですから医者はチフスの腸出血を非常に恐れます。しかしこっちの方では直ぐに元どおりに治ってしまいますから恐れる事はありません。だから浄霊すればチフスというのは何んでもなく治ってしまいます。

 

 

 

今言ったとおり、最初頭をやって、熱が思うように下らなかったらチフスと思って、腸の真中、腹膜の所を浄霊するのです。それだけでよいでしょう。そう詳しい事を知らなくても、それで治ってしまいます。それで流動物も一日か二日でよいのです。熱が下るから、あとはお粥にでもすればよいのです。それから食べ物をそうしなくても、浄霊しただけで治ってしまいます。ただ流動物にすれば早く治るのです。」       (「御垂示録25号」  S28.10.1.)

 



 

「(45歳の男、五年以前に腸チフスを病み手当を、其の後二、三年体がすっきりせず、自家療法を。昨年脳を患ひ、蓄膿と診断

 

 

 

 チフスの時は頭痛が付き物で、それを氷冷するから脳を患ふ腹と頭は関係があり、天地になっている。頭の痛い時は嘔吐をする。(中略)」           (「講話集補」  S24.10.8.)

 



 

「(腸チフス症状の場合だけは熱の上昇するも鼓動少なくなるのは・・・

 

 

 

 心臓の近くの熱は鼓動が強くなる。心臓から遠い所の熱はそれほど強くならぬ。チフスは腸へ孔があくといふ。腸の一部であるから、浄霊で簡単に治る。」    (「講話集補」  S23.10.25.)

 



 

「(チフスの浄化の場合、熱に比し脈の少ないのは・・・

 

 

 

 腸へ発熱する。心臓から遠くなる為である。例へば、手足に熱のある場合は脈にあまり関係がない。心臓に近く熱が出ると脈が非常に強く、足とか手なら脈はそう高くない。であるから距離の関係である。一局所に熱が出ると放射状になる。故に体温計は測り方によって五分位違ふ事もある。」   (「講話集補」  年代不詳.)

 



 

「(中略)肺病は夕方熱が出るようなもので、一つの循環(生理)作用である。チフスなどは午後四時にきっと高熱が出る。」

 

 

 

                  (「講話集補」  S23.)

 



 

「(中略)チブスの症状は夕方四時頃発熱し脈と熱は平行せず脈が低いチブスは腹部を浄霊すれば二、三回で癒る。」

 

 

 

                (「講話集補」  年代不詳.)

 



 

《浄霊》

 

 

 

 頭部、腹部の前後(臍(小腸)を中心に、その廻り〈腸の真中、  腹膜の所〉)、