J-⑦ 小児麻痺

「此病気の種類は非常に多く、千差万別であって、(中略)先天的と後天的に分ける事が出来ます。

 

 

 

 先天的としては下半身又は全身又は腕足等が未発育麻痺等に依って使用不能な症状、及び柔軟で骨の無い如き症状、低能的で視力が弱く言語明晰を欠き、涎を流し身体の一部又は全部が屈曲麻痺して畸型的等であります。

 

 

 

 後天的としては、普通児と何等異状がなく育成されつゝあったものが急激又は漸次的に前述の如き症状になるのであります。従而、学校の成績等良好であったものが急に低下し始め、痴呆症の如き状態に変化する等、実に見るも悲惨であります。之等の原因としては、全部霊的でありまして、それは次の如き理由からであります。

 

 

 

 脳溢血の如き病気で急死する場合、その霊は死の準備がない為、死後霊界の存在を知らず、故に霊界人として霊界に安住し難く、飽迄其想念が現界にありますから、自己の肉体は失はれてゐてもそれに気が付かず、どこ迄も人間に憑依して現界生活に接近しやうとするのであります。それは殆んど霊としては無意識的であります。

 

 

 

 先天性の方は、それが受胎中に憑依するので、後天性の方は生後の肉体に憑依するだけの差であります。故に其状態は脳溢血症状と中風症状が最も多いので、其他としては蛇霊の憑依であります。四肢が柔軟であるのは総て蛇霊であります。そういふ患者が、腰から足など紆(ウネ)らせる状態は実に能く蛇を連想されるのであります。本療法によるも、此病気は何れも相当日数を要するので、軽症で六ケ月位、重症は一、二年位かゝるのであります。」

 

 

 

               (「小児麻痺」療講  S11.7.)

 


 

「次に、擬似小児麻痺とは、脳溢血的症状はなく、手とか足とか、身体の一部に故障のある症状である。之等は単なる局部的毒素溜結の為であって、簡単に治癒するものであるが、医家は之等を真の小児麻痺と誤解し、難病扱ひになし、手術やギブス等の療法を行ふが、大抵は反って悪化させて不具者にする事が多いのである。それに就て一例を挙げてみよう。

 

 

 

 私が以前扱った患者に、片方の足の裏、拇指辺が着けないで、外側と踵だけ着いて歩くといふ七八歳位の少年があった。それを医師が診て小児麻痺となし、外側の筋が長過ぎ、内側踵の骨が足りないといふので、外側の筋を切り詰め、内側の踵に脛(アシ)の骨を切り取って着け足したのである。それから数年を経ても以前として跛(ビッコ)であるので、私の処へ来たのである。

 

 

 

私が診査すると、足の裏拇指辺に毒素溜結があるから、拇指を着くと非常に痛むのである。その為、内側を浮して歩いたので、医師はその発見が出来なかったので、見当違ひの手術をしたのであった。故に私は拇指辺の毒素溜結を溶解除去した所、普通と同様に足が着けるやうになった。然るに、踵を足した骨が邪魔をして、歩行が完全とはいかないから、私は奨めて、右の足し骨を除去し元通りにすべく、右の医師に再手術を依嘱したのでその結果、今度は完全に歩行出来得るやうになって、今日は普通人と異ならないのである。」

 

 

 

             (「小児麻痺」明医三 S18.10.23)

 


 

小児麻痺は真症と擬似とあり、真症は霊的であるから後に説くから、茲では擬似に就て解説するが、擬似の症状は、例へば足部の支障によって歩行困難や、手指の支障で、之等は何れも先天性毒素が一部に集溜してゐる為で本医術によれば容易に全治するのである。(中略)」       (「乳幼児及び小児病」天  S22.2.5)

 


 

「(中略)此病原は霊的と体的とあるが、霊的の方は滅多になく、世間一般小児麻痺といふのは体的の方で、言はば擬似であり、必ず治るものである。症状は足が満足に歩けないとか、片手が利かないとか、腰が動かない等であるが、就中足の悪いのが一番多いやうである。

 

 

 

此原因は遺伝薬毒と、生後入れた薬毒の為で、どちらにしろ其毒が、足の一部に凝結するので、足を突いたり、動かしたりすると痛むのである。特に足の裏が多いが、此診断は訳はない。足や手全体を順々に押してみれば、必ず痛い所があるから、其処を浄霊すればズンズン治ってゆく。

 

 

 

処が医療では一粍の毒も除る事が出来ないから、苦し紛れに色々な手当をするが、先づ気休め程度で、本当に治るものは一人もないといふ訳で、世界的恐るべきものとされてゐるのである。

 

 

 

 そうして霊的の方は真症で、仲々深い意味があるから、之は後の霊的事項中に詳記する。(中略)」  (「小児病」文創 S27.)

 


 

「(中略)擬似小児麻痺で、原因は注射其他の薬毒が足に固まるからであって、之を治すには浄霊より外はないが、(中略)先づ自然に放置しておけば、自然浄化によって僅かづつでも治るので、夫より外に仕方がない。(中略)」 (「癌病に就て」  S27.5.28)

 


 

「この病気は霊的と体的とがあるが、米国に多い小児麻痺は殆ど体的のようである。今それを詳しくかいてみるが、生まれ乍らにして歩行困難な症状は、言う迄もなく親からの遺伝薬毒と、生まれてから入れた薬毒が、足の何れかの局部に固結する為であるから、よく診査してみると必ず固結があり、圧すと痛むから直ぐ分る。

 

 

 

その個所は足の裏の一部、甲の横、踵、指等が殆どであるが、稀には鼠蹊部にある場合もある。何れも何等手当せず、その儘放任しておけば、長くはかかるが僅かずつ治ってゆくものである。処がそれを知らないから、注射、塗布薬、電気、光線療法等を行うので、反って不治にしてしまうのである。」

 

 

 

               (「小児麻痺」ア救 S28.1.1)

 


 

「(32歳婦人、19歳の時、風邪が因(モト)で急に腰が抜け、小児麻痺と言われ、13年間電気、薬剤を使用。13年間完全な躄(イザリ)。腰は未だ立ちません・・・

 

 

 

 十九歳の時に小児麻痺ですか。之は、小児麻痺じやない。娘麻痺です。どうも躄の完全じや、余りね。急所は、膿の固つた処ですから、自分で押してみれば、痛いか熱があるか、どつちかですから判りますよ。それが急所です。それから、あとは自分で頭をやつて――それ丈ですね。」      (「御教集8号」  S27.3.15)

 


 

「疑似小児麻痺というのは無論薬毒ですから、それを良く解らせれば案外早く解るのではないかと思つてます。つまり足が歩けないのです。之が一番多いのです。然も注射が流行りますから益々増えるわけです。それから親の遺伝薬毒もありますし、それですからアメリカの小児麻痺というのは浄霊しても全部治ります。何んでもないです。大抵膝の辺に薬毒の固りが出来るのです。」

 

 

 

               (「御教集13号」  S27.8.17)

 


 

「(生後半年の嬰児、右手のみ小児麻痺にかかり、二ケ月浄霊を続けました所、顔色等すっかりよくなり、手の握力も大分出ましたが、腕を上下するだけの力が未だ出ません。

 

 

 

 治ります。首や肩にかたまりがあります。触ればそこに熱があるから判ります。そこをよくやってやる事です。

 

 

 

耳の所に凝りがありますが――

 

 

 

 えゝ耳の所のも関係してます。気永にやることですね。」

 

 

 

               (「御光話録」  S23.12.18)

 


 

「(二才児、四月頃より歩き出しましたが、左脚が跛行致しますのでレントゲン写真をとりました所、坐骨が離れてゐるとの事

 

 

 

之は霊的ぢゃないでせうね。坐骨が離れてるってのも間違ひですよ。これはね、左足のどっかに毒があるんですよ。その為に足をつくと痛むから使はない、それで治らないんですよ。

 

 

 

レントゲン写真でもやはり坐骨が離れて居ります

 

 

 

 そりゃあそうですよ。それはびっこを引くからですよ。だから、坐骨が離れてるからびっこを引くんぢゃなくて、びっこを引くから坐骨が離れるんです。(笑声)こういふのは医者へ行くと小児麻痺なんて言はれるんですよ。

 

 

 

 この間も、生れながら股が外れてゝ、股から膝まで密着して離れない子がゐましたが、これなんかどうしたって膝と股が悪い様ですがね。所が実際は足の裏に原因があるんです。足をつくと痛いから足がつけない、それで膝も密着してしまって離れないんです。私頼まれて足の裏をやったら股が離れる様になりましたがね。全く妙なもんですよ。

 

 

 

びっこなんかも足の裏に原因のある事がありますよ。足の指が下向きになってゐるのも足の裏の指のつけ根の所に毒の固りがあって、足をつくと痛いからびっこを引くんですよ。こういふ事は心得ておく可きですね。だから、この人もきっと足の裏かも知れませんよ。足がつける様になればびっこも治りますよ。

 

 

 

足が非常に痩せて細くなって居りますが――

 

 

 

 それは動かさないからですよ。動かさないから発育しないんで、その為に細いんです。歩く様になれば治りますよ。」

 

 

 

               (「御光話録12号」  S24.6.3)

 


 

「(生後約一年、未だに手足の自由が利かず肩は硬く、又便秘し、鼻は詰り、体は五ケ月位経った程の程度ですが顔は二歳位の顔をして居ります。医者は先天的虚弱質とか、又は低能児と申して居ります。母胎に在る時母が盲腸炎をやり、注射等を大分打って居ります。

 

 

 

 薬毒である。薬は赤ン坊には余計に効く。生後間もなく注射するとそうなる。発育する力がなくなるのである。気長にすれば治る。よく首がグラグラするのは薬毒である。

 

 

 

 小児麻痺は真症と擬似とあり、真症は死霊、急死の霊、擬似は大抵ビッコである。これは塊の痛い所をする。足膝のガタガタするのは必ず膝の裏側である。」      (「講話集補」 S24.2.4)

 


 

「(次女は長男と同様両足の長さが異って居る。又、小児麻痺に就いて御話し下さい

 

 

 

 片方の足にどこか曇りがある。毒の為歩く場合よく地に着かない。発育のわるいのは足を押すとどこか痛い所がある。足に痛い所があって地に着かぬ人がある。本当の小児麻痺は霊が憑る。」

 

 

 

                 (「講話集補」 S24.3.15)

 


 

「(二歳児、先月半ば頃より突然片脚が不自由に、その児の姉が四歳にて小児麻痺にて死亡・・・

 

 

 

 亡くなった児の霊であらう。腎臓、腰、足の裏等を浄霊する。擬似小児麻痺である。」       (「講話集補」 S24.2.2)

 


 

「本当の小児麻痺は滅多にない。大抵足が多い。足は歩けない場合、足の裏に毒の塊がある。集団小児麻痺は注射の毒が重いので足の裏へ溜ったものである。」    (「講話集補」 S(*).7.8)

 


 

《浄霊》

 

 

 

 固結部、圧痛部、熱部

 

 

 

 手の麻痺:耳下腺、頸部淋巴腺、肩、腕の頂部(脇下)、

 

 

 

      患部(手指)。

 

 

 

 足の麻痺:腎臓、腰、鼠蹊部、膝、                   患部(足の裏、甲の横、踵、指等)。