「次に胆石病は、胆臓の中へ石が出来る。その石が一個の場合もあり、数個の場合もあります。
之は非常に痛む。石の出来る場合に痛むのであります。どういふ訳で石が出来るかといふと、水膿が胆嚢中へ入ると、胆汁と化合するので、化学的作用によって石になるんであります。
此場合は胆嚢の後部から水膿が入るんであります。此膿は、最初脊髄から出て腰に滞溜し、それが脊髄から二寸位の右側を上昇して胆臓へ入るのであります。
胆石で五年位苦しんでゐる患者が、四、五回の治療で治ったのがありましたが、此患者は脊髄の右側から胆嚢の後あたりまで水膿が棒のやうに溜っており、又、腰にも溜ってゐて、腰が非常に冷えるのであります。
すべて水膿は非常に冷えをよぶものであります。それで棒のやうになった水膿溜結を溶いたら、胆石病はピタリと治ったのであります。」 (「胆石病」療講 S11.7.)
「胆石病は、肝臓の深部が非常に痛むのである。時により肝臓と胃の中間部に激痛がある事がある。前者は胆嚢の痛みであり、後者は胆管の痛みである。(結石が輸胆管を通過する為)之は腎臓の尿毒が背部より浸潤するのである。此毒素が胆汁と化合すれば、硬化して結石となるのである。之を治癒するには、非常に運動して腎臓部に発熱を起し、其浄化作用によるより外治らないのである。然し、自然治癒によっても幾分宛かは治るのである。」
(「胆嚢」医試 S14.)
「(中略)胆石病がある。之は人も知る如く激烈なる痛みで、之は胆嚢部の痛みと、結石が輸尿管を通過する際の痛みとある。近来、此結石を除るといふ巧妙なる方法が発明されたといふ事であるが、結石を除るだけでは、完全に治癒はされないのである。それは出来た結石を除ると共に、新しく結石が出来ないやうにしなければならないが、それは医学では未だ不可能であり、原因も判ってゐないのである。
私の研究によれば、結石の出来る原因は、腎臓の尿毒が背面即ち胆嚢の裏面から浸潤するのであって、それが胆汁と化合して結石となるのである。故に右側の腎臓部の毒結を溶解するに於て、結石の発生を見なくなるのである。又本治療によれば結石は崩壊され、砂となって尿と共に排泄せらるるのである。」
(「肝臓及び黄疸と結石」明医二 S17.9.28)
(「肝臓及び黄疸と結石」天 S22.2.5類似)
「(中略)最初の胆嚢結石の原因をかいてみるが、之は曩に述べた如く、腎臓から滲出する薬毒が、漸次上部に移行する際、胆嚢の裏面から胆嚢内へ滲透するので、其毒素と胆汁と化合して石となるのである。従而、之を治すには根本である背面腎臓部の毒結を溶解し、腎臓を活溌にさせ、余剰尿を作らないやうにする事で、それより外に方法はないのである。従って本浄霊法によれば、割合簡単に石は分解され、砂の如くなって、尿と共に排泄されるので、短期間に全治するのである。」
(「肝臓、胆嚢、膀胱の結石」文創 S27.)
「中年の男子:胆石病で苦しんでゐたので右背面腎臓を見ると、大きな固結があるので之だなと思って、数回に亘って溶した処、それで治って了った。」 (「人形医学」文創 S27.)
「(中略)胆石病に就いてもかいてみるが、此病気は腎臓から浸出した尿毒が上昇し、右側背部から胆嚢に浸入する。すると胆汁と右の毒素が化合して結石が出来る。之が胆石病であって、その石が輸胆管を通過する際激痛が起るが、此痛みは医学ではどうにもならず、止むなく一時的応急手段より外にないのである。(中略)」
(「眼、耳、鼻、口」医革
S28.)
(「薬毒(二)」医革も類似)
「(中略)腎臓結石とか胆嚢に結石が出来ますがね。人間の膿でさえ石になるんだからね。(中略)膿の因(モト)は薬ですからね。水薬なんてのは、結局人間の身体にやると石になるんですからね。」
(「御教集9号」 S27.4.7.)
「(胆石の浄霊、胃痙攣を頻発するが・・・)
此場合左が痛むのだから胆石病には関係はない。胆石は――臍の上部の方から胃中へ胆汁を送る輸胆管があり、その管に胆石がある為に胆汁が通る時に痛むのであるが、之は左側であるから胆石ではない。胆石は腎臓の尿毒が胆嚢へ滲み込む、そして胆汁と化合して石になるのである。之は浄霊によって砕ける。膀胱結石も胃、腎臓が元である。」 (「講話集補」S23.12.12.)
「胆石の浄霊は、腎臓と尿道等を後からする。」
(講話集補 S25.3.22)
「(胆嚢を手術以後、御茶を飲むと激痛が起り、又、食事も普通の御飯や御粥は通らず、一層固いオコワ等を気儘に噛んで食せば通る。食後、水も通らず、三時間後に水なら飲めるが・・・)
之は無論手術の為である。胆嚢は胆汁を輸胆管から胃へ注いでいる。そして胆汁で消化を助けるのであるが、それが胃へ入るのが少なくなった為であらうといふ事は考へられる。手術などすると何か故障がある。」 (「講話集補」S24.6.22.)
《浄霊》
肩、腎臓(特に右)、胆嚢、尿道等
肝臓(前後及び右肋骨末下並びに脊髄の右から胆嚢の後あたりの棒状水膿)、