F-① 黄  疸

「(中略)黄疸は、肝臓部に塊がありますから、これを治療すればいいのであります。」      (「胆石病」療講  S11.7.)

 



 

「(中略)毒結の為、肝臓が圧迫される場合、その奥にある胆嚢(タンノウ)も自然圧迫を受けるから、胆嚢内にある胆汁が溢出する。それが黄疸の原因である。故に、右の毒結を溶解するに於て黄疸も容易に治癒するのである。但し、毒結の位置は重に肝臓の上辺部である。」     (「肝臓及び黄疸と結石」明医二  S17.9.28)

 



 

「医学上肝臓が悪いといふのは、実は肝臓ではなく肝臓外部に溜結せる毒素の圧迫による為であると共に、之によって肝臓の痛み又は黄疸を起すのである。医診に於て肝臓が腫れてゐるといふのは誤りで、右の溜結毒素を肝臓の腫れと見誤るのである。そうして肝臓が圧迫される場合、その奥にある胆嚢も圧迫されるから、胆嚢内にある胆汁が溢出する、それが黄疸の原因である。従而毒血を溶解排泄する事によって肝臓病も黄疸も全治するのである。」

 

 

 

           (「肝臓及び黄疸と結石」天  S22.2.5)

 

 

 

                 (「胆嚢」医試  S14.類似)

 



 

「医診でよく言はれる肝臓病といふのは、実は誤りで、肝臓そのものには異状がないので、只肝臓の外部に薬毒が固結してをるのを間違へたものである。然し勿論其毒結が肝臓を圧迫してゐるので、苦痛であるのみか、之が黄疸の原因ともなるから、始末が悪いのである。

 

 

 

勿論右の如く毒結によって、肝臓を圧迫する以上、肝臓の裏にある胆嚢も圧迫されるから、胆嚢の中にある胆汁が滲出し全身に廻る。それが黄疸である。処が黄疸は皮膚の変色ばかりの病ではなく、胃の活動をも阻害させる。といふのは胆汁は胃の消化を助ける為、絶へず輸胆管を通じて、胃に送流してゐるに拘はらず、右によって胆汁の供給が減るからである。

 

 

 

故に此病気を本当に治すには、原因である肝臓外部の毒結を溶解し、排泄させるより外に方法はないが、医療ではそれが不可能であるから、一時的緩和法によって、小康を得るより手段はないのである。」      (「肝臓、胆嚢、膀胱の結石」文創 S27.)

 



 

「(中略)薬をのんでますから、その薬がだんだん胃の下の方に溜ったのです。ですから最初は膵臓が悪かったのです。それで膵臓の附近に薬毒が固まると糖尿病を起しますから、無論糖尿病も起っていたでしょう。それも或る程度溜って来ると、今度は右の方に溜って来る。だから今度の主因は肝臓による黄疸という事になってますが、ここに溜って肝臓を圧迫して胆嚢を圧迫して黄疸が起ったのです。ですからこれは全く薬毒病です。」 

 

 

 

               (「御教集18号」 S28.1.6.)

 



 

「(新産児の黄疸、病的と生理的と二種類あるが、・・・

 

 

 

 赤坊は黄疸を起し易いですが、大きくなるに従って治りますよ。生理的といふのは、産道を出る時に肝臓を圧迫されるからで、肝臓の所に胆嚢がありますから圧迫された結果、胆汁が余計出て来るのです。生理的でないのは肝臓に毒の固りがあるからです。」

 

 

 

               (「御光話録4号」 S24.2.28.)

 



 

「(麻疹に罹り、それ以後目が黄色・・・

 

 

 

 麻疹の毒が肝臓部に溜り黄疸を起したのである。」 

 

 

 

                (「講話集補」S24.5.28.)

 



 

「(黄疸に蜆(シジミ)がよい?・・・

 

 

 

 差支えはないが、食べたくなければ食べぬ方がよい。黄疸は肝臓の圧迫(外部)――。胃へ輸胆管により胆汁が注がれる。そして食物の消化が助けられる。肝の毒塊は蜆(シジミ)では減らぬ。蜆は食っても食わなくともよい。ただ美味しくて食いたければ食ってもよいが、薬だからというので食うのは嘘である。」

 

 

 

                 (「講話集補」年代不詳.)

 



 

《浄霊》

 

 

 

 肩、胆嚢、肝臓(前後及び右肋骨末下)、腎臓(主に右)、