E-⑤ 肛門に関する病気  ⑤-1,痔 瘻(ろう)

「症状としては、肛門の内部又は深部に膿汁の為に瘻穴が一個乃至数個作られ、其穴から絶えず排膿されるのです。無痛と有痛とありますが、有痛の方が悪性で非常な激痛のもあります。又悪性は糜爛して瘻穴の所在さへ判らぬ位であります。原因は、脊髄カリエスの膿が下降して、肛門から排泄されるのであります。

 

 

 

痔瘻が治癒すると、肺結核になり易いといふのは、右の排膿が閉塞される為、排泄口を肺臓に求めるからであります。本療法によれば確実順調に全治するものであって、軽症は一、二週間-重症は二、三ケ月とみればいいのであります。」

 

 

 

                 (「痔瘻」療講  S11.7.)

 




 

「(中略)痔瘻は三毒が浄化作用によって肛門の一部へ穿孔し、そこから排泄されるのである。従而、自然療法によって治癒すべきである(中略)」            (「痔」医試  S14.)

 




 

「又世人に非常に怖れられてゐるものに痔瘻(ジロウ)があるが、之は決して怖るべき病気ではないのである。最初から放任しておけば長時日膿が排泄されて必ず治癒するのである。

 

 

 

然るに、之を知らない世人は、医療によらなければ治癒しないと思ふのであるが、医療は、排膿孔を手術によって閉塞するので、膿は隣接部から穿孔排膿する。それを又閉塞する。復穿孔するといふやうに繰返すに於て、遂には蜂の巣のやうになる。而も、之に薬毒が加はるから激烈な痛苦を伴ひ、頗る悪性になるのであるが、本治療によれば、如何なる痔瘻と雖も完全に全治するので、痔瘻は、私は、治りいい病気と常に言ってゐるのである。

 

 

 

そうして世間よく痔瘻を手術すると肺病になり易いと謂はれるが、之はどういふ訳かといふと元来痔瘻の原因は、軽症なるカリヱスの如きものであって、その膿が肛門から排泄する訳であるから、肛門の排泄口を閉鎖すればその膿は肋膜又は肺臓内へ浸潤し、喀痰によって排泄されようとする-それが肺病になるといはれる訳である。」           (「痔疾患」明医二  S17.9.28)

 




 

「(中略)痔瘻のみは他の痔と異るそれは激痛と多量の膿が排泄されるからで、勿論治癒に長時日を要する。(中略)世間よく痔瘻は治ると肺病になるといふが、之は手術等によって排膿を停止する場合、膿は肺に向って侵入喀痰となって排泄される-その為であるから、痔瘻によって肛門から排泄される方が安全で、苦痛も少い訳である。痔瘻の膿は脊髄カリヱスと同一原因で、脊柱部を通じて流下するものである。」      (「痔疾患」天  S22.2.5)

 




 

「(中略)駆梅療法の一種で昔から推奨されてゐるものに、水銀を臀部へ注射する方法があるが、之は数十年経ってから痔瘻と同様の症状を呈する事がある。非常に固い隋円形の尖起状のものが出来、耐へられない程の激痛がある。之も放っておけば二、三週間で全治するが、手術をすると慢性痔瘻になり易いのである。」

 

 

 

           (「下半身の病気と痔疾」文創 S27.)

 




 

痔瘻は一寸違う。これは薬毒の強烈なのが肛門部に溜結し、排泄されようとして小形の腫物になり非常に痛むものである。これを放っておけば少しずつ破れた粘膜から滲出、或いは小穴が穿いて排泄され治るのであるが、これに無知である医学は手術をするが、これが大変な誤りである。(中略)

 

 

 

ここで注意したい事は、痔瘻に限らず如何なる腫物でも、自然にしておけば腫れるだけ腫れて、末期になると、その部が紅くブヨブヨになって小さな穴が穿き、血膿が出て治るものであるから、如何に大きな腫物でも必ず治るから心配はないのである。

 

 

 

処が手術は勿論だが、針の頭位の穴でも穿けたが最後、毒素の集中は停ってしまい隣接部へ腫れる。又いじるとその隣へというように、膿のあるだけは幾つでも腫れるので、頸部淋巴腺の場合など呼吸困難となり、生命迄も失う事があるから、大いに注意すべきである。」               (「痔」ア救  S28.1.1)

 




 

「(中略)痔瘻と言うのは、やつぱり頭の薬毒ですね。それが下りて来て肛門から排泄され様と言うんで、それを放つたらかして置くと、痔瘻なんかにならないんです。痔瘻はお医者が作つたんです。つまり切りますね。すると、お隣に腫れて来る。そうすると、又切らなければならない。すると、又お隣に腫れて来る。だから、終いに蜂の巣みたいになる。それに手術したあと、消毒薬をつけますからね。それが、又一つの因(モト)になつて来る。あれは医療が作つた病気ですからね。カリエスと言うのは、肛門からは膿が出ません。臀部とか股とか――そう言う処から出ます。」 

 

 

 

                (「御教集7号」S27.2.26.)

 




 

「(結核性痔瘻の原因・・・

 

 

 

 毒素が肛門から排出されんとして、肛門へ穿孔する。その際激痛を伴ふ、これが痔瘻である。故に痔瘻は放置しておけば、肛門が腫れるだけ腫れ、毒膿が出るだけ出れば完全に治癒する。

 

 

 

然るに医療は手術穿孔するが之が間違つてゐる。膿は我儘なもので一度穿孔するや其個所へは集溜しなくなり、他部へ孔をあけて出ようとする。此様に度々手術する結果肛門は蜂の巣のやうになる。斯くの如くして重症となるのである。

 

 

 

医学は痔瘻と肺結核と関係があるようにいふが、之は手術によつて痔瘻の膿の排泄を止めるので膿は出所を失ひ肺の方へゆくからである。」             (「地天11号」S24.12.20.)

 




 

「(結核後軽い痔瘻に、便通後汚物が瘻孔に入り化膿、野菜の天ぷら等の油物を食すと翌朝の便通後普段より痛みません。油物を常に摂ってよろしいか。

 

 

 

 瘻孔から膿が出て治る。肺を止めると痔瘻となるのはよくある。医学で一つの病気を二つにする。植物性油なら大いに結構である。痔瘻は必ず浄霊で治る。」     (「講話集補」S24.7.26.)

 




 

《浄霊》

 

 

 

 頭部、後頭部(後頭部の中央、やゝ上方)、肩、脊柱、

 

 

 

 腎臓、患部、