「(中略)下痢の原因としては運動不足者に対し、牛乳、肉食、肝油等を摂らせる為、脂肪過剰に由って、習慣性とまでなる下痢症を、それを又、止めやふとする其為の薬剤の逆作用等に由るのである。特に殺菌の目的で服用した強烈な薬剤で、腸を傷害する事がある。それが為の下痢は、頗る頑固性である。
故に、一言にして言へば、滋養物過多に因って起した下痢を、自然療法なら治癒すべき事を知らず、薬剤で治癒しやふとする。其結果としての逆作用の為であるから、医療が下痢を発作さすとも言へるのである。
但し、例外として、粟粒結核及び肺壊疽の如き、悪性疾患の末期に於ては、其膿毒に因る腸粘膜の糜爛、即ち腸結核と称するものは、先づ治癒は困難である。而もそれらは衰弱甚しい為である事は勿論である。」 (「驚くべき肺結核診断の誤診」S11.5.3.)
「腸結核は、慢性下痢症で、無痛と有痛とありますが、衰弱が少なければ、容易に一、二週間位で治りますが、衰弱の甚だしいのは治癒困難の場合があります。腸結核は、肺結核の末期に多いので、腹部を触ってみると非常に熱い。肺結核と併発性のものは、特に不良であります。」 (「腸疾患」療講 S11.7.)
「(中略)医家が肺結核と断定せる患者は実は慢性腎臓炎と慢性化膿性腹膜炎が多い事が判るのである。医家の診断は此腎臓部及び腹膜部の毒素溜結が発見出来ないやうである。
又此慢性化膿性腹膜炎の凝結せる毒素が発熱によって溶解し、それが持続的に下痢する場合医家は腸結核と曰ふのである。」
(「肺結核」明医一 S17.9.28.)
「(中略)結核と診断された患者の大多数は化膿固結性腹膜炎を保有してゐる事である。此症状は腹部は普通の腹膜炎の如く膨大がないので、医診は発見出来得ないのであらう。腹部は寧ろ縮小してゐる者さへあるが、触診すると硬化著しいのと熱感によって知らるるのである。故に硬化が胃腸を圧迫し、食欲不振の原因となり、腹部の固結が浄化排除さるる場合持続性下痢となるので、医家は之を腸結核と誤るのである。」 (「結核問題」天 S22.2.5)
「(中略)次に腸結核であるが、此症状は臍を中心に腹部全体に渉って、無数の固結が出来る。勿論押すと痛いからよく判ると共に、必ず多少の熱がある。此固結が熱で溶解され、下痢となって毎日のように出るが、勿論此固結は薬毒の固まったものであるから、服薬を廃めなければ治らないに決っている。又下痢の為衰弱を増す病気だから、医師も恐れるのである。」
(「肺患と薬毒」結革 S26.8.15及び「肺患と薬毒」文創 S27.も同じ)
《浄霊》
1,腎臓、2,臍から腹膜部(固結部及び有熱部)、