D-⑬ 肋間神経痛
「爰で、肋間神経痛に就て説く必要があるが此病気は非常に軽重があるのである。そうして肋膜炎と誤られ易いのも特徴である。重症は呼吸すらも痛みに堪えかねる位である。これも放任しておけば、発熱と喀痰によって、全治するのであるが、医療は湿布、氷冷、注射等の凡ゆる固め療法を行ふから、一時治癒しても必ず再発するのである。
そうして、右に述べた三種の肋膜炎及び肋間神経痛の症状としては、深呼吸をすれば、痛みのある事と、息苦しいのが特徴で、其他盗汗、多睡眠、眩暈等がある。」
(「肋膜炎及び腹膜炎」明医二 S17.9.28)
「(中略)抱くと必ず泣くといふ嬰児である。それはよく診査すると、肋間神経痛があったので、抱くとそこを圧迫するから痛む。それで泣くのであった。故に、其部を治療するや忽ち全治したのであった。」
(「小児病 脱腸」明医二 S17.9.28)
(「神経痛とリョウマチス」文創 S27.)
「肋間神経は背部は稀で、胸に多い。この咳はつよい、-肋膜を通して肺へ行く為である。爆発的に強くする-よく喘息にされる。」 (御講話 未 年月不詳)
「胸痛は肺が痛むのではない。肋骨及び其附近に溜結している毒素の浄化の痛みで、言わば肋間神経痛である。之も放っておけば毒は痰となって出て了い、必ず治るのであるが、それを肺浸潤や肋膜炎などと思われ、結局本物の結核となる事が多いのである。」 (「結核附随病」結信 S27.12.1)
「(中略)結核の間接的原因としての肋間神経痛であるが、此原因は意外な処にある。それは首から上の病気で手術をする場合、使用する消毒薬の為が多いのである。然し医療は消毒薬は不可欠のものとしているが、此薬毒こそ特に恐るべきもので、此毒分は非常に強烈であると共に、筋肉から直接滲透するから量も多く、それが下降して肋骨部に固結するので、尚下降して下半身に及んで、種々の病原となる事もある。而も此毒性は執拗で激痛があり、治るにも長期間を要するもので、此消毒薬の害が判っただけでも、如何に多くの人が救われるかを、私は常に思っている。」 (「医療誤点の種々相」結信 S27.12.1)
「(中略)旨く急所に当れば、相当早く良くなつていきますからね。普通息苦しいと言うのはよくありますがね。肋間神経痛じやないんだが、肋間に毒が固まつている。そう言うのは押してみて、一番痛い所を――大抵横腹が多いですが――そこを浄霊すれば、息苦しいのは、非常に良く治ります。それから、こゝ(頸部淋巴腺)です。之が大抵の原因ですね。熱、息苦しい――咳ですね。そこがどつちか熱いですね。固まりがあります。この人も、そこをやつて御覧なさい。そうすると、ずつと良くなる。」
(「御教集4号」S26.11.1.)
「(中略)肋間神経痛ですね。肋間に毒がありますから、少し良く浄霊してやれば大した事はない。左を下にして寝ると(咳が激しく眠れない)と言うのは、右のこゝ(横腹)に毒があるんです。息が激しく――と言うのも之です。右の横腹を押して御覧なさい。痛い所があります。その浄化です。こう(左を下に寝る)すると、垂れて来て肺を圧迫するんで、それで咳が出て息苦しかつたりするんですね。」 (「御教集4号」S26.11.18.)
「問(咳の浄化、呼吸激しく、床に就いても上半身の圧迫感が強く、呼吸が苦しい・・・)
答:之は、心臓の廻りに毒があるんですからね。之は、胸から横腹――後ですね。押してみて、痛い処があるから――其処から出る。之は肋間神経痛ですよ。だから、急所さえやれば、訳なく治るんです。急所をはずれている。咳だから、咽喉と思つて、咽喉をやつているんじやないかな。自分で押して見るんです。そうすると良く分りますよ。そこを取つてやれば、ずんずん良くなりますからね。」 (「御教集5号」S26.12.25.)
「(中略)よく肺病で胸が悪くて肺から熱が出たというが、肺から熱が出るわけはありません。あれはお医者が分らないからです。若し肺から熱が出れば肋間神経痛の場合です。之は圧すと痛いのです。息をしても痛いのです。肋間神経痛か肋膜です。肺自身から出ているのは肺炎です。肺炎は一旦毒が溶けて肺に入って行くからで、結核は肺から熱が出る事は先ずないとみて良い。(中略)
肺病というのは大抵肩からです。頸の廻りの病気が肺病と思って良いです。(中略)頭から此処(頸の廻り)の毒が溶けて肺に入るのです。肺病という場合は胸は問題ではないのです。但し肋間神経痛は此処に熱があるのです。之は痛いから分ります。それから肋膜の方は息をすると痛いのです。肋間神経痛は身体を動かしたり、又じっとしていても痛いのです。それで、骨を一寸圧してみると痛いから直き分ります。(中略)」 (「御教集16号」S27.11.17.)
「(中略)それから息切れも覚えておかなければなりません。これは大体原因が二つあります。一番多いのは肋間神経痛です。胸から肺の周囲、背中の方にかけて毒があるのです。こういうのは押してみれば分ります。自分で押してみても分ります。それで押して痛いのは、其処に毒があるのです。(中略)
ですから押して痛い所を浄霊するとよいのです。息切れというのはいやなものです。喘息などもそういう訳です。」
(「御教集22号」S28.5.7.)
「(中略)それから非常に強い息切れで、ほとんど息の止まるようなのがありますが、そういうのは肋間神経痛によるのです。そういうのは胸から横腹を押してみると非常に痛いのがありますから、それが溶けて、それを肺が引張り出すためのもので、そういうのは非常に強くて、ほとんど死ぬかと思うくらいのものです。その固まりを見つけてとってやるとなおります。これは苦しいのが酷い代りになおるのもピタッと早いです。(中略)」
(「御教集22号」S28.5.15.)
「問(結核患者の衰弱に関し御浄霊は一週間に一回と――)
答:再浄化の場合ですよ。
問(各所に痛みが出て参りまして――)
答:痛み丈を取るのはやつても良いです。然し結核患者が痛むというのは、何処が痛むのですか。
問(胸とか――)
答:胸は肋間神経痛で、結核とは関係ないです。
問(肋間神経痛と考えまして宜敷いので御座いますか)
答:肋間神経痛なのです。肋間は上つ側で結核は中です。
問(苦痛を訴えまして――)
答:軽い苦痛は我慢させて、辛いと言うの丈やつてやると良いです。
問(御言葉を戴きましてよりその通りにさせて戴いて居りますが、多少の熱と苦痛が伴いましたが、三時間位御神書を拝読させて戴きました処、最近は食欲も二杯宛位出て居ります)
答:それは非常に結構です。御神書を読むという事は極く良いです。」 (「御垂示録13号」 S27.9.1.)
「(男72歳、左乳が痛み、医師に三ケ月かかり痛み取れず、何うすれば・・・)
背中、乳の後ろをやればよい。必ず塊があるから、それをすれば除れる。」 (「講話集補」年代不詳)
「(80歳になる老母、左乳下に苦痛を訴え、呼吸をする度に特にひどく感じます。左首部に非常に熱があり、御浄霊するとすぐ下ります。)
肋間神経で、肋骨の裏へ溜るのもある。」
(「講話集補」S24.11.19.)
背部は稀で、胸に多い