第六章 正神と邪神

 

5、龍神、狐霊、天狗、その他の動物霊について

 

 

④ その他

「稲荷や龍神の祀り方について」

「 (霊的な浄化の場合、其の霊を祭ってやった方がよいでしょうか。もし祭るとしたら其の方法は如何にすべきでしょうか。)   

(注)人霊の場合、動物霊の場合。


祀る要のない場合と、祀った方がよい場合とある。他人の場合でも差支えない。多いのは狐とか蛇で、之はお宮を作り外へ祀る。稲荷を家へ祀るとその人は必ず不仕合せになる。狐は家へ住んでいるものでない。家へ祀ると霊界では地面になるそして人間は地面の下になる。即ち地獄になるから必ず碌な事はない。動物を祀ると動物以下になる。向きは光明如来様に向ける。すると御光に始終照される。人間が座敷に座るより高くてはいけない。風が吹くと倒れるから、石を宮の通りにクリ抜いて入れておく。名前をつけなくてはいけない。白木の戒名のような恰好にする。○○明神とかく。その家の名でもよい。
  稲荷なら○○稲荷大明神とする。土地の名でよい。
  龍神の場合は○○明神とする。○○大明神か。日を決めて祀る。
  人間に憑いてる霊と、ちょいちょい憑いてるのとあるが「お宮へ祀り込むから」と言ってやってもよい。鎮魂形式でもよい。右の拇指を左の拇指で制える。
  龍神の場合は、生米や塩、水、又生魚も好きである。其他野菜、果実等自由である。
  狐は、お米や水は要らない。強飯とか油揚、天ぷら等が好きである。
  光明如来様のお祭りがすんで後でいい。外のない場合は床の間でいい。床の間の脇の方へ台を作る。龍神の場合は池を掘る。水を絶やさぬようにする。丼よりは池を掘った方がよい。
  先に女将で、急にブッ倒れ「お前等だけ綺麗な家へ住んでいて、ワシは煤だらけの所へ住んでいる。ホッておくと承知しない」という。行ってみると奥さんは目をつむって寝ている。それでよく掃除するよう言った。私が祀ってやった宮は煤だらけになっている。石の宮で戸がなかった。之は祖先の霊である。
  龍神が修業がすんで昇天したい場合とすれば、お宮は撤去してよい。」                         

 

 (講話集補 年代不明)